ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ

パクリ田盗作@カクヨムコン3参戦中

中世料理の形って?



中世世界の調理方法は食材、技法、保存共に限られていました。
現代では一般的なトマトやじゃがいも、トウモロコシ、コーヒー、チョコレート等は大航海時代を経てもたらされた食材です。


コーヒーはエルサレムに近い地域では行商人が持ち込んだりしたようですが、異教徒の食料、黒っぽい水(当時は燻さず斧で砕いて煎じて飲んでいたらしい)ということで悪魔の実なんて言われて忌み嫌われたりしたようです。
中東方面ではコーヒーは飲み物というよりは薬だった模様です。


中世の料理の味付け、特に上流階級は香辛料をふんだんに使うことがステイタスだったようです。
特に東方原産の香辛料に至っては最高級で14世紀前後の王族でもご馳走扱いだったようです。


一方庶民達はカラシ、タマネギ、ニンニクといった香りの強い野菜が好まれたようです。
特に土属性の最下位である根野菜は安く大量に手に入れることができたようです。
酸味は酢と葡萄の絞り汁、ベリー類や林檎などの果実から採取していたようです。
甘味は蜂蜜がメインで砂糖は中世末期に用いられるようになりましたが、当時は薬としての認識のほうが強かったようです。


当時の王侯貴族が好んだ宮廷料理は色彩的な派手さ、豊かさを求められていました。
その為料理は見るものを驚かせる色合いや盛り付けに腐心し、鳥の羽を肉に飾り付けて野鳥の姿そのままに見せたり、料理の中に取りを仕込んで、肉を斬ると中から鳥が飛び出すなど衛生的にどうかなと言う料理があったそうです。


色付けに用いられる食材の中ではサフランが非常に珍重されていました。
12世紀中頃のとある書物では森の妖精の主食がサフランで、人間が食すと妖精のような美しさがもたらされるなんて迷信があったようです。

          

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