俺の転生体は異世界の最凶魔剣だった!?
1 神様って存在してたんだ……
「……さん……て…さい」
何か…聞こえる。あれ?俺、さっき死んだよね?
「織堺さん起きて下さい‼︎」
耳元で大きな声がして驚き、飛び起きる。
「やっと起きましたか……」
俺は声の主の方に体を向ける。そこには一人の少女?がいた。容姿は黒髪でおおよそ中学三年生位の体格の巫女服少女。腰や背後には色々と物騒な物がある。
自分の皮膚が焦げていないのを確認して
「………えっと…ここは…? ………俺って真っ黒焦げに焼けて死んだ……よね? それと……君は……?」
ちょっと理解できない。て言うかココドコ?
「神様に対して君とはなんなんですか!」
怒られた。てか、神様って存在してたんだ。あと、質問の答えが帰ってきていない……
「まぁ今回のは急な事だから理解できないのは仕方がないですね。ええ、織堺さん。あなたは落雷によって感電死しました。あとここはもう二度と来る所ではないので気にしなくて結構ですよ」
あ、答えが帰ってきた。うん、やっぱり死んだんだ。未練もないし今から閻魔様のところに連れて行ってもらえるのか〜。
「あ、申し遅れました。私は武器の神をやらせていただいている者です。名前はありません」
へ〜、って名前が無い神様?
「えっと、名前が無いならなんて呼べばいいのかな?」
「別に名前で呼ばなくても良いですけど……友人には桐花と呼ばれています」
「へ〜。じゃあ、桐花…ちゃん……は馴れ馴れしいし神様だから……桐花様で良いか。で、この後俺はどうなるの? 閻魔様の所に連れて行ってもらうの?」
「それで構いませんよ。それと閻魔の所は違います」
うんうん。やっぱりそっか……え?
「違うの……か?」
「ええ、違います。織堺さん、私は貴方に御礼をする為に此処に魂を連れて来ました」
御礼?俺、何かしたっけ?
「御礼? 俺は何もしてないよ?」
「いいえ、していました。いつも、神社にお参りしていました」
神社?確かにお参りしているけど?
「確かにお参りはしているけど?」
「あの神社には私が祀られています」
へ〜そうだったんだ。でもそれがどうしたんだ?
「でも、何も祈ってないけど?」
「確かに貴方は何も祈っていません。しかし、無意識には信仰心がありました。そのお陰で私は存在していると言っても良いでしょう」
「え、でも、他の人も来ているんじゃ……」
いやいや、流石に大袈裟すぎると思う。確かに俺以外の人は神主や巫女さん以外には見かけていないと思うけど……
「残念ながら…貴方だけです……」
そう言う桐花様の目には少し涙が溢れて来た。分かりたくなかったが分かってしまった。俺が死んだ事によって存在が維持できなくなるのだろう。その涙は真実を語っているとしか言えない。
「その貴方に二つの御礼を用意しました……一つは、異世界に転生……もう一つは…私の持っている神力です………」
何故だろう……初対面なのに…いつも感じている心の穴が濃く感じる………俺は必死に涙を拭う桐花様の手を取って言う。
「せっかくの綺麗な顔が涙で台無しだ…ですよ。笑っている方が素敵だと思…います」
「………神様である私を口説いているのですか……?」
桐花様は笑顔になってくれた。思わず俺も笑顔になる。
「だとしたらどうします?」
「あー……えーっと……お取り込み中?」
突然、誰かの声が入って来た。
「あ、べ、別に、そう言うのじゃなくて!」
桐花様が誤魔化している。個人的には良い展開だったのに……
「あーはいはい。で、彼が例の?」
誰だこの人は?桐花様と仲良く話しているところから友達かな?
