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雪見だいふく

裁判

 俺はあの後起き上が陽葵さんとのお見舞いイベントを楽しんだ。
 そして、次の日。口臭の悪魔と戦い(取り調べ)を終わらせをし、更に次の日なんだかんだで俺は裁判になることになった。
 展開早くね!? まぁ、そんな事を思ったがそれは時間的都合として考慮して頂きたい。

「ふぁあ」
「あくびなんてしてないでいいから早くこっちへ来い」

 俺はゴツゴツのボディービルダーのような男に連れていかれる。
 そして、たどり着いたのは俺がテレビで見たことあるような場所だった。
 そして、昨日雇った弁護人(しっかりしてる人)はもちろん。陽葵さん、鈴奈さん、学さんが来てくれていた。そして、『翼』だ。
 お前は来なくていいよ! 嫌な予感しかしない。

「ねぇ。一君? 相手は大臣よ。勝ち目なんてあるの?」
「そうなんですよ。でも、俺何もしてないし……」

 ちなみに、山葵の件などは昨日、馬男に押し付けたのでバレてはいない。

「それでは被告人。あなたには大臣を殺害しようとした罪が課せられている」

 相変わらず酷いよな。大臣を殺害しようとしたって……

「お前はエレベーターの中でギトギート恵比寿さんを殺害しようとした所を警備兵に取り押さえられたとそういうことだな?」

 本名面白いな。ギトギートを取ってギトギトなのか。それ、馬鹿にされてるって気づけよ。

「クスッ。違うんです。俺はただエレベーターから降りようとしたら大臣様がそこで寝てて俺は降りようにも降りれなかったんです」
「下手な嘘を。お前、笑ってるじゃないか」
「それは、名前が……」
「なんだ?」
「何も無いです」
「異議あり!」

 このまま、言葉で責められたらどうしようも無かったから助かった。
 ピシッ!
 陽葵さんは右指を大臣の裁判官に向けた。

「名前がおかしいからです!」

 ちょ……! そんな真剣そうな顔で何言っているんだ。場が沈黙で溢れたじゃないか!

「何を申す? ちなみにどのように」
「ギトギート恵比寿。全部です! しかも、大臣様の体型はそのまんまだし!」
「クスッ。それ……何を言う!」

 もう、誰が広めたかは知らないが『それな』って、言いそうになってただろ!

「グゴォ……」

 大臣様キレてるのか? 俺は大臣様の怒りマークを見たくないなー……なんて思いながら右に目を向けると寝ていた。
 どこでも寝れるってある意味驚異的だな!

「裁判長! 裁判中に寝るという行為は如何なものでしょうか。それほど大した事ではない。遊びでしている。という事では無いでしょうか」
「起きてください……」
「ここは、どこじゃ? 帰るぞ」
「大臣様が被害を受けた。と、おっしゃったので皆様裁判を……」
「うるさいぞ。言っておらん。もう飽きた。その者は無罪で結構」

 ……うわぁあ……とんでもねぇやつだな。これを皆『老害』と言うんだな。
 まぁ、俺は無罪ってことで終わるのかな?

「被告人は無罪とする!」

 何もねぇ! 刑務所に入れられるイベントの裁判って色々口論があるはずなんだけどな。
 俺は特に何事も無く刑務所から出れた。
 まぁ、楽しかったかな……。

「ふぅ。一さん。何事も無く終わって良かったですね」
「はい。鈴奈さん。本当に何も無くて驚きましたけどね」
「あ、そうだ! 俺いいこと考えちまったぜ」

 はぁ。もう、こういう馬鹿に付き合って面倒事は起こしたくないんだが……

「卒業祝いならぬ卒牢祝いで山登りでもしよう」
「一応言っとくけど全然上手くないからな!?」

 翼が指を指した山はこの街でも1番高い山だそうだ。

「えー。一君面倒臭いから嫌よね?」
「嫌ですねー」
「私も嫌だな」
「私もです」
「おい! お前ら山の頂上から見た景色は絶対最高だぜぇ? 登らなきゃ損だ!」
「お前なぁ。魚属性使うくらいならせめて海にしとけよ……」

「は?」と、言った感じで俺を見てきた。こいつはどうやらアウトドアでなんでもいいそうだ。
 と、ここでもう1人目をキラキラさせてる人がいた。

「頂上! それいいねっ!」

 陽葵さんちょろいな!

「行こー! 行こー! 頂上だってー。サイコーだよ?」

「ねっ? ねっ?」と、鈴奈さんの肩を揺らす。

「分かりました。いいですよ」
「行く派が多いのなら私も行きましょうかね」
「あー、うるさい。うるさい。俺は意地でも行きませんからね。今日、飯でも行って終わりにしましょう」

 すると、全員から「何言ってんだこいつ」と、言わんばかりに睨まれた。
 あの……これの目的は卒業祝いならぬ卒牢なのでは? この人達の知能はおじいちゃんか何かか!? 現代に戻ったら一応、認知症の検査をしてもらいたい。

「ねぇ。行こうよ。一君ぅ。そんなにインドアだといつまでたっても『童貞』だぞっ?」
「お、俺はまだ出来ない年齢だから、その……って、別にいいじゃないですか! あーもう行きますよ!」
「そんなに嫌なんだー?」

 と、ニヤニヤ笑ってくる。

「むぅ……行きますからやめてください!」
「じゃぁ、明後日辺りに行きますか!」

取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術

カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー

迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経

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地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
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