妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~
110:状況の整理
「ノワール。あとどれくらいで着きそうだ?」
[んーと、1時間ぐらいだと思うの]
まだ少し時間があるな。
と言っても考えることがいっぱいだ。さっきもエルと話していたが、これはいったい誰のせいなのか。目的は。どうやって俺だけの短時間でこれだけの魔物を用意したのだとか、考え始めたらきりがない。
とりあえず迷宮都市に関しては、あの三人に任せれば何ともないだろう。
けど王都に1万か、俺一人でさばけるのか? いや、レジーナやラースもいる。いざとなれば、ヨリヒメやエルに向かってもらえば何とかなるだろう。
そんなことを考えている間にノワールはドンドン加速していく。雲や山をすぐに通り過ぎ、遠くに見えていた山が迫ってくる。
波の人なら気絶しているレベルだ。
[やっぱりご主人はすごいのー]
「なにがだ?」
[ノワール結構スピード出してるのに気絶する気配ないのー]
「まぁ、人間やめちまったしな、多少はな」
[あっ、そろそろ見えてくるの]
ノワールの声に反応し前に目を向けると、肉眼でぎりぎり王都を捉えることが出来た。
ノワールのスピードで向かえばすぐにつく距離だ。
王都の前方には遠いが明らかに迷宮都市より多い数の魔物が存在していた。迷宮都市と違うのは数もそうだが人影が見当たらないところもそうだ。
(アイリス聞こえるか?)
(はい聞こえます)
(前使った訓練場を開けてくれ。そこに降りる。ノワールで行くことは伝えてあるんだよな?)
(わかりました。ノワールちゃんについてはご心配なく)
根回しは完了かな?
「ノワール。あそこに見える訓練場に降りてくれ」
[了解なの]
ノワールは迷宮都市を飛び立ってすぐに空中で一人が乗れるサイズまで小さくなっている。おかげで、そこまで人の目に着かない。大騒ぎわれても困るからな。
王都の上を抜け、王城のさっき指定した訓練場へとノワールはその体を下ろした。
「ユウ殿。前とは一段と見違えましたね」
「レジーナか、そこまで時間がたってないのに久しぶりな気がするな」
俺とノワールを一番に出迎えたのはレジーナだった。
「アイリスとラースは?」
「お父様は、騎士の徴収やらなんやらに追われてますね。姫様は逆に平民や、ギルドの方に立ち会ってますね」
レジーナもいろいろなところを走って回ったようで、額には汗が流れていた。
そりゃそうか、1万もの魔物の襲撃なんてこれまでなかったのだろうから。
「レジーナ状況確認がしたい。説明を頼めるか?」
「わかりました。歩きながらでもいいですねよね」
そう言ってレジーナが歩きだす。俺はそのあとを付いていく。
(エル。天星ノ瞳を使って、魔物たちの様子を見ておいてくれ)
《わかりました》
(ヨリヒメは実体化して先に門の前に行っててくれ)
“了解だよ”
(ヒサメはラースを探して今の状況を聞いてくれ)
〝おねぇーさんに任せなさい〟
〝んー。私は?〟
(ムラクモはこのまま俺と一緒に頼む)
〝んー〟
腰から姿霧氷雨が消える。それに続いて、エルとヨリヒメも行動に出る。
レジーナはその様子に気づくことがなく、今の状況についての説明をはじめる。
今はアイリスのところ目指して歩いているらしい。
戦力として考えられるのは、王都にいる騎士たち。レジーナとラース。それと俺。
そしてレジーナによるとSSランクのPTのうち2人が異常に気付いて急いでこちらに向かっているそうだ。
ラースは元だからSSランクの冒険者に合うのは初めてだな。
まぁ、そんな悠長なこと言ってられないと思うけど。
それとは別にオルディナの町からもシウテ伯爵が援軍を食ってくれるらしい。
迷宮都市にも割って援軍を送るらしい。王都としても迷宮都市にも援軍を送りたいらしいが、何せこんな状況だ。猫の手でも借りたい気分だろう。
「レジーナ。シウテ伯爵に連絡を回してくれ。迷宮都市に援軍はいらないと、ティナを信じろってな」
「わかりました」
レジーナはすぐ近くの兵士に呼びかけると、伯爵へと伝令を飛ばす。
事情を聴いている内に俺たちはギルドについていた。
中に入ると、すぐにアイリスが俺を見つけ、駆け寄ってくる。
「ユウさん。来てくれたんですね」
「まぁ、この状況で、放置なんてできるわけないよな」
すると、俺とレジーナのあとから、ヒサメとラースが入ってくる。
「連れてきちゃった」
ヒサメが、右手で拳を作り頭に当てて舌をペロッと出した。
どうやら、事情を聴いて俺に説明するのがめんどくさかったみたいだな。
「おう、お前か、久しぶりだな」
「ラースか、まぁそんなこと話してる暇はないしとりあえず、状況をまとめようか」
ギルド内に需要のあるメンバーが集まったところで、さっき集めた情報と照らし合わせて情報の整理に入った。
[んーと、1時間ぐらいだと思うの]
まだ少し時間があるな。
と言っても考えることがいっぱいだ。さっきもエルと話していたが、これはいったい誰のせいなのか。目的は。どうやって俺だけの短時間でこれだけの魔物を用意したのだとか、考え始めたらきりがない。
とりあえず迷宮都市に関しては、あの三人に任せれば何ともないだろう。
けど王都に1万か、俺一人でさばけるのか? いや、レジーナやラースもいる。いざとなれば、ヨリヒメやエルに向かってもらえば何とかなるだろう。
そんなことを考えている間にノワールはドンドン加速していく。雲や山をすぐに通り過ぎ、遠くに見えていた山が迫ってくる。
波の人なら気絶しているレベルだ。
[やっぱりご主人はすごいのー]
「なにがだ?」
[ノワール結構スピード出してるのに気絶する気配ないのー]
「まぁ、人間やめちまったしな、多少はな」
[あっ、そろそろ見えてくるの]
ノワールの声に反応し前に目を向けると、肉眼でぎりぎり王都を捉えることが出来た。
ノワールのスピードで向かえばすぐにつく距離だ。
王都の前方には遠いが明らかに迷宮都市より多い数の魔物が存在していた。迷宮都市と違うのは数もそうだが人影が見当たらないところもそうだ。
(アイリス聞こえるか?)
