ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

森の職人たちって?



中世世界の森は危険でしたが、数多くの恩恵を与えてきました。
森の職人と呼ばれる炭焼、灰製、樵、養蜂家達は特に森の恩恵にあやかっていました。


炭焼が作る木炭は製鉄、製塩、陶磁器の製造、ガラス製造と幅広い分野での需要が高かった。
炭焼の仕事は8~10月にかけて森の周縁部を移動しながら木炭を作っていました。それ以外の時期は農村部の労働者として働いていたようです。


炭焼きですが、日本のような窯を持たず、その都度開けた場所に一本の丸太を軸に木材を円錐状に積み上げて、外側を土と灰で覆い蒸焼きして木炭を作っていました。
こうして作られた木炭は、都市や森林近縁部に作業場を持つ職人に使われました。


灰製は倒木や小枝を焼いて灰を作ります。製造された灰は洗剤やガラス、火薬製造の触媒となりました。
木材を切り出す樵の作業時期は樹液が枯れる冬場に伐採し、普段は農民だったりします。


養蜂は貴重な産業で神聖ローマ帝国には専門家の集落があったほどです。
コリヤナギや麦わらを編み込んだ釣鐘型の巣箱を用い、秋口に巣箱から蜂蜜や蜜蝋を採取していました。

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