転生したはいいけど生き返ったら液状ヤマタノオロチとはどういうことだ!?
帝国編第ニ章やっちまったぜ
ヤマタノオロチ視点
〘流石にエグいな…………〙
それはもうほんとに正直な感想だった。
(むしろここまでぶっ壊れ性能なのはエグい以外言いようがなくないか?)
もはや何も言えない
『だが弱点もある』
そう、光付与ダメージ増加〈超絶大〉である
〔これは一撃食らっただけで致命傷になりそう〕
いうな!というのが本音だ
《まあ、そこをうまく悟らせないようにするのが戦いってものだし戦術ってものでしょ?》
んなもんできたら苦労しないよ!
【この身体が分裂できたらなぁ…】
ッ!それだ!!
たしか今の俺達は液状化しているならばうまく分裂して硬化すれば……よし、やろう、今すぐやろう……
{おい"頭担当"何考える?}
〔おい待て!!千切れる千切れる!?〕
やったぜ身体をある意味八つ裂きにできた!あとは……
〘なるほど、身体を千切って硬化させて俺達を分離して出来ることを増やそうという事か〙
YES!!
(そんでまずは何やる?)
『拠点作りからだろ』
〘ok〙
【じゃあ俺罠張っとくわ】
そして1時間後………
ある意味迷宮と言っていい建造物ができた…
『お前らやり過ぎ……………』
【テヘペロ♪】
イラ…
そしてその建造物は森から南にある"冒険者都市"リ・フレーゼにも丸分かりであった
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リ・フレーゼ郊外冒険者ギルド"暁の盃"では……
「御頭、死者の森に急に"ラビリンス"ができたのは知ってやすよね」
御頭と呼ばれる彼の名は"ゼファー・フレッド"ギルド"暁の盃"のギルドマスターをしている
『チッ!それがなんだってんだ』
「あぁ、だがそれがどうした?」
「へい、実はそれが……………」
そしてゼファーは報告を聞いて驚いた
「それは本当か?」
「へい、この目で確かめました」
部下からの報告にはラビリンスには無数の凶悪な罠が仕掛けられており、中には8体の一つの部位が不自然に発達した龍種が存在していると…
『一度調べる必要があるな…………』
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ヤマタノオロチ視点
家を作って2日目から戦士がどんどん押し寄せて来るようになってきた
『アイツ等何しに来たんだ?』
【知るか】
大部分お前が原因だろが…
〘罠を張るとは聞いたが物見やぐらに大砲なんて作るんじゃないよ全く〙
《昼寝していいか?》
『だめに決まってんだろ』
このままだと面倒くさいな…
『ならいっそのこと罠はそのままにしてこの"捕食"という能力を使ってみるか?』
《どんな能力?》
〈喰らった対象の能力奪ってその姿に擬態する〉
こんな能力だったはずだ
(ちょうどいい死体もあるし、実験してみるか)
捕食は基本液体なので身体の中に入れて高速で溶かすだけで終わった。
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ゼファー視点
「これより死者の森へ調査に向かう!目的は討伐ではなく、あくまでも調査だ!決して無茶をするな!」
そう、これから死者の森に出たというラビリンス、そして謎の8体の龍種について調査に向かうのだ…
馬を使って1時間後………
「どういうことだ!?」
そう、ゼファー達一行はヤマタノオロチが人を捕食しているところを見つけてしまったのだ…
「!?」
ヤマタノオロチの首の一つがこちらに向いた、そして慌てたように荒ぶっている
「こんな魔物、ましては龍種の情報など聞いたこともないぞ!?」
他の首も気付いた
「!?!?!?!?!?!?!?」
あたふたしているところを見ると知性体なのは一目瞭然だった
『交渉を試みるか?』
その時その龍は身体を8つに別れさせた
そして報告にあった8体の龍種になったのだ
『まずい!?完全に警戒体制だ!?』
「待ってくれないか?俺達に戦う意思はない!」
「ちょっと待ってくださいよギルマス!魔物に話が通じるわけが……」
「ホントウカ?」
なんと一体の龍が喋りだしたのだ
「そんな馬鹿な!?」
「あぁ、本当だとも」
「ギルマスなに平然と話を進めてるんですか!?」
『黙らんかバカ者共が!』
「なら、その物騒な物を仕舞ってくれないだろうか?」
「あ…ぁ、済まない」
なんと今度は流暢に話だしたのだ……………
そして俺達はしばらく話し合いをしたのだった…
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