花魁男子!!

猫(=^ェ^=)

13

神様が帰ってから三日後...。

今日は番と契約を結ぶ日...なんだけど...。

「式用の着物は!?!?」

「く、クリーニングっす!!!!!」

「どうすんだよぉおおおおお!!」

瑳都里がなにやら思いついたようだ。

「お前、走ってこい。」

「そんなぁあ!足がもげますぅううう!」

目の前では瑳都里と俺の世話係っぽい人があわただしく喧嘩しているのだが、一つ言いたいことがある。

...。昨日準備しとけよ?

学校の準備とか前日にやると忘れものしにくいじゃん?あれと同じだよ!

「俺自分でとってくる...けど...。」

「いやいや!一キロもあるんだよ?疲れるよ。てか無理だよ!」
  
普通に行けますけど!?

「それ、女子の持久走の距離...。」

「えええ!?瀬那の世界は過酷だね!辛すぎる!!!!ま、女子は強いからいいのか。」

こ、この世界の女子ってどんなだよ...。

「俺...多分20分くらいなら余裕...というか、10分でいける...受け取る時間考えてもな。」

「あと3分なのぉおおお!!」

はぁあああああああああああ!?

それ、ヤバくない!?いや、やばすぎだよ!?!?

「しょーがねぇ!俺のやつきろ!」

え、瑳都里のやつ?

...。

パッパカパーン!ラッパのファンファーレが響きわたる。

出てきたのは...。

ヴィジュアル系の格好をした...花魁...。

辺りがシーンとなる...。

いや!しょーがないんだよ!!!一番派手な着物がこれだったんだよ!? 

あーあ。これじゃみんな幻滅...。

「かっこいいいいいい!!」

「今回の花魁は女王様タイプかぁあ!!」

「しばってぇええええええ!!」

いやぁぁあ!!なにこのひとたち!?

「瀬那様ーーー!」

...

「冷たい瞳が素敵ぃいいい!」

......

「睨まれたぁああ!」

...さっさと番と契約して部屋に戻って寝たい。

観客がうるさい...。

あーもう最悪だあー!

「番となる方々の入場です!」

「か...方々!?え?」

瑳都里があんぐりしてるよ!!!

いみわかんないんだけどー!?

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品