異世界でみんなの飯テロ保護してます!
刺客
また、あのチビか。何回来たら気が済むんだよ。
俺は扉を開ける。
眩しいっ……!
「お、お前はキラキラ卑怯男!?」
そこに立っていたのはサンチュのキャラを使ってきた。竹輪像さんだった。
「おや? あなたは確か……バターさんっ? ハァハァ」
「どうしてお前1人でこんな所に?」
「おい! お前には僕が見えないのか?」
出たよ。俺達の睡眠不足の元凶。毎日5時半に来るくせにたまに深夜の2時とかに来やがって。本当にお前は生き埋めにして毎日蹴りたいぐらいに腹が立ってんだよ。
「で、何故こいつもここにいるんだ?」
「この方はサンチュ国の王子でサンチュ山が壊されたと聞いて事件を解決しようと、ここまで来たんです」
厄介な奴がもう1人増えたな。なんか、知らないけどめっちゃ興奮してるし。
「まぁ、帰ってください。さようなら」
俺が扉を閉めようとするとチビ探偵が足を挟んでくる。
「王子の言う事を聞けないんですか? ……処刑にしますか?」
「ハァハァ。そんな勿体無い……」
「じゃあ、そこの王子様だけでいいですよね? あなたは要りません。それじゃあ」
と、王子の手を掴み部屋へ入れる。
「そういう高身長の男ばっかり……うわぁん!!」
誤解を生むようなことばっかり言うな!
「ハァハァ。歓迎して下さるんですね」
お前も興奮しながら部屋に入ってくるな! こいつはこいつで何を期待しているんだよ!
「また、あいつー?」
「今回はお客さんですね」
「ハァハァ。歓迎ありがとうございます。私の名前はサン・チューリです」
へぇ、そんな名前なんだな。サン・チュと何か関わりがあるのかな?
「おい、ちょっとこっち来い」
俺は翼に引っ張られ部屋の端っこに連れて行かれる。
「お前、あいつに媚薬か何か入れたの?」
「入れてねぇわ! 俺だってあいつが興奮してる理由が気になってるんだよ」
俺達は元いた場所に戻る。
「で? 要件は?」
「私を巻……じゃなくて、山が壊された日に登山してたとの事なので何か分からないのかなーと……ハァハァ」
おい! 変な事聞こえたぞ? 最初のヤツは何なんだよ。全く。
「俺らは何も知りませんよ。後、部屋に入れてあげた。って、言うのも何なんですけど、あの迷惑探偵どうにかしてもらえませんかね?」
「……ハァハァ」
あの、受け答えにすらなってないんですが!
「あのー……」
「あの人大丈夫?」
鈴奈が俺の耳元で囁く。
まぁ、頭おかしいもんな。
「あいつあんなのじゃなかったはずなんですけどね……あのー! 聞いてますかー?」
「……私としたことが失礼した。さっきの話ですけどどうとも言えませんね……一応、交渉してみてあげましょう。その代わり、成功したらこっちのっ要件もっハァハァ」
「分かりました……よ? それじゃあ」
と、俺はサン・チューリを部屋の外まで見送る。
そして、いつも通りダラダラした生活を送り寝ることにした。今日はあれからチビ探偵が来ることはなく、とても楽だった。
珍しくインターフォンで起きることもなかった次の日。
昨日、サン・チューリが来た時間とほとんど同じ時間にインターフォンが鳴る。
「はい。誰ですか?」
と、言っても誰なのかは察しがつくんだけどね。
「あ、私です。昨日の件に関して話がありまして」
おっ、チビ探偵ではないんだな。まだ、マシな方で助かったぜ。
俺は部屋に入れる。
「あー、昨日のチビ探偵駆除してくれる人来たよー」
「頭のおかしい奴か!」
「おい! 馬鹿! いっても、あいつは貴族だぞ? 処刑にでもされたいのか」
俺は翼の胸ぐらを掴み耳元で囁く。
「……」
もしかして、激怒してる!? おい、翼! どうするんだよ、マジで。
「ハァハァ」
って、そっちかーい!
俺はホッとしたように肩を下ろす。
「その……昨日の件はどうなったんですか? 昨日は来なくてとても快適でしたが……」
「来るのを辞めさせるのは無理そうですね。昨日は頑張って食い止めたので来なかったのかもしれませんが今日の深夜には行くでしょうね。そこで、私から提案があるんですよ」
と、人差し指を立てる。
「その代わり、私と交渉してもらいますがね! ハァハァ」
こいつ、俺らのパーティの女性陣を取ろうとしてるんじゃないか? やけに興奮してるし。それだとしたら、無理な話なんだがな……
「その話とは……?」
「あなた方がここから出ていくんです。チビ探偵も来られないような場所に! その滞在場所は私達の方で用意するので……!」
「えっ……? でも、一応俺達、仕事でここにいるんで……」
「いいじゃん……私達、夏休みなかったし!」
「確かにいいな」
「私もいいですよ」
「私も!」
――心の中で俺は思った。俺らって常に『夏休み』だよな。と。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
俺は扉を開ける。
眩しいっ……!