(はい聞こえます)
(前使った訓練場を開けてくれ。そこに降りる。ノワールで行くことは伝えてあるんだよな?)
(わかりました。ノワールちゃんについてはご心配なく)
根回しは完了かな?
「ノワール。あそこに見える訓練場に降りてくれ」
[了解なの]
ノワールは迷宮都市を飛び立ってすぐに空中で一人が乗れるサイズまで小さくなっている。おかげで、そこまで人の目に着かない。大騒ぎわれても困るからな。
王都の上を抜け、王城のさっき指定した訓練場へとノワールはその体を下ろした。
「ユウ殿。前とは一段と見違えましたね」
「レジーナか、そこまで時間がたってないのに久しぶりな気がするな」
俺とノワールを一番に出迎えたのはレジーナだった。
「アイリスとラースは?」
「お父様は、騎士の徴収やらなんやらに追われてますね。姫様は逆に平民や、ギルドの方に立ち会ってますね」
レジーナもいろいろなところを走って回ったようで、額には汗が流れていた。
そりゃそうか、1万もの魔物の襲撃なんてこれまでなかったのだろうから。
「レジーナ状況確認がしたい。説明を頼めるか?」
「わかりました。歩きながらでもいいですねよね」
そう言ってレジーナが歩きだす。俺はそのあとを付いていく。
(エル。天星ノ瞳を使って、魔物たちの様子を見ておいてくれ)
《わかりました》
(ヨリヒメは実体化して先に門の前に行っててくれ)
“了解だよ”
(ヒサメはラースを探して今の状況を聞いてくれ)
〝おねぇーさんに任せなさい〟
〝んー。私は?〟
(ムラクモはこのまま俺と一緒に頼む)
〝んー〟
腰から姿霧氷雨が消える。それに続いて、エルとヨリヒメも行動に出る。
レジーナはその様子に気づくことがなく、今の状況についての説明をはじめる。
今はアイリスのところ目指して歩いているらしい。
戦力として考えられるのは、王都にいる騎士たち。レジーナとラース。それと俺。
そしてレジーナによるとSSランクのPTのうち2人が異常に気付いて急いでこちらに向かっているそうだ。
ラースは元だからSSランクの冒険者に合うのは初めてだな。
まぁ、そんな悠長なこと言ってられないと思うけど。
それとは別にオルディナの町からもシウテ伯爵が援軍を食ってくれるらしい。
迷宮都市にも割って援軍を送るらしい。王都としても迷宮都市にも援軍を送りたいらしいが、何せこんな状況だ。猫の手でも借りたい気分だろう。
「レジーナ。シウテ伯爵に連絡を回してくれ。迷宮都市に援軍はいらないと、ティナを信じろってな」
「わかりました」
レジーナはすぐ近くの兵士に呼びかけると、伯爵へと伝令を飛ばす。
事情を聴いている内に俺たちはギルドについていた。
中に入ると、すぐにアイリスが俺を見つけ、駆け寄ってくる。
「ユウさん。来てくれたんですね」
「まぁ、この状況で、放置なんてできるわけないよな」
すると、俺とレジーナのあとから、ヒサメとラースが入ってくる。
「連れてきちゃった」
ヒサメが、右手で拳を作り頭に当てて舌をペロッと出した。
どうやら、事情を聴いて俺に説明するのがめんどくさかったみたいだな。
「おう、お前か、久しぶりだな」
「ラースか、まぁそんなこと話してる暇はないしとりあえず、状況をまとめようか」
ギルド内に需要のあるメンバーが集まったところで、さっき集めた情報と照らし合わせて情報の整理に入った。
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