ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ
紋章官って?
紋章官とは中世時代の貴族のエリート官僚だと言われていました。
紋章学を納めれば食いっぱぐれることもなく命が軽い中世時代でも生き延びれる可能性がたかったようです。
理由といたしましては12世紀頃から発祥した紋章学は最盛期には100万にも及ぶ紋章が存在したと言われています。
紋章官は可能なかぎりそれを暗記し、また紋章名鑑なる紋章官の役職を受け継ぐ貴族の長男のみ継承された図鑑を持ち歩く権利を持っていました。
紋章官の仕事は多岐に渡り、一番多かったのが戦場などで敵の騎士の判別、味方の死者の判別でした。
こういった敵味方の判別ができることから軍から重宝され、宣戦布告や和平交渉の使者を務め、紋章官の使者を殺すことは当時は信仰の次に重大なタブー視されていたそうです。
双方から重宝されることから騎士から遺言状を渡したり、味方に置き去りにされても敵側に手厚く保護されることもあったそうです。
次に多かった仕事が貴族同士の結婚や新たな貴族が生まれた時に新しい紋章のデザインでした。
信仰貴族の紋章作成は貴族になる人から紋章の希望を聞いて紋章図鑑とにらめっこしてかぶってないか確認しました。
結婚の場合は双方の家の紋章を合体させて新しいデザイン画を書いたりしていました。
他にもトーナメントの司会進行、騎馬試合の出場する騎士の入場音楽代わりに血統や功績を語ったりもしました。
紋章官は公示人と仕事がかぶることが多く、12~13世初頭は公示人が紋章官の仕事を兼業することもあったそうです。
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