BLOOD HERO'S
episode4 #12「志村脱出計画!」
 一方その頃、スフィア本部にて
 「ダメよ!」
 「ええ~~!?」
 フィリナと志村は言い争いをしていた。志村が松岡にどうしても言いたいことがあって捜しに行くと言い出したのだ。
 「今は仕事中なの!帰ってきてからにしなさい!」
 「別にイイじゃん!?言いたいこと言うだけなんだしー!」
 志村には松岡のことを話していなかった。心配させまいと松岡に口止めされていたからだ。
 (全く、コレだからガキは…)
 苛立ち始めるフィリナは志村に殺気を放った。
 「なら私を倒してから行きなさい!」
 「ひいっ!!」
 フィリナの殺気に気圧された志村は思わず後ずさりしてしまった。
 (冗談じゃねー!コッチが倒されちゃうよ!)
 志村は流石にフィリナには勝てないと悟りしょぼくれながら諦めた。
 「フン!素直に聞いてればいいのよ」
 フィリナは念の為、志村の後を追いかけた。だが志村は大人しく自室へと戻って行った。
 (油断は禁物だわ!暫く様子を見る必要があるわね)
 フィリナは部屋のドアの隣りに椅子を持ってきてそこに座り志村が部屋から出てこないように見張りを始めた。部屋の入り口は1つしかない為、志村は今迂闊に外に出る事は出来ない。
 「………」
 フィリナは読書をしながら暫く見張りを続けていた。しかし1度も出てこない志村。流石にちょっと気になったフィリナは勝手にドアを開けた。
 「………」
 中に入ると机に向かい椅子に座っている志村の後ろ姿が見えた。だが不審に思ったフィリナは机の方に近づいた。
 「…コレは…!」
 近づくとそれは志村ではなく志村の髪型のカツラをしたただの人形だった。
 バタン
 「…!しまった!!」
 フィリナが人形だと気づいた時だった。部屋のドアが閉まり鍵をかけられた。
 「くっ!」
 急いでドアに駆け寄るフィリナだったが、内側のドアノブが軽くひねっただけでポロっと取れてしまった。
 「よ、よくもこんなご細工を…!」
 怒りのあまりドアノブを握り壊すフィリナ。
 「みてなさいよ!取っ捕まえたら死ぬ程説教浴びせてやるー!」
 地団駄を踏むフィリナは志村の部屋で一人苛立ちを蓄えているのだった。
 その頃志村は見事にフィリナを出し抜き松岡の居所を捜しに行った。
 「へへっ、上手くいったぜ!」
 志村はフィリナの悔しがる顔を思い浮かべ笑いがこみ上げてきた。あの時志村は自室に戻りフィリナからどうやって抜け出すかを考えていた。そして志村は部屋に置いてある人形を机に置きイタズラ用に買ったカツラを被せドアノブのネジを緩めた後、自分はベットの下に隠れフィリナが入って来るのをひたすら待った。
 フィリナが部屋に入って来るとコッソリ部屋を抜けドアを閉めて鍵をかけた。
 「まさかこんなに上手くいくとは思わなかったぜ!さてっと師匠のところに行くか!!」
 志村は密かに松岡とフィリナの会話を聞いて居場所は特定していた。
 「確か六英山の手前の館って言ってたよな?よし、急ごう!」
 (きっと師匠なら着いてる頃には悪い奴をぶっ飛ばしてるハズさ!)
 そう言うと六英山の方へと走って向かって行った。
 ---そしてその館では
 「…ハア、…ハア…」
 (ちょっとヤベーかもな?)
 志村の期待とは裏腹に松岡は窮地をむかえていたのだった。
 「ダメよ!」
 「ええ~~!?」
 フィリナと志村は言い争いをしていた。志村が松岡にどうしても言いたいことがあって捜しに行くと言い出したのだ。
 「今は仕事中なの!帰ってきてからにしなさい!」
 「別にイイじゃん!?言いたいこと言うだけなんだしー!」
 志村には松岡のことを話していなかった。心配させまいと松岡に口止めされていたからだ。
 (全く、コレだからガキは…)
 苛立ち始めるフィリナは志村に殺気を放った。
 「なら私を倒してから行きなさい!」
 「ひいっ!!」
 フィリナの殺気に気圧された志村は思わず後ずさりしてしまった。
 (冗談じゃねー!コッチが倒されちゃうよ!)
 志村は流石にフィリナには勝てないと悟りしょぼくれながら諦めた。
 「フン!素直に聞いてればいいのよ」
 フィリナは念の為、志村の後を追いかけた。だが志村は大人しく自室へと戻って行った。
 (油断は禁物だわ!暫く様子を見る必要があるわね)
 フィリナは部屋のドアの隣りに椅子を持ってきてそこに座り志村が部屋から出てこないように見張りを始めた。部屋の入り口は1つしかない為、志村は今迂闊に外に出る事は出来ない。
 「………」
 フィリナは読書をしながら暫く見張りを続けていた。しかし1度も出てこない志村。流石にちょっと気になったフィリナは勝手にドアを開けた。
 「………」
 中に入ると机に向かい椅子に座っている志村の後ろ姿が見えた。だが不審に思ったフィリナは机の方に近づいた。
 「…コレは…!」
 近づくとそれは志村ではなく志村の髪型のカツラをしたただの人形だった。
 バタン
 「…!しまった!!」
 フィリナが人形だと気づいた時だった。部屋のドアが閉まり鍵をかけられた。
 「くっ!」
 急いでドアに駆け寄るフィリナだったが、内側のドアノブが軽くひねっただけでポロっと取れてしまった。
 「よ、よくもこんなご細工を…!」
 怒りのあまりドアノブを握り壊すフィリナ。
 「みてなさいよ!取っ捕まえたら死ぬ程説教浴びせてやるー!」
 地団駄を踏むフィリナは志村の部屋で一人苛立ちを蓄えているのだった。
 その頃志村は見事にフィリナを出し抜き松岡の居所を捜しに行った。
 「へへっ、上手くいったぜ!」
 志村はフィリナの悔しがる顔を思い浮かべ笑いがこみ上げてきた。あの時志村は自室に戻りフィリナからどうやって抜け出すかを考えていた。そして志村は部屋に置いてある人形を机に置きイタズラ用に買ったカツラを被せドアノブのネジを緩めた後、自分はベットの下に隠れフィリナが入って来るのをひたすら待った。
 フィリナが部屋に入って来るとコッソリ部屋を抜けドアを閉めて鍵をかけた。
 「まさかこんなに上手くいくとは思わなかったぜ!さてっと師匠のところに行くか!!」
 志村は密かに松岡とフィリナの会話を聞いて居場所は特定していた。
 「確か六英山の手前の館って言ってたよな?よし、急ごう!」
 (きっと師匠なら着いてる頃には悪い奴をぶっ飛ばしてるハズさ!)
 そう言うと六英山の方へと走って向かって行った。
 ---そしてその館では
 「…ハア、…ハア…」
 (ちょっとヤベーかもな?)
 志村の期待とは裏腹に松岡は窮地をむかえていたのだった。
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