「お、お前はキラキラ卑怯男!?」
そこに立っていたのはサンチュのキャラを使ってきた。竹輪像さんだった。
「おや? あなたは確か……バターさんっ? ハァハァ」
「どうしてお前1人でこんな所に?」
「おい! お前には僕が見えないのか?」
出たよ。俺達の睡眠不足の元凶。毎日5時半に来るくせにたまに深夜の2時とかに来やがって。本当にお前は生き埋めにして毎日蹴りたいぐらいに腹が立ってんだよ。
「で、何故こいつもここにいるんだ?」
「この方はサンチュ国の王子でサンチュ山が壊されたと聞いて事件を解決しようと、ここまで来たんです」
厄介な奴がもう1人増えたな。なんか、知らないけどめっちゃ興奮してるし。
「まぁ、帰ってください。さようなら」
俺が扉を閉めようとするとチビ探偵が足を挟んでくる。
「王子の言う事を聞けないんですか? ……処刑にしますか?」
「ハァハァ。そんな勿体無い……」
「じゃあ、そこの王子様だけでいいですよね? あなたは要りません。それじゃあ」
と、王子の手を掴み部屋へ入れる。
「そういう高身長の男ばっかり……うわぁん!!」
誤解を生むようなことばっかり言うな!
「ハァハァ。歓迎して下さるんですね」
お前も興奮しながら部屋に入ってくるな! こいつはこいつで何を期待しているんだよ!
「また、あいつー?」
「今回はお客さんですね」
「ハァハァ。歓迎ありがとうございます。私の名前はサン・チューリです」
へぇ、そんな名前なんだな。サン・チュと何か関わりがあるのかな?
「おい、ちょっとこっち来い」
俺は翼に引っ張られ部屋の端っこに連れて行かれる。
「お前、あいつに媚薬か何か入れたの?」
「入れてねぇわ! 俺だってあいつが興奮してる理由が気になってるんだよ」
俺達は元いた場所に戻る。
「で? 要件は?」
「私を巻……じゃなくて、山が壊された日に登山してたとの事なので何か分からないのかなーと……ハァハァ」
おい! 変な事聞こえたぞ? 最初のヤツは何なんだよ。全く。
「俺らは何も知りませんよ。後、部屋に入れてあげた。って、言うのも何なんですけど、あの迷惑探偵どうにかしてもらえませんかね?」
「……ハァハァ」
あの、受け答えにすらなってないんですが!
「あのー……」
「あの人大丈夫?」
鈴奈が俺の耳元で囁く。
まぁ、頭おかしいもんな。
「あいつあんなのじゃなかったはずなんですけどね……あのー! 聞いてますかー?」
「……私としたことが失礼した。さっきの話ですけどどうとも言えませんね……一応、交渉してみてあげましょう。その代わり、成功したらこっちのっ要件もっハァハァ」
「分かりました……よ? それじゃあ」
と、俺はサン・チューリを部屋の外まで見送る。
そして、いつも通りダラダラした生活を送り寝ることにした。今日はあれからチビ探偵が来ることはなく、とても楽だった。
珍しくインターフォンで起きることもなかった次の日。
昨日、サン・チューリが来た時間とほとんど同じ時間にインターフォンが鳴る。
「はい。誰ですか?」
と、言っても誰なのかは察しがつくんだけどね。
「あ、私です。昨日の件に関して話がありまして」
おっ、チビ探偵ではないんだな。まだ、マシな方で助かったぜ。
俺は部屋に入れる。
「あー、昨日のチビ探偵駆除してくれる人来たよー」
「頭のおかしい奴か!」
「おい! 馬鹿! いっても、あいつは貴族だぞ? 処刑にでもされたいのか」
俺は翼の胸ぐらを掴み耳元で囁く。
「……」
もしかして、激怒してる!? おい、翼! どうするんだよ、マジで。
「ハァハァ」
って、そっちかーい!
俺はホッとしたように肩を下ろす。
「その……昨日の件はどうなったんですか? 昨日は来なくてとても快適でしたが……」
「来るのを辞めさせるのは無理そうですね。昨日は頑張って食い止めたので来なかったのかもしれませんが今日の深夜には行くでしょうね。そこで、私から提案があるんですよ」
と、人差し指を立てる。
「その代わり、私と交渉してもらいますがね! ハァハァ」
こいつ、俺らのパーティの女性陣を取ろうとしてるんじゃないか? やけに興奮してるし。それだとしたら、無理な話なんだがな……
「その話とは……?」
「あなた方がここから出ていくんです。チビ探偵も来られないような場所に! その滞在場所は私達の方で用意するので……!」
「えっ……? でも、一応俺達、仕事でここにいるんで……」
「いいじゃん……私達、夏休みなかったし!」
「確かにいいな」
「私もいいですよ」
「私も!」
――心の中で俺は思った。俺らって常に『夏休み』だよな。と。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
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