異世界でみんなの飯テロ保護してます!
職人技
……カァ!
「かかって来いよ。くそクズリリー!」
これは、やばい。ワインの質をバカにされてめちゃくちゃキレている。
俺からもごめんなさい。
なので、暴走しすぎて手に負えない……みたいなのは辞めてください。
「グオオオオオォ」
すると、クズリリーはお金(良くあるような金袋)に扮した爆弾を5個ほど囲うように投げつける。
「消えろ」
シュゥ。
と、金袋が音を立てる。どうやら、ワインで起爆剤を消化したようだ。
「おいおい。どうした、その程度か?あ?」
バキボキと手首を鳴らす。
この光景は傍から見たら、悪人が弱者から金を巻き上げている光景にしか見えない。
すると、クズリリーが、
「ナカナカヤルナ。ニンゲン」
と、手で学さんを招く。
ん?この段階でこいつが招く理由ってなんだ……全くもって意味がないんじゃないか?
と、思い。俺はクズリリーの前方を見る。ん?なんだかあそこだけ地面が下がってないか……?
「おい!もしかしたら奴の近くに何かあるかもしれないぞ!」
「……」
返事はなかった。怒りに任せて自分の世界に入りこんでいたのだ。
学さんは1歩1歩踏み出していく。
「オソイナァ。ハヤクコナイカナァ」
「お前の為に走る必要性が何処にある?」
その距離はじりじりと狭まっていた。
ズボッ!
というより、ドスッといった感じで落とし穴にハマってしまった。
さ、さすがグズリリー。この期に及んで『あらかじめ』仕掛けておいた落とし穴で相手を倒そうとするなんて……。
「フハハハハ。コノオレガソノママイドムトオモウカ?」
ブクブクブク。
びしゃぁー!!
「確かにお前が正々堂々挑んでくるわけねぇよなぁ!クソ野郎が!」
パリン!
それは目に止まらないスピードだった。
簡単に今の出来事を説明すると温泉のようにワインが噴き出していて、気がつくと学さんがクズリリーの後ろにいた。そして、ワインボトルを頭に叩きつけていたということだ。
もう、俺にもわけわかんないよ。
落とし穴でのことは学さんのみぞ知る。
なんだか、この言葉を使ってみたくなった。
「ねぇ!あれを見て!」
陽葵さんが俺の肩を揺らす。
グリズリーの上から大型テレビが降ってくる。全く、この大森林には合わない光景だ。
液晶には『You WIN』と書かれていた。
「何これ……ドッキリ?」
「ドッキリ大成功!とか出ますかね?」
すると、大型テレビから1人の女性が映し出される。後ろの背景はいかにも豪華そうな絵画、高そうな貴族の椅子、赤い絨毯。と、いかにも貴族の家だった。
「皆さんお疲れ様です」
と、テレビの彼女は拍手をしてきた。
流石に俺を含めた5人とも動揺していた。
「あなた方が動揺する気持ちも分かりますが話を聞いてください」
「嫌です」
「ちょ……陽葵さんとりあえずは話を聞きましょうよ」
「でも、あいつらこの話の流れからするとクズリリーを扱ってた。ってことになるわよ」
「そうですか。なら、ここで排除してもよろしくて?」
さらっと怖いことを言うな。俺はお得意の愛想笑いをしながら、
「いえ、その話、聞かせてもらいます」
「物分りが良くて助かります。我々はあなた達を試したんです。本当にここを守るに値する力を持っているのか」
力比べならこんなやり方をする必要があるのか?
「それで、俺達に戦わせていた。そういうことですね?」
「はい、そうなります。結果的にはワンマンで勝ってしまいましたが、クズリリーに勝てたらチーム全体を上にあがらせるとの事なので今から地図に従いここまで来なさい」
と、言うとテレビがプチッと切れて爆発した。
「はぁ!?なんだこいつら。あんなに大型なテレビをあっさり爆発しやがって」
「あぁ。つば……なんとか生きてたのね。ところでこんな怪しいヤツらの案内されたところなんかに行くの?」
と、陽葵さんが呼びかける。
確かに、こんな大型テレビをあっさり爆発するなんて絶対やばい集団だよな。
「だったら……尚更俺達の力で助けなきゃいけないんじゃないか?」
と、俺は格好よく切り出してみた。
「「「「1人でどうぞ」」」」
お前ら……4人揃って嫌がらなくても。
「私は死にたくないの!」
「危険なことは辞めましょう!」
「ワインが……足りない」
「俺はもうボロボロだ……」
『死にたくない』『危険』はまだしも男2人はなんなんだ!
