ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ
洗濯女って?
古代から洗濯は女性の仕事とされていました。
洗濯女という現代で言う所のクリーニング屋という職業がありました。
中世世界の洗濯方法は川辺、もしくは公共の洗濯場と呼ばれる場所でたらいに汚れた衣類を浸けて、その上で踊ったり跳ねたりする押し洗いという手法でした。
他にも屋根がある洗濯船という船で服を洗濯し、屋根の上で干して乾かしたそうです。
当時の衣類は繊維が弱く洗濯方法が荒く、また洗濯が一日仕事だった為、滅多に洗濯しませんでした。
とある中世の生活本では洗濯はもっぱら月曜日に行われたと言われています。
理由は日曜日にたくさんの料理を作り、余った料理を翌日に回すので洗濯ができるとのことでした。
とある都市の刑法では女性の犯罪者に科す刑罰に洗濯があったそうです。
基本は足で踏んでの押し洗いで、しつこい汚れには洗濯ベラと呼ばれる木製の板で洗濯物をたたき洗いしたり、子供の尿を発酵させた液体(当時はそれが一番汚れを落とすと信じられていた)を漂白剤として使いました。
インク汚れには玉葱汁、初期の石鹸が使われていたそうです。
綺麗な水で洗濯するとより綺麗になると信じられており、大航海時代にはわざわざカリブ海のドミニカ島まで洗濯させるために衣類を運んだという記述がありました。
この洗濯女は賤民職として差別されており、高貴な女性を陥れるのに洗濯女にさせたなんて逸話があるそうです。
          
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