BLOOD HERO'S
episode6 #17「指導強化」
 「エンヒュースメント?」
 「はい。私の能力は仲間に指示を出すことで強化系の能力が付与される仕組みになっております」
 炎美が疑問形で返すと指道は自らの能力を暴露した。
 指道の能力・エンヒュースメントは、指道が仲間に指示を出すことで能力が発動する。指道の指示を聞くと強化系の能力が付与されるのだ。
 「そんな能力があったなんて…」
 涼子は指道の能力を聞いて驚愕した。指道の能力は去年の事例よりも特殊な部類に入っている。
 「けど、いいのかよ?自分の能力教えちゃって」
 涼子が驚愕している中、炎美は少し不信感を抱いていた。敵対している相手に自らの能力を教える意図が理解出来なかったからだ。
 「ええ、構いませんよ。私の能力を破る術などありませんからね」
 「!?」
 炎美の問いに対し指道は自信ありげに答えた。それと同時に2人を囲んでいた執事・メイド達が戦闘体勢に入り始めた。
 「涼子ちゃん、来るぞ!今のうちに!」
 「うん!分かった!」
 炎美はその様子を見て涼子に戦闘体勢を取るように促した。涼子は炎美に促され腰ポーチに入れていた Bl:SEEDを取り出しすぐさま口の中に含んだ。
 「奮い立て、我が血闘よ!」
 「!?」
 涼子が唱えると涼子の身体に薄っすらと白い光のようなものが纏わり付いていた。その光景を炎美含め周囲にいた全員が驚愕しながら見届けていた。
 (そういえば涼子ちゃんの能力を見るのは初めてだな。一体どんな能力なんだ?)
 炎美はふとそのことを思い出した。涼子と仕事をすることは何度かあったがいずれも護身用のスタンバトンか炎美の能力で解決出来た。
 しかし今回の件は能力なしではかなり厳しいと涼子は判断したのだ。
 すると白い光を身に纏った涼子の身体に異変が起こっていた。頭に白い獣耳が生え、手足はホワイトタイガーのように変貌し、スカートの下から白い尻尾が生え、顔は虎のような目と髭が現れた。
 「炎美君に見せるのは初めてだったよね?これが私の能力、『獣装・白虎』だよ」
 「…ハアー…」
 変身した涼子の姿を見て炎美は思わず驚愕の声を漏らしていた。一見コスプレのようにも見えるが、耳や尻尾は本物の獣のように動いているのだ。
 「あんまり見られると恥ずかしいんだけどなぁ…」
 「あ、ごめん…」
 涼子は炎美に頰を少し赤らめてそう言った。炎美はそれを見て思わず謝罪の言葉を述べた。涼子が能力をあまり使わない理由の一つがこの姿を見られるのが恥ずかしいからであった。
 「って、悠長にこんな事してる場合じゃ…」
 炎美は謝罪した後にその事に気がついた矢先、指道達の猛攻が再び炎美達に襲いかかろうとしていた。
 「いくよ涼子ちゃん!」
 「うん!」
 「はい。私の能力は仲間に指示を出すことで強化系の能力が付与される仕組みになっております」
 炎美が疑問形で返すと指道は自らの能力を暴露した。
 指道の能力・エンヒュースメントは、指道が仲間に指示を出すことで能力が発動する。指道の指示を聞くと強化系の能力が付与されるのだ。
 「そんな能力があったなんて…」
 涼子は指道の能力を聞いて驚愕した。指道の能力は去年の事例よりも特殊な部類に入っている。
 「けど、いいのかよ?自分の能力教えちゃって」
 涼子が驚愕している中、炎美は少し不信感を抱いていた。敵対している相手に自らの能力を教える意図が理解出来なかったからだ。
 「ええ、構いませんよ。私の能力を破る術などありませんからね」
 「!?」
 炎美の問いに対し指道は自信ありげに答えた。それと同時に2人を囲んでいた執事・メイド達が戦闘体勢に入り始めた。
 「涼子ちゃん、来るぞ!今のうちに!」
 「うん!分かった!」
 炎美はその様子を見て涼子に戦闘体勢を取るように促した。涼子は炎美に促され腰ポーチに入れていた Bl:SEEDを取り出しすぐさま口の中に含んだ。
 「奮い立て、我が血闘よ!」
 「!?」
 涼子が唱えると涼子の身体に薄っすらと白い光のようなものが纏わり付いていた。その光景を炎美含め周囲にいた全員が驚愕しながら見届けていた。
 (そういえば涼子ちゃんの能力を見るのは初めてだな。一体どんな能力なんだ?)
 炎美はふとそのことを思い出した。涼子と仕事をすることは何度かあったがいずれも護身用のスタンバトンか炎美の能力で解決出来た。
 しかし今回の件は能力なしではかなり厳しいと涼子は判断したのだ。
 すると白い光を身に纏った涼子の身体に異変が起こっていた。頭に白い獣耳が生え、手足はホワイトタイガーのように変貌し、スカートの下から白い尻尾が生え、顔は虎のような目と髭が現れた。
 「炎美君に見せるのは初めてだったよね?これが私の能力、『獣装・白虎』だよ」
 「…ハアー…」
 変身した涼子の姿を見て炎美は思わず驚愕の声を漏らしていた。一見コスプレのようにも見えるが、耳や尻尾は本物の獣のように動いているのだ。
 「あんまり見られると恥ずかしいんだけどなぁ…」
 「あ、ごめん…」
 涼子は炎美に頰を少し赤らめてそう言った。炎美はそれを見て思わず謝罪の言葉を述べた。涼子が能力をあまり使わない理由の一つがこの姿を見られるのが恥ずかしいからであった。
 「って、悠長にこんな事してる場合じゃ…」
 炎美は謝罪した後にその事に気がついた矢先、指道達の猛攻が再び炎美達に襲いかかろうとしていた。
 「いくよ涼子ちゃん!」
 「うん!」
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