クラス転移〜オタク共が活躍する世界〜

隙間の隙に

俺の精神は清新じゃない その可能性を否定したい俺がいる

さて、前回の答えだが、分かったかい?
流石に分かりやすかったかもな、そう俺の上に乗っているのはこの屋敷の主であるリアである。
まずは、ヒントから言った方が…いや、楽しみは後に残しておこうか…。
では、なぜリアがここに…俺にまたがる事になったのか、説明しておこうか…。

俺は、安眠を遮られた事に怒りを感じながらも、リアが何故ここにいるのかを、起こそうとしてもなかなか起きない頭を使って考え始めた。

「…あら、起きちゃったのね…。どうしたの、そんなドブネズミみたいな手をして…」

どうしたの、はこっちのセリフだ!しかもドブネズミみたいな手ってなんだ、そんな手をしてる奴がいるとしたら、俺の前まで来て欲しいものだ。
そんな事を思いながらも、働かない頭も無理矢理動かす事ができた俺は、リアが何者かを聞くべきだと結論付けた。

「…ふふふ、ドブネズミみたいな手だって、我ながら良いセンスよね、そう思わない?」

そんな事思いもしないし、思いたくも無い。
まずは何者かを知りたいのだ、そんな事毛ほども興味は無い。
というか、口調を聞いていると、昼の時とはまた違う気がする。
声のトーンも低い気が…。

「…何故体を少し起き上がらせているのかしら、疲れないの、私の重さもあるのよ。それとも、速く用事を済ませて欲しいのかしら…」

ん、今その事を聞くか…、確かに俺は腹筋を鍛えている途中の形をとっている。
理由がちゃんとあるのだが…、言いにくい事だからな…

「それはだな…、速く別の場所でゆっくりと話をしたいなぁ、と考えていてな…」

自画自賛するべき言い訳だろう。これでリアも…

「嘘ね、貴方の顔に言い訳にしてはいい感じだ…、って書いてあるわよ…」

一瞬で気付かれた、正直なところ、リアが俺にまたがっていると、顔を上げないと少し丈が長いスカートといえどもも中が見えてしまうのだ。
今考えた事は顔に出ているだろう、だからなのか…いや、確実的にこれのせいだろう、顔が赤くなっている。

「見たの…スカートの中?」

いや、ギリギリ見れ無かったから…

「色は…」

白!、…見れなかったから、セーフだよ…ね…。
うわぁぁ、見てないていにしようとしたのに…、色なんか言ったらもう弁解できないじゃ無いか。

「…。正直に即答されると、怒りにくいわね…分かったは、今回は故意に見たのだから一回だけ許してあげる…言い訳の事は許さないけどね…」

その時のリアの目は暗闇の中で赤く光った。
明らかに怒っているのだが、笑いながら怒っているせいで、威圧感が半端じゃ無い。

「まぁ、そんな事は少しの間だけ、忘れといてあげるわ…、まずは別の部屋に移動しましょう」

少しだけではなく、永遠に忘れてしまえばいいのに…。
そう思いながら、リアが立ち上がって俺の上にいないのを確認してから、リアの元へと早歩きで向かった。



はぁ、強力な能力といい、館の主がとても強い妖怪だったとは…、本当に面倒くさいな…。
なんで全部俺にまわってくるんだ?
何故そんな事に俺が悩んでいるのかというと、それはリアとの話のせいである…。
リアと移動した時、リアは私の関係者以外来ない場所の方が話しやすい、と言い自分の部屋に俺を連れってった。
その時、人生で初めて女子の部屋に入った。
だから、女子の部屋はどのような物かは知らないが、リアの部屋には何も無く、俺でも分かるぐらい、女子の部屋とは言い難いものだった。
ハッキリ言うと、どこの家にでも有りそうなテーブルと、赤色の布団が乗っているベットが2つずつポツンと置いてあった。
…、そんな事はどうでもいいが、リアとゆっくり話せるようになった所でリアは自分の正体を明かした。
それが俺の上にまたがる原因となった、と言うべきだろう。
そう、それは…

「…私が何なのか知りたそうにしてるわね…、貴方だけに沢山のヒントを与えたというのに、まだ気付かないの…。気付かないのでは無く、その可能性を否定したいのかしら…。どちらにせよ私の正体は変わらずに吸血鬼よ。流石に目が赤く光るだけじゃ十分なヒントにはならなかったかしら…。それでもあの場所で多くの人の前で正体を明かされるのはこちらも、貴方も不利になる事は間違いなかったのよ、だから結論をみんながいる場所で、来やすい場所で付けさせないためにも牙や、羽根を見させられなかったの」

これまでに無いほどの長いセリフを言い終えたリアは少し疲れながらも、自分の正体を明かす事ができて肩の荷が下りたかのような顔をしている。
だが、肩の荷が下りるどころか、肩の荷が増える奴がそこに一人いた…。
それは俺である、リアに何故と言われたら俺はこう答えるだろう、じゃあお前は何故それを俺だけに教えるのか?俺だって、異世界に来た疲れや、強力な能力を手に入れた事実を受け止めたりで精神がもう参っているのに、何故お前は日を置かずにそれを俺に伝えたのか、って言うはずだ。
…はずでは無く、確実的にだ。
夜に無理矢理に起こされたせいでもあるが、精神が完璧にすり減っている時にする会話ではない。
今の俺にはその事実か嘘か分からない情報を信じる為のものをあいにく持ち合わせてはいなかった。
だからだろう、俺は自分のことだけを考え、リアは正体を誰にも聞かれずに言えた事に安心していたから、あんなことが起こってしまったのか…。
最初に言うべきことをリアは言い忘れていた…、それは…吸血鬼狩人ヴァンパイアハンターが吸血鬼最大の敵だということを、そして、吸血鬼が最大の恨みを持っているということを…。


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