BLOOD HERO'S

ノベルバユーザー177222

episode5 #19「苦戦」

 (クッソ!状況はより悪い方に傾きそうだ!)

 片腕で腹を抱えながら立ち上がる炎美。足が震えながらも何とか剣を構えた。

 「もうシンドそーじゃねーか!?折角面白くなってきたんだからまだくたばんじゃねーぞ!!」

 そう言うと鬼平はまた炎美に接近して来た。

 (だったら…)

 「ん?」

 「炎光・火花!」

 炎美は突進して来る鬼平に対し炎光・火花で目眩しをした。

 「ぐおっ!?」

 鬼平は突然視界が赤白い光で眩しくなり思わず目を閉じてしまった。

 「おらあ!!」

 しかし鬼平は目を閉じたまま斜め下に向かって木の棒を横振りした。鬼平は炎美に接近させない為、下半身を封じようとしたのだ。

 「!?」

 だが鬼平が振った木の棒には何かが当たる感触は全くなかった。空を切っただけだった。

 「クソッ!どこだ!?」

 眩い光が視界から消え鬼平はゆっくりと目蓋を開くと鬼平には想定外の光景が映った。

 「飛炎…」

 炎美は後ろに跳んでいた。後ろに跳びながら黒い炎を纏った剣を構えていた。

 「焔ーー!!」

 炎美の叫びと同時に放たれる飛炎・焔。だかしかし鬼平の虚をついたまでは良かったが後ろに退がった為、力が思うように出せずそのうえ跳んでいる最中の為、踏ん張りゼロのまま放ってしまった。

 豪鬼やフィリナに出した時よりも一回り小さい焔が鬼平の体に直撃する。

 「ッヅ!?」

 鞭を打つかのような音と一瞬だけ輝く白い光が鬼平を襲った。だが鬼平の体勢は崩れることなくそのまま10メートル程押しただけだった。

 (やっぱり火力不足か!?)

 炎美は苦虫を噛み潰したような表情を見せた。距離はとれたものの焔によるダメージはほぼゼロと言っても過言ではなかった。

 「ハッハハハハ!何だよ今のは!?しょベー飛び道具だなー!」

 鬼平は大笑いすると吐き捨てるかのように一言を炎美に吐いた。

 (ヤバいな。次はどうする!?)

 炎美は自分に言い聞かせるように考え始めた。鬼平との距離は約30メートル。この差を出来るだけ保ちつつさっきより威力の高い焔を撃ち続ければベストなかたちではあるが一瞬でも油断すると一気に詰め込まれてしまう。

 「おい!悠長に考えて場合かよ!?」

 「!?やっ…」

 作戦を考える間もなく鬼平は炎美の懐に潜り込んでいた。潜り込んた瞬間、鬼平の後ろ回し蹴りが炎美に向かってきた。炎美は思わずさっきと同じように片腕を盾にして防御態勢に入っていた。

 「ぐうっ!!」

 鬼平の蹴りは盾にした腕を引っかかるようなかたちになりながらぶつかり吹き飛ばされていった。

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