花魁男子!!

猫(=^ェ^=)

「俺...無理...」

「君は、俺たちを見捨てるのかい!?!?」

は!?

「やっと神様が味方してくださったのに、なんということだ!!もっと幸せな人生をおくりたかったよ!なぁ、じっちゃん?」

「すまんのぉおお!ワシの息子に生まれなければ、こんなことには!!!」

おいおいと泣き出す二人。

周りには此方をチラチラと見ながら避けてとおる人たちが...

恥ずかしいじゃん!?

「...具体的に、なにをすれば?」

バッ!と一斉に此方を向いた二人。  

妙にシンクロしている。

「やっとわかってくれたんだね!」

「よし、行こう!」

「...!?話の内容によるんですが!?」

「そうかそうか!よく来てくれたね!」

なんの話だよっ!?

ってか、なに担いじゃってんの!?

175㎝あるんですけど!?

担いでんのお爺さんだし!!

「じっちゃん、元プロレスラーなんだ。」

そうはいっても見た目は70代のお爺さん。

コロリッて逝かないよね??

ねぇってばぁあああああ!!!!

*******

「あら、じっちゃん、綺麗な子ね?」

「かーわーいーいー!!」

「背高いわねぇーー!」

驚いたことに、俺が召喚?された泉は、吉原遊郭ってところの敷地内だったらしい。

でけぇじゃねぇか!

遊郭ってことで...ちょっとアレなところを想像してたんだけど...

セレブの集う公園?みたいな?

あはーんなお店は全然なくて、男の人と綺麗な着物を着た人がラブラブ歩いてるだけ。みたいな?

「ここ...あれ、するところじゃないんですか??」

「ん?あ、売春防止法ってのが出されてね。本当はウチ、つぶれるはずだったんだけど、日本に一つくらいあってほしいーー!っていう国民の意見で、残ったんだ。だから、過激なことはできなくて、ただらぶらぶー!みたいな?出会い系公園?あは」

「はぁ...」

「ここで出会って結婚する人とか、プライバシーは完全に守られてるから、誰にも言えないことを相談しに来る人とかね。あ、ホテルもあるんだよ!すごいっしょ?」

「思ってたとの違います...。」

「勿論昔はムフンなところだったよ?」

悪い笑みを浮かべる

「...。はい。」

茶髪の青年。お前、危なそうだな。

「花魁道中はなにするんですか?」

「特別なお客様っていのがいるんだけど、そのお客様専用の屋敷っていうのがあるわけよ。そこに行くとき、みんなの憧れである花魁は、自らの美しさを周りに示すんだ。」

「...!?」

「君くらいなら、普通に歩いていて問題ないよ。誰もが羨む美貌だもの。」

あ、そうそうと茶髪の青年は言った。

「花魁と特別なお客さまの間には、売春防止法は無効になる。」

つまり、と人差し指を近づけられる。

「君と、特別なお客さまは、ムフンな関係を許されているってこと。」



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