『ワイン』?ふざけるな! そんなのもはや趣味の部類じゃないか。
そして、『ボロボロ』?お前さっきの戦い何もしてねぇだろ! 勝手に金によって爆発しやがって。ふざけるな!
「で、でも、このままなにもしなかったところでここから抜け出せないんじゃないか?しかも、上からレーザーが降ってきて死ぬ。とか、ありえるぞ?ここまでの設備があるんだから」
「確かにそうですよね……」
ありがとう。鈴菜さん。唯一、僕と分かり合える人です。
「陽葵さん達もねっ?」
「ワインぅ……ワイン。ぐええぇ」
「金ぇ。金ぇ。ぐへへへへ」
「んー、そうね。行きましょ」
女子の『ちょっと男子ー』っていう気持ちが今初めて分かった気がする。
「よし!じゃあ、決定です!行きましょう!」
と、言い。
陽葵さんにお願いをし、男2人を引っ張って貰うことにしたのだが、本当に握力凄いな。
俺は地図を確認し、先頭となり仲間を率いる。道は荒れていてせいぜい隣同士になるとしても2人までだろう。そういうことで隣には鈴菜さんと並び歩き始めた。なんだかほんわかした会話になった。
こういう話は久しぶりにした気がする。
そして、後ろには陽葵さん。
「ほら、つべこべ言わない!」
その姿はとても笑顔だった。
後ろを除けば。
男2人は
「げほ!許してください!」
と、大人にしてはとても情けなかった。
まぁ、陽葵さんに乱雑に引きずられ木の枝とかに思い切り足をぶつけたりしてるしね。地味にすり傷も……あー痛い痛い。
そして、30分くらい経ち光が見え……なかった。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り 
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
「かかって来いよ。くそクズリリー!」
これは、やばい。ワインの質をバカにされてめちゃくちゃキレている。
俺からもごめんなさい。
なので、暴走しすぎて手に負えない……みたいなのは辞めてください。
「グオオオオオォ」
すると、クズリリーはお金(良くあるような金袋)に扮した爆弾を5個ほど囲うように投げつける。
「消えろ」
シュゥ。
と、金袋が音を立てる。どうやら、ワインで起爆剤を消化したようだ。
「おいおい。どうした、その程度か?あ?」
バキボキと手首を鳴らす。
この光景は傍から見たら、悪人が弱者から金を巻き上げている光景にしか見えない。
すると、クズリリーが、
「ナカナカヤルナ。ニンゲン」
と、手で学さんを招く。
ん?この段階でこいつが招く理由ってなんだ……全くもって意味がないんじゃないか?
と、思い。俺はクズリリーの前方を見る。ん?なんだかあそこだけ地面が下がってないか……?
「おい!もしかしたら奴の近くに何かあるかもしれないぞ!」
「……」
返事はなかった。怒りに任せて自分の世界に入りこんでいたのだ。
学さんは1歩1歩踏み出していく。
「オソイナァ。ハヤクコナイカナァ」
「お前の為に走る必要性が何処にある?」
その距離はじりじりと狭まっていた。
ズボッ!
というより、ドスッといった感じで落とし穴にハマってしまった。
さ、さすがグズリリー。この期に及んで『あらかじめ』仕掛けておいた落とし穴で相手を倒そうとするなんて……。
「フハハハハ。コノオレガソノママイドムトオモウカ?」
ブクブクブク。
びしゃぁー!!
「確かにお前が正々堂々挑んでくるわけねぇよなぁ!クソ野郎が!」
パリン!
