ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

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商人って?



中世初期の商取引はイタリア人やノルマン人などごく限られた人々を中心に行われていました。
11世紀末期農業改革による生産物の余剰、地中海航路の再開、様々な要因から商取引が中世ヨーロッパ各地に広がっていきました。
特に人気だった商人は遠隔地商人……キャラバンを組んで目的地である市場や都市、宮廷に商品を運び、売却代金で商品を買って故郷へ戻る交易が人気でした。
この交易には荷物を狙う野盗や狼などの肉食動物の危険があったため隊商は護衛を雇い、交易ルートの領主と安全護送契約を結んだりしました。


通信網や金融業が発達すると商人は都市部に本店を置いて各地の支店に手紙や為替を駆使して取引を行う定住型商人にシフトしていきました。


定住型商人で有名だったのがフィレンツェ方面の毛織物商人で、多数の下請け業者派を支配下におき、交易で得た羊毛などを貸し付けて織物に加工し遠隔地で売りさばき財を成しました。


イタリア方面では銀行、両替、高利貸しなど金融業が発達し、為替や手形、保険、貸付などが生まれたと言われています。


当初のキリスト教会は商人たちを強欲の悪徳者として忌み嫌っていました。
そのため商人は教会への喜捨、貧民への施しなど社会貢献を進んで行い、その差別を少しでもそらそうとしていました。

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