「はい、多分例の人の織堺圭人です。貴女は?」
もう神様だってことが分かっているから敬語を使おう。
「そう、貴方が織堺圭人さんですね。私は別世界の武器の神を担当している神です。名前はティーナと申します」
へ〜さっきチラッと聞こえてたイセカイってやっぱり異世界の事か。
「ティーナ様は名前が有るのですね」
「一応桐花ちゃんも名前が有ったんだけどね……信仰の影響で失っちゃったみたいでね……」
おう、自己紹介が終わった瞬間タメ口って。
「因みの俺の転生先の宗教状況は?」
「貴方の居た世界と同じ感じですよ。それがどうか致しました?」
「いや、ちょっと気になっただけです」
安心した……つまり無宗教でもOKって事か。転生体はどんな感じになるんだろう……人かな?それとも異世界だし魔族だったり?いやス◯イ◯の可能性も無くはないか。一番嫌なのは今までいたところと同じところかな?まあ楽しみだ。
「では、織堺さんが転生する前に私の贈り物をしないといけませんね」
と桐花様が言って、俺の手を取る。そして次の瞬間、俺の体に何か流れ込んで来た。桐花様は徐々に薄くなっていく。
「初めて貴方が私のところへ来た時、他の人より心の穴が大きくて驚きました……私の贈り物はその穴を埋める事です……」
この瞬間、俺の平凡で退屈だった日常が終わった。そう感じた。
「それとこれはオマケです……」
そう言って、桐花様の唇が俺の右頬に触れた。
「っ⁈」
「おお! 素敵だね〜! 私もやろっかな〜」
ちょっと良いところなんだけど、ティーナ様。ムード壊さないで欲しいんだけど。
「さようなら、織堺さん……私は貴方の傍に……」
桐花様がそう言っている途中に消えてしまった。しかし、なんと無くだが言いたい事が分かる気がした。
「桐花様ありがとうございます。これで、転生先でも寂しくないと思います……」
俺は桐花様が居た場所をただ見つめていた…………
「ね〜ね〜。もう良い? 私、出て良い?」
「…………」
〔ムカッ!〕
ん?なんか聞こえた気が……
「私にも構ってよ‼︎」
なんかキレられた……
「なんなんだよ‼︎ こっちは余韻を楽しんでるんだけど!」
「あ……ごめん……」
なんか……うん、ティーナ様から色々と残念な感じがした……
「こっちこそ、なんかごめん……」
取り敢えず謝っておこう。
「それじゃあ転生させるよ〜」
あ、いつもの?テンションになった。
「で、織堺さんの転生体は……」
︎おいおいちょっと待て。それは楽しみにさせる為に言わない約束だろ ︎
「言わなくて大丈夫だから。てか言ったら面白くないから」
「あ、ごめんごめん。でも先に言っておくけど、魔法がある世界だから人間以外になれる可能性はあるよ〜」
なるほど、それじゃあもっと転生先が楽しみだ。
「分かった。それじゃあお願いします」
「じゃあ行くよ〜」
すると、徐々に瞼が重くなり、やがて、深い眠りに誘われた。
どの位の時間が経ったのか分からないが、ふと、目が覚めた。周囲は暗闇で何も見えない……ちょっと動いてみようと思う。
『っ⁉︎』
動けない。てか声も出ないし。うーむ、これは困った……暇だし自分が何になったか考えるか……
辺りは暗いし動けないと卵の中か?でもそしたらまだ意識は無いはずだし……あ、徐々に視界が適応して来た。
周りは岩だらけだった。そして視線をを足元だと思われる方に向ける。あ、うん、そう言えば生物以外のものにはならないて言って無かったな〜って、
『だからって剣になることは無いだろーー‼︎‼︎』
何か…聞こえる。あれ?俺、さっき死んだよね?
「織堺さん起きて下さい‼︎」
耳元で大きな声がして驚き、飛び起きる。
「やっと起きましたか……」
俺は声の主の方に体を向ける。そこには一人の少女?がいた。容姿は黒髪でおおよそ中学三年生位の体格の巫女服少女。腰や背後には色々と物騒な物がある。
自分の皮膚が焦げていないのを確認して
「………えっと…ここは…? ………俺って真っ黒焦げに焼けて死んだ……よね? それと……君は……?」
ちょっと理解できない。て言うかココドコ?
「神様に対して君とはなんなんですか!」
怒られた。てか、神様って存在してたんだ。あと、質問の答えが帰ってきていない……
「まぁ今回のは急な事だから理解できないのは仕方がないですね。ええ、織堺さん。あなたは落雷によって感電死しました。あとここはもう二度と来る所ではないので気にしなくて結構ですよ」
あ、答えが帰ってきた。うん、やっぱり死んだんだ。未練もないし今から閻魔様のところに連れて行ってもらえるのか〜。
「あ、申し遅れました。私は武器の神をやらせていただいている者です。名前はありません」
へ〜、って名前が無い神様?
「えっと、名前が無いならなんて呼べばいいのかな?」
「別に名前で呼ばなくても良いですけど……友人には桐花と呼ばれています」
「へ〜。じゃあ、桐花…ちゃん……は馴れ馴れしいし神様だから……桐花様で良いか。で、この後俺はどうなるの? 閻魔様の所に連れて行ってもらうの?」
「それで構いませんよ。それと閻魔の所は違います」
うんうん。やっぱりそっか……え?
「違うの……か?」
「ええ、違います。織堺さん、私は貴方に御礼をする為に此処に魂を連れて来ました」
御礼?俺、何かしたっけ?
「御礼? 俺は何もしてないよ?」
「いいえ、していました。いつも、神社にお参りしていました」
神社?確かにお参りしているけど?
「確かにお参りはしているけど?」
「あの神社には私が祀られています」
へ〜そうだったんだ。でもそれがどうしたんだ?
