BLOOD HERO'S

ノベルバユーザー177222

episode4 #13「聖剣・光星剣」

 『どうした?先程までの殺気が薄らいできておるぞ』

 「っるせーな、この野郎!」

 殆ど無傷のエニグマに対し右半身を中心にボロボロの状態の松岡。彼の言葉はもう虚勢ではなく威嚇になっていた。

 (このままじゃあ俺が負けちまうのか?)

 「…仕方ねー」

 『………?』

 松岡はボソッと呟くと懐からRa:SEEDを取り出した。

 (使えるのは残り1回。コレを使えば俺は…)

 しかし松岡はRa:SEEDを握りしめ頭の中で葛藤していた。

 『どうした?それが我に打ち勝つ秘策ではないのか?』

 「………」

 『ふっ、黙秘か。ならここで大人しく…散れ!』

 エニグマは天変磨征を大きく振りかぶった。

 「…ったく、もっとあいつらと酒酌み交わしたったんだけどなー」

 『?』

 松岡は突然独り言を呟き出した。

 「くらの奴にも教えてねーことまだあるしなー」

 『独りで何を物々と…』

 エニグマが言いかけた時だった!

 「でもよ、こんなところで無様に負けちまったらあいつらに会わせる顔がねー!」

 松岡はそう言うとRa:SEEDを口に含んだ。

 (みんな、今までありがとうよ!そんで…またな!)

 「奮い立て、我が血闘よ!」

 『むっ!』

 松岡が詠唱し終えると自身の体が光りに包まれ出した。突然の出来事にエニグマは思わず声が出てしまった。

 「さあ、これにて終幕といこうか!」

 松岡を包んでいた光りが消えていくとそこには熱を帯びているようなオーラが松岡の体に纏っていた。

 「聖剣せいけん光星剣エクスカリバー!」

 松岡が立っているだけで地面が削られていた。

 『成る程、それが噂に聞く禁断のつるぎか!?面白い!』

 エニグマは振りかぶった剣を力強く振り下ろした。

 「ふん!」

 松岡はその場で光星剣を振っただけだが天変地異をも起こす天変磨征を弾き返した。

 『何!?』

 流石のエニグマも驚きを隠せなかった。この一撃を弾き返したのは初めてだったからだった。

 「この剣は全ての闇を払う完全無欠の剣なり!つまり、おまえはここで終わりだよ!」

 『ぐっ!ぬかせ、小童が!』

 初めてのことに怒りが込み上げてくるエニグマ。

 「さて、この一撃で終いにしようか!?」

 そう言うと光星剣に纏っていた光りのオーラが更に激しく光り出した。

 『うおおおーーー!』

 エニグマはそれに気づきすぐさまに攻撃を仕掛けた。だが松岡も剣を構えエニグマに突っ込んでいった。

 「閃光せんこう一閃いっせん!」

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