異世界でみんなの飯テロ保護してます!

雪見だいふく

またまた、幹部。今度はろ、ロリっ娘!?

 俺は、フードで胸を隠しながら、敵にビーム放ちまくる。
 敵は飽きられた、お笑い芸人のように、儚く散っていく。
 だが……。そこから、生き残る者がいたのか、ビームが跳ね返ってくる。と、言っても、俺のよりも全然小さいので、俺のビームで跳ね返す。
 ビームの感じが、男状態の俺に似ていた……。もしかして、こいつも『お、おっぱおビーム』を駆使して、戦ってくるのか!?

「ちくしょう! ちくしょう! 馬鹿野郎!」

 煙に包まれたところから、声が聞こえてくる。

「お前、誰だよ! 大きい胸を揺らしやがってー! ムキー!」

 とても、高くて、可愛らしい声だった。そして、遂に姿が見える。
 その姿は、俺(女状態の身長は百六十~百七十センチくらい)で、そこそこある。のかなり下、百五十センチくらいの女の子だった。
 目がパッチリしていて、ツインテールの金髪。おっさんに襲わ……ゴホン。小学校で男子に好かれそうな、美少女だった。

「ねぇ、小学生?」

 つい、声が出てしまった。別に、ロリコンではないのに。

「舐めてるんですか!? 私は、列記とした『中学三年生』でしたー!」
「あ、そうなんだ。私もだよー」

 って、しくじった! この、胸の大きさにスタイルの良さは中学生じゃない! 大人と言っておけば良かった!

「ムキー!?!? 同じ歳なんですか!? 嘘をつくなです! 所詮、四十超えたおばさんのくせに!」

 やっぱり、俺の容姿って、そんなに悪いことになってるの!?

「違うよー」
「それより、あなた。ムカつきます。私が一番っ! 嫌いなタイプの人間です」
「そんなこと言わないでよー」

 恐らく、敵とこんなに話してていいのだろうか……。

「とりあえず、死んでください!」

 き、急な子だなぁ……。
 でも、こんなに弱そうな愛らしい見た目でも、何をしてくるか分からない。だから、俺は後ずさる。

「うっ……。い、いえ! 何も無いんですよ!」

 そう言うと、両手を前に出し、俺の方へ平を向ける。
 最初のダメージが、入ったような「うっ……」は何だったのだろう……。

「くらえ! ミルクー! ミルミル」

 その容姿で卑猥なことを言わないでください。すると、俺の足元に影が出来る。
 逃げないと……ヤバい!
 俺は全力でその場から、離れようとするものの、どうやら遅かったらしく、何かに捕えられる。
 上から、何かが降ってきたんだけど……。これは何だ? 俺が壁? を何度も叩くが出られない。
 そして、下から、白い液体がたくさん出てくる。
 臭い。とにかく臭い。
 俺の嫌いな匂い。それは、絶対に皆が知っている匂い。給食で出てくる、闇の飲み物。『牛乳』だった。

「どうですか? そこで、溺れ死ね、です!」

 まっ、不味い。俺は牛乳が大嫌いだ。匂いがとにかくダメだ。だが、ここで倒れてしまったら、牛乳で溺死だって、ありえる。

 どうするか。考えろ、俺!

 ……そうだ。こんなの脳筋でいいじゃないか。俺は壁から中央まで行き、おっぱおビームを放つ。
 すると、いとも簡単に壁は破壊され、それが全て飛び散った。
 何の効果かは、分からないけど、そこだけが開くんじゃなくて、他の部分も破壊されるんだな。
 そして、ビームの風力で牛乳が飛び散り、肌につく。嫌だが、気にしている場合ではな……気にしなくてはならない。
 その、牛乳は胸につき、とてもエロくなっている。こんな格好をしていたら、俺はクソビッチだと、思われても、おかしくないからな。
 いや、まぁ、最初の格好の時点でアウトだとは、思うんだけど。

「何で、出てこられたんですか!? それに、その……ひ、卑猥です!」

 顔を赤らめ、そう言う。いや、それは分かっているんだけどさ。

「ごめんって」
「も、もぅ……嫌だ!」

 と、泣き始める。本当に中学三年かよ……。同じクラスにいたら、可愛いけど、面倒くさいってタイプだな。

「ご、ごめんごめんって……! 私で良かったら、話を聞くからさ! ね?」
「う、ううっ……。分かりましたです……」

 勝てないと判断したのか、どうやら、何かを話してくれるそうだ。

「恥ずかしいんですけど……。私は小学六年生くらいの頃から、皆に比べて、胸が小さいなー。身長も小さいなー……。って、思ってたんです」
「は、はい」

 これ、男である、俺が聞いていいのだろうか……。何か、不安になってきたぞ!?

「そこで、中一の頃から、私は決意したんです! 絶対に皆と同じくらいに大きくなってやるぞー! って」
「う、うん」

 この子は、このままが可愛いと思うんだけど。このロリっ娘の巨乳でスタイル抜群とか……想像出来ねぇし。

「そして、私は色々な事を試しました……」

 ま、マッサージとかかな。エロっ!

「でも、どれもダメ。そこで、私は決意したんです……。『嫌いな牛乳を絶対に飲んでやる』と……!」
「それで……。ってこと? 頑張った事が大事だと思うよ。私は」
「あなたは良いじゃないですかー! 胸も大きいし!」

 いや、俺、男です。

「スタイルも良いしー!」

 いや、俺、男です。

 ……この子の話は、いつまで続くのだろうか。ていうか、敵とガールズトークで終わったりしないよな!?

取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術

カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能) 水鉄砲(小) おっぱおビーム

迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経

おトイレの付き添い 遊園地の支配 身体強化(全身) 魚との会話 危機察知

つまようじ回避マン

お色家 変装『舞妓』

地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力

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