クラス転移〜オタク共が活躍する世界〜

隙間の隙に

戦闘は銭湯で…。今回は始まらない戦いがここにある!

時の流れを何故かいつも以上に早く感じる今日この頃、って言っても後の戦闘に向けて鼓動が高まっている事と、考え事が多くなった今だけなのは確かな事実ではあるが…。
と、どうでもいい事をとても深刻そうに考えているあたり本当は早く感じていないのでは無いかと自らで自らに聞き返したくなるのも言い訳一つ出てこない事実でもあるのだが、リアから俺の能力の使い方を聞いた俺の鼓動は時間が早く感じるほどでは無いが、明らかに速く動いているのが分かる。

「分かったわね、これが神アープからの説明よ。私はこれ以上もこれ以外も教えることはできないわ」

と、何故か己の無知さを胸を張って俺に伝える戦闘を発端させた中心人物がいた。
小さいか、大きいかは分からないが戦争と言ってもおかしく無い状況下に俺らは置かれている。
そう思うと何処か恐ろしさと共に嬉しさを感じてしまう。

「え〜と、京喜と、優明も自分の能力の使い方分かったわね〜」

俺がこの戦いは火を見るよりも明らかに戦争と言える物では無いかと考ている間に、京喜も優明も自分の能力の使い方を教えてもらっていた。
そういえば、優明の能力が自分のレベルを自分が一番愛用していたゲームキャラクターのレベルと交換できる能力とは知らなかったし、俺の能力よりも説明がしっかりと書かれていたのがとてもウザい。
ついでに言うと、この能力の名前は経験交換ゲーマーだという。
これまたついでに、京喜の能力は自分が知っている神の能力を最高で十分の一使いこなせる様になる能力らしい。
最高で、と言うのはただの人間、ここでは京喜だが、そいつの体に耐えられる力までしか扱えない。
身を、守るために使うのにそれで身を滅ぼしたら元も子もないからな。
俗にゆう、セーフティモードだ。
合っているかどうかは調べようがないから分からんが…。
流石に辞書は置いてあるのか?、リアの屋敷の書物庫に…。
時計を見るともう既に11時を15メモリ分追い抜かしている短針が見えた。
俺の能力の扱い方はまだ説明されていないというのにリアは何を考えているのだ…。
と、思ったから聞いてみた…、

「えっ、貴方アープに教えてもらってないの ︎教えてもらっていると思ってたわ…」

神アープといつも言っているリアがアープに神をつけ忘れるほど口ではなく、脳に殆どの神経を巡らせているのだろうと考察出来る。

「これなら…、モコ、ピル、ララ!貴方達は今すぐにこの屋敷に残っている人をここに集めなさい!」

と、小声で何かを言っていると思った矢先に大声でメイドであろう人物の名前を大声で叫んだ。
ここには俺らしかいないが、この声を聞きつけたのか3人とも10秒も経たせない内に「承知しました」と言って人を集め始めた。
3人とも20代後半のメイドの方だなとメイドであった事に安心していると、

「じゃあ、天旡、貴方の能力について説明するわ」

とでも言いたげな顔をしている、と俺が思う前にリアはその台詞を言い終えた。
そして、息継ぎを大きくした後に早口で言った。

「貴方の能力は世界を変える能力があるの、自分の都合のいい様にね。だけど、その変えられるものは貴方が今本気で心の奥底、私達が貴方の顔を見ても読み取れない感情と、無意識に思いを強めてしまったことしか出来ないの。でもそれは世界全てを変えるときに限ってのことよ、簡単なことは貴方の本性を現しながら言えばいいの。例えば、私は火の魔法を打つには“灯火ともしびよ、我われに従したがい敵てきを焼やき尽つくせ”みたいに、長い呪文を唱えなきゃいけないけど貴方なら…、貴方の様に言うならば、厨二病発言で使うことができるのよ。しかも、それは貴方が思った通りの威力で使える。さっきも言った通り、世界に影響を及ぼすぐらいの威力は使えないけどね」

普段の俺なら、こんな長台詞聞く気が無いどころか、立ったまま寝てやろうと思う程に嫌いだが、今回だけはいつもとは訳が違う。
そう、俺の待ちに待っていた能力説明だったのだ、これほど楽しいことは人生中でも指で数えるほどあったら多い方だと思うぐらい楽しむことができた。
後は練習をしよう、と思ったのだが…。
周りに人が集まっている事にようやく気が付いた。
メイドと、執事合わせて70人は超えていると思われる人数が集まっていた。
やっと自分の能力を自由勝手に使えると思ったのが間違いだった。
俺は何かと思った事を邪魔されることが多い事を忘れていた。

「はーい、作戦会議をはじめるよー」

と、リアが言ってからもう20分経っている。
今は11時45分、後15分で戦争が始まる。
俺はそれに参加するというのに何故か未だに他人事の様に楽しむことができる…。
今はそんな事を気にしていられないがな。
等、考えながら自分達の配置場所に向かう。
俺と京喜は同じ所なのだが、優明はクラスメイトが避難した所への道をトウセンボウする形で配置されている。

「天旡、今回は貴方が作戦の要なんだからしっかりしなさいよ」

と、可愛らしくリアが言ってくる。
リアは戦いやすい様にと髪型をポニーテールにしている。

「そうだぞ〜、お前を守り抜くのが俺と執事長の仕事なんだからなぁ〜」

大して力を使いこなせない京喜が偉そうに言ってくるのがとてもウザい。
執事長…、もとい、レオルさんが大半をこなすというのに…。
ついでに、レオルさんは特別な能力を持っている訳ではない。
いままで、一日も欠かさずに続けてきた筋トレの成果だけで執次長をやっているらしい。

「お嬢様、そろそろ太陽が昇りますので移動を速やかに
移動の方を…」

吸血鬼なのに、太陽の光を浴びても大丈夫なのか?と気になるが、後でそれは聞くことにしようか…。
今は急がなきゃいけないらしいし。

「そうね、急がないと、作戦が意をなさないわね…」

先に配置に着かなきゃいけない作戦だからね、とでも言いたげな顔をしている。

「よし、全員移動開始!避難する人も油断しないでね、もしかしたら奇襲されるかもしれないからね!」

遂に始まる俺らの異能力を使った初めての戦いが…。

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