それは目に止まらないスピードだった。
簡単に今の出来事を説明すると温泉のようにワインが噴き出していて、気がつくと学さんがクズリリーの後ろにいた。そして、ワインボトルを頭に叩きつけていたということだ。
もう、俺にもわけわかんないよ。
落とし穴でのことは学さんのみぞ知る。
なんだか、この言葉を使ってみたくなった。
「ねぇ!あれを見て!」
陽葵さんが俺の肩を揺らす。
グリズリーの上から大型テレビが降ってくる。全く、この大森林には合わない光景だ。
液晶には『You WIN』と書かれていた。
「何これ……ドッキリ?」
「ドッキリ大成功!とか出ますかね?」
すると、大型テレビから1人の女性が映し出される。後ろの背景はいかにも豪華そうな絵画、高そうな貴族の椅子、赤い絨毯。と、いかにも貴族の家だった。
「皆さんお疲れ様です」
と、テレビの彼女は拍手をしてきた。
流石に俺を含めた5人とも動揺していた。
「あなた方が動揺する気持ちも分かりますが話を聞いてください」
「嫌です」
「ちょ……陽葵さんとりあえずは話を聞きましょうよ」
「でも、あいつらこの話の流れからするとクズリリーを扱ってた。ってことになるわよ」
「そうですか。なら、ここで排除してもよろしくて?」
さらっと怖いことを言うな。俺はお得意の愛想笑いをしながら、
「いえ、その話、聞かせてもらいます」
「物分りが良くて助かります。我々はあなた達を試したんです。本当にここを守るに値する力を持っているのか」
力比べならこんなやり方をする必要があるのか?
「それで、俺達に戦わせていた。そういうことですね?」
「はい、そうなります。結果的にはワンマンで勝ってしまいましたが、クズリリーに勝てたらチーム全体を上にあがらせるとの事なので今から地図に従いここまで来なさい」
と、言うとテレビがプチッと切れて爆発した。
「はぁ!?なんだこいつら。あんなに大型なテレビをあっさり爆発しやがって」
「あぁ。つば……なんとか生きてたのね。ところでこんな怪しいヤツらの案内されたところなんかに行くの?」
と、陽葵さんが呼びかける。
確かに、こんな大型テレビをあっさり爆発するなんて絶対やばい集団だよな。
「だったら……尚更俺達の力で助けなきゃいけないんじゃないか?」
と、俺は格好よく切り出してみた。
「「「「1人でどうぞ」」」」
お前ら……4人揃って嫌がらなくても。
「私は死にたくないの!」
「危険なことは辞めましょう!」
「ワインが……足りない」
「俺はもうボロボロだ……」
『死にたくない』『危険』はまだしも男2人はなんなんだ!
『ワイン』?ふざけるな! そんなのもはや趣味の部類じゃないか。
そして、『ボロボロ』?お前さっきの戦い何もしてねぇだろ! 勝手に金によって爆発しやがって。ふざけるな!
「で、でも、このままなにもしなかったところでここから抜け出せないんじゃないか?しかも、上からレーザーが降ってきて死ぬ。とか、ありえるぞ?ここまでの設備があるんだから」
「確かにそうですよね……」
ありがとう。鈴菜さん。唯一、僕と分かり合える人です。
「陽葵さん達もねっ?」
「ワインぅ……ワイン。ぐええぇ」
「金ぇ。金ぇ。ぐへへへへ」
「んー、そうね。行きましょ」
女子の『ちょっと男子ー』っていう気持ちが今初めて分かった気がする。
「よし!じゃあ、決定です!行きましょう!」
と、言い。
陽葵さんにお願いをし、男2人を引っ張って貰うことにしたのだが、本当に握力凄いな。
俺は地図を確認し、先頭となり仲間を率いる。道は荒れていてせいぜい隣同士になるとしても2人までだろう。そういうことで隣には鈴菜さんと並び歩き始めた。なんだかほんわかした会話になった。
こういう話は久しぶりにした気がする。
そして、後ろには陽葵さん。
「ほら、つべこべ言わない!」
その姿はとても笑顔だった。
後ろを除けば。
男2人は
「げほ!許してください!」
と、大人にしてはとても情けなかった。
まぁ、陽葵さんに乱雑に引きずられ木の枝とかに思い切り足をぶつけたりしてるしね。地味にすり傷も……あー痛い痛い。
そして、30分くらい経ち光が見え……なかった。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
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