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雪見だいふく

小学生か!『前編』

 あの後、特に何もなく。俺は部屋で飯を食い、ベットに入り寝た。

 ――次の日

  トントン

「ふぁあ。もう少しぃ」

 トントンドンドンツクツクドンドン
 まだ、7時なのに……!
 あまりにもうるさかったので俺は布団に潜り込んだ。変なリズム取りやがって、誰なんだよ。

「起きろー! 鍵を開けろー!」

 陽葵さんか……。

「はいはい。開けますよ」

 俺は鍵を開ける。
 陽葵さんはズカズカ入ってきて俺の顔に背伸びをして目線を合わせる。

「さぁ、一君! 明日の準備をするぞー」
「準備って……まだ、午前中ですよ? 気が早すぎませんか?」
「何を言う! 遠足だぞぉ? これを楽しみにしなくてどうする!」

 最初の行きたくなさは何だったんだよ……しかも、遠足じゃないし!

「まずぅ、お菓子選びに1時間は掛かるでしょ! 道具を用意したら余裕で1日懸かるわ!」

 と、目をキラキラさせる。
 そして、何故お菓子選びをピックアップした。小学生か!

「……そうですね。なら、8時半から行きましょ? その時間になったら俺は陽葵さんの部屋に迎えにいくので……準備とかしたいのでお願いします」
「遅いなぁ。まぁ、いいよ。早くしてね!」

 俺は、服を着替え、朝食をとり歯磨きなどの身だしなみを整えた。
 時計を確認すると8時。意外と早く済んだ。
 少しっていうか、かなり早いけど陽葵さんの部屋まで行くか。

 トントン
 ガチャ

「準備出来たー?」

 と、顔を近づける。早っ! そして、近っ!

「行こっ! 行こっ!」
「てか、この街の何処に何があるのか分かってるんですか? こんな、偉そうに言ってる僕は分かりませんけど……」
「ふっふっふ。昨日の夜中に全部暗記したわ! 全然っ寝れてないけど!」
「あの……陽葵さん? 明日、山に行く時眠過ぎて死にますよ?」
「大丈夫っ。大丈夫」

 なんだかんだでほんわかした話をしているとこの城に来る時に通った城下町のような所に出た。

「こんな所に駄菓子屋とかあるんですかね?」
「もう少しした先の裏路地にあるわ」

 俺達は細い道を抜け、コインを飛ばすゲームが店前にある昔ながらの駄菓子屋に到着した。

「駄・菓・子・屋きたー!!」

 てっ、テンション高い。
 俺が扉に手を掛ける。すると……

「ちょっと待った! 私に開けさせてっ」
「はい。いいですよ」

 ガラガラガラ
 扉が開かれる。そこには沢山の駄菓子(いつもと違うような……)が、置いてあった。

「いらっしゃい」

 そこには、とても優しそうなおばあさんが店を構えていた。

「わぁあぁあ! 凄いよ一君! 昔の夢。そう、駄菓子の大人買いが今なら出来るわよ!」
「たっ、確かに俺もしてみたいかもしれない……! でも、とりあえず遠足らしく300円以内で持っていくものを買いません?」
「いいね!」

 俺らはとりあえず店内で別々に店を廻る。
 一応1時間経ったので俺的に美味しそうな駄菓子を紹介しようと思う。
 まず、俺が目をつけたのはこれだ。

『きゅうり棒』

 このお菓子はきゅうりを乾燥させてあり、軽く梅パウダーが振ってある。
 見た目からして凄く食べやすそうだ。山登りの際に軽くカジれそうでこれは良さそうだ。
 ちなみに30円だ。
 次はこれ。

『さっちゃんピクルス』

 だ。
 これはもはやピクルスだ。ピクルスを手軽に袋から取り出して食べれる。
 これは袋を片手に口に放り込めるからいいかかと。そんなこといったら全ての駄菓子がそうなるんだけれど……まぁ、美味しそうだから!
 ちなみに、この『さっちゃんピクルス』の由来はただ単にさっちゃんが作ったということらしい。
 これも30円。
 最後に紹介したいのはこの駄菓子。

『野菜棒』

 さっき、『きゅうり棒』って、あった気が……。でも、この駄菓子は全くの別物でなんといっても味が多い! とうもろこし味、人参味、とにかく種類が多い。この駄菓子はサクッとしてて手頃に食べれる。
 俺はこの中でも特に気になった味。カボチャ味と唐辛子味を選ぶ。
 カボチャ味は甘くてサクサクした食感がホクホクしたのに似てるのではないか? これは、めちゃくちゃ美味しいんじゃないか? と、いうことでこれを選択した。もう、一方の唐辛子味は辛くてサクッとしていると思われるので不味くはないだろう。そして、なんといっても10円!  物凄く安いのだ。喉が乾きそうだから山登りに合うとは思わないんだけれど……
 駄菓子を買ってみて思ったんだがどれも手頃に食べれて神だと思った。後、さすが野菜エリアというべきか野菜関連ばっかりだった。健康に良さそうな街だ。
 駄菓子を選び、俺は陽葵さんと、俺は2人でとりあえず買いに行く。

「何買ったんですか?」
「終わってからのお・楽・し・み!」
「カップルさん。仲が良さそうやねぇ」
「カッ、カ、カ、カ、カップル!?」
「そうなんですよー」

 陽葵さんが俺の腕に抱きついてきた。

「もう……辞めてくださいよ」
「いいじゃんー」
「ふふ。また来てくださいな」

 こうして、俺達は駄菓子屋を後にした。結局、大人買いは出来なかったし、照れたせいで駄菓子の紹介が出来なかったけど、楽しかったから良しとしよう。

「次はこっちー!」

 と、俺は陽葵さんと一緒にその場所へ向かった。

取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術

カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー

迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経

おトイレの付き添い 遊園地の支配

つまようじ回避マン

お色家 変装『舞妓』

地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力

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