「でも、何も祈ってないけど?」
「確かに貴方は何も祈っていません。しかし、無意識には信仰心がありました。そのお陰で私は存在していると言っても良いでしょう」
「え、でも、他の人も来ているんじゃ……」
いやいや、流石に大袈裟すぎると思う。確かに俺以外の人は神主や巫女さん以外には見かけていないと思うけど……
「残念ながら…貴方だけです……」
そう言う桐花様の目には少し涙が溢れて来た。分かりたくなかったが分かってしまった。俺が死んだ事によって存在が維持できなくなるのだろう。その涙は真実を語っているとしか言えない。
「その貴方に二つの御礼を用意しました……一つは、異世界に転生……もう一つは…私の持っている神力です………」
何故だろう……初対面なのに…いつも感じている心の穴が濃く感じる………俺は必死に涙を拭う桐花様の手を取って言う。
「せっかくの綺麗な顔が涙で台無しだ…ですよ。笑っている方が素敵だと思…います」
「………神様である私を口説いているのですか……?」
桐花様は笑顔になってくれた。思わず俺も笑顔になる。
「だとしたらどうします?」
「あー……えーっと……お取り込み中?」
突然、誰かの声が入って来た。
「あ、べ、別に、そう言うのじゃなくて!」
桐花様が誤魔化している。個人的には良い展開だったのに……
「あーはいはい。で、彼が例の?」
誰だこの人は?桐花様と仲良く話しているところから友達かな?
「はい、多分例の人の織堺圭人です。貴女は?」
もう神様だってことが分かっているから敬語を使おう。
「そう、貴方が織堺圭人さんですね。私は別世界の武器の神を担当している神です。名前はティーナと申します」
へ〜さっきチラッと聞こえてたイセカイってやっぱり異世界の事か。
「ティーナ様は名前が有るのですね」
「一応桐花ちゃんも名前が有ったんだけどね……信仰の影響で失っちゃったみたいでね……」
おう、自己紹介が終わった瞬間タメ口って。
「因みの俺の転生先の宗教状況は?」
「貴方の居た世界と同じ感じですよ。それがどうか致しました?」
「いや、ちょっと気になっただけです」
安心した……つまり無宗教でもOKって事か。転生体はどんな感じになるんだろう……人かな?それとも異世界だし魔族だったり?いやス◯イ◯の可能性も無くはないか。一番嫌なのは今までいたところと同じところかな?まあ楽しみだ。
「では、織堺さんが転生する前に私の贈り物をしないといけませんね」
と桐花様が言って、俺の手を取る。そして次の瞬間、俺の体に何か流れ込んで来た。桐花様は徐々に薄くなっていく。
「初めて貴方が私のところへ来た時、他の人より心の穴が大きくて驚きました……私の贈り物はその穴を埋める事です……」
この瞬間、俺の平凡で退屈だった日常が終わった。そう感じた。
「それとこれはオマケです……」
そう言って、桐花様の唇が俺の右頬に触れた。
「っ⁈」
「おお! 素敵だね〜! 私もやろっかな〜」
ちょっと良いところなんだけど、ティーナ様。ムード壊さないで欲しいんだけど。
「さようなら、織堺さん……私は貴方の傍に……」
桐花様がそう言っている途中に消えてしまった。しかし、なんと無くだが言いたい事が分かる気がした。
「桐花様ありがとうございます。これで、転生先でも寂しくないと思います……」
俺は桐花様が居た場所をただ見つめていた…………
「ね〜ね〜。もう良い? 私、出て良い?」
「…………」
〔ムカッ!〕
ん?なんか聞こえた気が……
「私にも構ってよ‼︎」
なんかキレられた……
「なんなんだよ‼︎ こっちは余韻を楽しんでるんだけど!」
「あ……ごめん……」
なんか……うん、ティーナ様から色々と残念な感じがした……
「こっちこそ、なんかごめん……」
取り敢えず謝っておこう。
「それじゃあ転生させるよ〜」
あ、いつもの?テンションになった。
「で、織堺さんの転生体は……」
︎おいおいちょっと待て。それは楽しみにさせる為に言わない約束だろ ︎
「言わなくて大丈夫だから。てか言ったら面白くないから」
「あ、ごめんごめん。でも先に言っておくけど、魔法がある世界だから人間以外になれる可能性はあるよ〜」
なるほど、それじゃあもっと転生先が楽しみだ。
「分かった。それじゃあお願いします」
「じゃあ行くよ〜」
すると、徐々に瞼が重くなり、やがて、深い眠りに誘われた。
どの位の時間が経ったのか分からないが、ふと、目が覚めた。周囲は暗闇で何も見えない……ちょっと動いてみようと思う。
『っ⁉︎』
動けない。てか声も出ないし。うーむ、これは困った……暇だし自分が何になったか考えるか……
辺りは暗いし動けないと卵の中か?でもそしたらまだ意識は無いはずだし……あ、徐々に視界が適応して来た。
周りは岩だらけだった。そして視線をを足元だと思われる方に向ける。あ、うん、そう言えば生物以外のものにはならないて言って無かったな〜って、
『だからって剣になることは無いだろーー‼︎‼︎』
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橋本
亡命って死亡するってことじゃなくて逃亡するって意味だった気が…