異世界不適合者の愚かな選択

meika

闘武祭

『それでは、入場時間も終わりましたので、バトルロワイヤル〜
スタート!』

号令と共に多くの人が勇者パーティを囲った。
多分結託したんだと思う、勇者パーティに勝てば己の実力を証明できる、勇者のパーティに入らなくともこれはこれで儲かるチャンスだ。

「さて、お手並み拝見だ、勇者。」

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「あらら、こんなに早く囲まれちゃったね」

「あぁ、だが、この中にさっきの面の奴はいない。」

「なんだよ?佐江村ビビってんのか?」

「何馬鹿な事言ってんの?ビビってないわよ!」

「仲間割れはよせ、敵に集中しろ。」

「はいはい」

「分かったわ」

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ん?勇者パーティの出場者は3人か…
天野 聖

それと……。
それ以外は忘れたな

と俺がそうこう考えてる内に、勇者の方は攻めてくる相手を上手く捌いてるみたいだ。
以前とは明らかに違う太刀筋、強くはなってるみたいだな。

だが、所詮は1人、当然あれだけの人数(50人ぐらい)を捌けることは出来ず、詰まる、だがそこで

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「薙ぎ払え!暴風!」

詠唱と共にものすごい風が発生し勇者を囲っていた奴らを吹き飛ばした。

「済まない佐江村、助かった。」

「なに、いつもの事よ、範囲攻撃は任せて!」

「なぁ、暇〜」

「なによ?!暇なら敵を倒しなさい!」

「いや、今暇じゃなくなった!あいつを倒してくるわ!」

「ちょっと!!」

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「っ?!」

勇者の方に気を取られてる俺に向かって鋭い一撃を振り下ろしたが、それを紙一重で躱す。
もちろんあいつが近づいてくることは気づいていた、だが……。

「おい、お前、待合の時はよくもまぁさんざん言ってくれたじゃねぇか!」

「またお前か、俺は犬派じゃないんだ。」

「ってめェ〜!」

フュンー!
横から首を狙った一撃。
だがそれも紙一重出躱す。

「お前!この俺が誰だか分かってんのか?!」

「済まないな、知らん」

「くっそぉ〜!!
よく聞いとけ、俺は勇者パーティ1番のアタッカーの山村 涼太だ!」

「そうか」

「てめぇ……舐めてんのか?」

「いや?まさか」

「その態度が舐めてるつってんだよ!!」

「火剣!」

やはりスキルは不便だないちいち詠唱しなくてはならない。

「っち、邪魔だ!」

俺はうざくなり、炎球を作りやつの腹に打った。

「ぐふっ!!」

するとやつはリングの外に飛ばされ、失格になった。

ちょうどそれと同じ頃、勇者の方も雑魚処理が終わったみたいで、俺に敵意を向けている、俺があいつをふきとばしたからだ。

「面のお前、今のはなんだ?スキルのようには見えないが…。」

「さあな?お前に教えてやる義務はない。」

「そうか、なら、僕が勝ったら、教えてくれるかな?」

「そうだな、お前が勝ったなら、教えてやろう。」

こうして俺と勇者の戦いが始まった。





投稿遅くなってすみません、作者のmeikaです。

最近は、色々と忙しくなってましてね、3年生ということもあって進路やらなんやらで忙しくなってます。

投稿ペースは落ちますが、更新は続きますので、今後ともよろしくお願いします!

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