ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ
中世の税制って?
支配層にとって民衆から徴収する税は彼らの権力そして生活を維持するのに必要不可欠でした。
その為支配層は様々な理由をつけて税を徴収しようとしました。
中世の人口のその大半は農民でした。当時の納税は物納……つまり、畑でできた農作物、主に麦や賦役という労働で支払っていたようです。
領主が自分の支配する直営地野草園の農民から得ていた税は以下の税が主だったようです。
人頭税:農民一人一人から徴収される税。高額ではないが農民が支配されていることの象徴と言われていた。
地代:基礎となる税で農民の耕作する農地ごとに穀物や貨幣で徴収される。
死亡税/相続税:農民の子が親の工作していた土地を継承する際に発生する税。
税金+所持する最上級の家畜を領主に献上しないといけなかった。
保有地移転料:農民が領主の許可を得て他者に農地を譲渡する際の税。
10分の1税:農民が所属する小教区の教会に収穫の十分の一を収める税。
公共施設使用税:水車の粉挽き、パン焼き窯、葡萄圧搾機の使用の際に発生する税。
賦役:週三日領主の直営地での農作業や労働奉仕する税。13世紀前後から貨幣で免除可能となった。
生活必需品税:中世末期には塩や薪などの生活必需品に税をかけた。あれこれかけすぎて農民反乱も起こった。
都市部では関所を通行する際の通行税、定期市へ参加するための市場税、市当局(都市部の行政)に支払う納付金(住民税)、間接税(流通商品に描けられる税)人頭税がありました。
作品で圧政など描写する場合は税率よりもあれこれ細かい税の積み重ねなどの方が当時の雰囲気が出やすいのではないでしょうか?
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