ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

兵糧攻めって?



攻城戦には武器で殴り合う以外にも様々な戦法があります。
その一つが兵糧攻めです。軍や簡易の壁で攻撃目標の都市を包囲し外界からシャットダウンさせて飢えさせて降伏を促す戦法です。


これは一種の相手との我慢比べで、時には囲んでいる方が食料が乏しくなって撤退することもありました。
包囲された都市は食料制限したり、地下道を掘って包囲網を抜けて外部に食料を求めたり、当時は食料でなかった動物などを屠殺して食肉に加工したり、果ては革製品を石で叩いて柔らかくして煮て食し、末期は餓死した人間を食べました。


小説などで兵糧攻めをする場合、気をつけてほしいのは飢えた側の描写です。
極度の空腹と栄養失調を患った人に固形物の食料を与えると弱った胃腸が衝撃を受けてショック死、喉をつまらせて窒息死する場合があります。
理想は栄養剤の点滴や流動食、リアル中世ならお湯で溶かしたパン粥やオートミールがベストではないでしょうか?


またとある攻城戦では防衛側のハッタリで攻撃側を退かしたという記録があります。
攻撃側が包囲網を作り兵糧攻めをされ、防衛側は日に日に食料が減っていく。
ある日領主が残っている食料と家畜である豚を呼び集め、とった行動が、残り僅かな食料を豚に食わせて、その豚を城壁から投げ落としたことです。


住民たちは領主が気が狂ったと思いましたが、攻撃側は投げ落とされた豚を見て


【豚に食べさせられるほど食料が残っており、それを知らせるためだけに豚を投げ落とした】
と勘違いして兵糧攻めは失敗したと誤解して撤退したそうです。

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