異世界から幸せを

八重

終わりで始まり


ーーーー朝

 ピピピピピピピピィィィィー

 目覚まし時計の音が鳴り響く

久しぶりに昔の夢を見た。いいことのはずなのに何故か嫌な予感がする……そんなことより支度しなきゃ。

いつも通り朝食と弁当を用意して
いつも通り妹達を起こし
いつも通り文句を言われ
いつも通り送り出し
いつも通り家事すませ
いつも通り学校へ行く


 「おはよ〜」
 「おはよ、相変わらず遅刻ギリギリだな」
 「うるせぇーよ」

学校につき友人達と話してると

 ガラガラ

「お前らー席につけー」
いつも通りやる気のない担任の声

この“いつも通り”が朝の夢を嫌な予感を忘れさせた
だから俺は気づかなかった

ーーーーーー死神がすぐそばまで来ていることに‥



ーーーー放課後

いつもの帰り道

道の先に妹と妹の友達を見えたが声は一切かけない
理由?妹に話しかけるなって言われているからだ

妹達が交差点にさしかかった時に朝の夢と嫌な予感が浮かび上がってきた。その瞬間俺は走り出していた。横断歩道を渡ってる妹達の背中を突き飛ばした。

「何すんd___ 」

 ドガーーン
 キキィィィィィィィッ
 ガッシャーーン!!

「ぇっ?」

だんだんと視界が暗くなってくる中妹が見えた
だから俺は音のでない声で
「                   」






ーーーーーーさよなら、くだらなくてどうしようもないくらいやさしき世界よ

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