ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

街道宿屋って?



街道宿屋とは読んで字のごとく街道にそって立っている宿屋です。
中世世界では徒歩での旅が基本であり、徒歩で移動できる距離は1日40km前後。街道には40kmごとに街道宿屋や野宿に適した広場が設けられていました。


街道宿屋は街道沿いで発達し、様々な階層に向けて多様化していきました。
貧民や巡礼者は野宿や施療院や貧民宿(暖炉がある広間で雑魚寝。毛布や食事は有料、暖炉に近い場所ほど高い)を利用します。


街道宿屋は主に商人や貴族など裕福な層が利用し、地方や土地によって定められた固有の屋号と看板があったそうです。
中には領主がオーナーの宿もあり、その宿の看板には領主の紋章が焼印として記されていたそうです。


サービスも様々で看板と一緒に皿が掲げられていれば食事もできる。鉄床のマークがあれば鍛冶と蹄鉄の修理を請け負っていたりしたそうです。


街道宿屋は客室、ベッド6台以上、馬を最低10頭つなげられる厩舎を備えるのが最低条件で、備えられないと無許可の宿として摘発の対象となりましたが、儲かるのか結構無認可の宿が多かったそうです。


街道宿屋の客室は個室で鍵が設置されているとスイートルーム扱いでした。個室にはベッド、机と椅子、荷物を入れるチェストがありました。
客室に泊まれるのは商人や貴族の主人のみで従者は納屋や厩舎で寝泊まりしていました。


街道宿屋には街道を守る巡回警備隊が立ち寄ることが有り、巡回警備隊と一緒に出発しようとするキャラバンなどもあったようです。

          

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