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雪見だいふく

くそったれ

 俺は続けるようにサン・チュが女神様であることを話した。
 野菜地区で女王様をしていた事や女神様になるまでの経路をもろもろだ。
 「本当なのか」と最初の方は疑われたががどうやら信じてくれたみたいだ。

「とりあえず私が話を付けてくるので待っていてください」

 そう言うと席を立ち部屋から出ていった。

「お疲れー、少し重苦しい感じになっちまったけど大丈夫だよな??」
「全然平気だよー」

 と、笑顔で答えてくれた。
 そしてサン・チュを少しでも楽にしてやろうと歓談を始める。


「だからこれが――」


 いざ話を始めようとした時に扉は開かれる。
 すると口のちょび髭が特徴的な痩せ型の男が入ってきた。
 俺とサン・チュは入ってくるのとほぼ同じタイミングで口を閉じる。

「ゴホン。君がその女神様とやらを連れてきた一君かね?」
「そうですよ……」

 何だか嫌味たらしいというか話しづらい感じの男だった。

「とりあえず話を軽く聞かせて貰ってもいいかな?」

 俺はさっきとほとんど同じ説明をした。
 男は不思議な事に黙り、ずっと聞いていた。

「……そういう事でしたか。そうやって嘘をつく方が結構いるんですよねぇ。真偽が分からないので」

 は? こいつは何を言っているんだ。
 俺は『本当だ!』と言い返すように勢いよく机を叩いてしまう。

「嘘なんて付いてませんよ??」
「嘘をついて女神様を見つけたと豪語し金だけ貰って逃げるつもりなんでしょ?」
「てめ……いい加減にしろ!」

 と、再び机を叩く。
 俺としたことが冷静さを失いムキになってしまった。

「そうですかそうですか。なら証拠があるんですか?」

 と、俺達を馬鹿にするように聞いてくる。
 どうせ無いだろ。そう言ってくるように。
 だがサン・チュに無駄な力は使わせたくない。俺は黙り俯いてしまう。

「……」
「えぇ? ほら無いんでしょ? 大人しく仕事してろ。下っ端が」

 こんなやつもいるなんて思ってもいなかった。
 いくら守るっていったってこういう態度のやつがいるから守れないんだ。
 まじで腐ってやがる……。

「……サン・チュ、行こう」

 俺は不機嫌そうな態度と声を取りながらその場に立つ。

「は、一っ……?」

 そしてそのまま黙って部屋から出る。
 その後、部屋から出てサン・チュと並んで外に出る。

「別に報告なんてしなくて良かったんだよ。俺達だけで何とかするってことで良いか……?」
「それでいいよ……?」
「ごめんな……俺がもう少し冷静だったらこうまではならなかったかもしれないのに……」
「しょうがないよ……信じてくれなそうだもん。あのおっさん」
「だよなー……今までの人が何だったかは知らないけど酷すぎるよなー」
「うんうん! で、、とりあえず帰る?」
「そうだね」

 俺達二人はバイクに乗り家に帰る。

「「ただいまー!」」
「お、おかえり?」

 すると親父さんは恥ずかしがる乙女のような顔をしていた。

「どうしたの??」

 俺が聞こうとするとサン・チュが先に聞いた。

「いや……お前らあんな別れ方したのにすぐ帰ってくるとかありかよ!!」

 あ……そうでした。

「そんなこともありましたねー……」
「そんなことって二時間も経ってないぞ!?」

「「まぁいいじゃん!」」

 口を揃えてそう言い残し広い部屋の方へ進んだ。
 するとエミリーが部屋で寝ていた。
 食って、またすぐに寝たのか……。
 寝る子は育つではなく寝る子は強くなるだな。

「そんなところで食っちゃ寝してると牛になりますよ」
「牛!?」

 その言葉ですぐに起きる。

「おっ……おはよ!」
「おはようございます……?」
「エミリー……これからも宜しくな」
「えっ、、あっ、え?」

 彼女は戸惑い顔を赤くし手をふりふりしていた。
 俺が何故こんなことを急に言い出したのかというと、バイクに乗っている時にサン・チュと話したんだが俺達二人で行くってなると流石にきついから『強い人』を連れて行こうと考えた時に俺の仲間四人が出てきた。
 けど、あいつらも仕事をしているかもしれないから連れては行けない。
 そう考えた時に真っ先に出てきたのがエミリーだったからだ。

「あのー……説明を先にしてもらってもいいですか……?」
「……ってわけ」

 俺はここまでの成り行きを説明する。

「はぁ……何だか邪道を行くみたいな感じですね……あまり気分が乗りませんよ」

 どうせそう言うだろうと思ってたよ。
 けど、バイクに乗っている時。その場合の対処方法を予め話しておいたのだよ!
 俺はその作戦通り行うためサン・チュにウィンクで合図を送る。

「お姉ちゃん……一緒に付いてきてっ……」
「もちろん付いていかせてもらいます!!」
「それじゃあ、明日にはお菓子地区に行くぞ!」

『おー!』

 これから手配などをしなくてはならない……。

取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術

カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能) 水鉄砲(小) おっぱおビーム

迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経

おトイレの付き添い 遊園地の支配 身体強化(全身) 魚との会話 危機察知

つまようじ回避マン

お色家 変装『舞妓』

地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力

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