BLOOD HERO'S
episode4 #11「エニグマ」
 ---とある古びた館に到着した松岡。
 「ココか」
 松岡はそう言うと早速館の中に入って行った。館の中は昼間だというのに真っ暗で殆ど周りが見えない。しかし時間が経つと目が慣れてきてうっすらと見えるようになってきた。だが歩いても一向に誰も出て来ない。
 「………」
 松岡の足音が館中に響いていた。
 「………!?」
 暫く歩いて行くとその先にドス黒いオーラを感じ取った松岡。
 「お前がエニグマか!?」
 松岡は腰に下げていた日本刀を抜き目の前に鋭い殺気を放った。
 『流石は杉村の倅といったところか。良い殺気だ!』
 松岡の前から割れたような声が聞こえてきた。松岡はスグに刀を構えた。松岡の視界の先にはガイコツの顔をし黒く大きなローブを被った全長5m程の大男が姿を現した。
 『いかにも、我が名はエニグマ!救済に導く者よ』
 「救済?」
 エニグマの挨拶に首を傾げる松岡。エニグマの言う『救済』という言葉に違和感を感じていたからだ。
 「…ところで気になることが1つあるんだが、他の連中はいねーのか?」
 返事を聞く前に松岡は他に気になっていた事をエニグマにぶつけた。確かに先程からエニグマ以外の人間を見えなかった。
 『その必要はない!むしろかえって邪魔な存在也!』
 「アンタ1人で充分ってか?あんだけの人間集めてよく言うぜ!お陰様でコッチは迷惑極まりないぜ!」
 『奴等は我が思想に勝手に乗っかってきただけよ!別に奴等がどうしようが我の知ることでは無い!』
 「随分と冷めた関係だな、アンタら!んで、その思想ってのを聞いておきてーんだが…」
 ジリジリと攻撃態勢に入る松岡。エニグマ本人から色々と情報を聞き出した後、殺す腹づもりでいた。
 『我が思想はこの世の光を根絶やしすることのみ!貴様のように希望の光を振りまく輩は特に…なー!!』
 エニグマは言い終わると同時に背後から大剣のようなものを手に取り松岡に向かって振り下ろした。
 「ちっ、不意打ちかよ!」
 しかし松岡は横に回避した。だがエニグマの振り下ろした大剣によりコンクリートの地面が割れコンクリートの破片が松岡のこめかみをかすめそこから血が流れてきた。
 「ふう、一撃喰らったらたまったモンじゃねーな!」
 そう言いながらこめかみを抑え止血する松岡。だが彼は余裕そうな表情を浮かべていた。
 『我が能力の名は砕剣・天変磨征!天変地異をも起こす災厄の剣也!』
 エニグマは手に持っている大剣を松岡に見せつけるように両手に抱えた。エニグマが持っている大剣・天辺磨斗。全長は10m程で大きな刃は見惚れてしまう程黒く染まっていた。一点の曇りもない黒がエニグマ自身を象徴しているようにだった。
 『どうした!貴様は能力を行使しないのか?』
 エニグマは松岡に問いかけてきた。
 「悪いが相手の実力を測れねーうちは使わねーようにしてるんでな!」
 (あと1回しか使えねーからな)
 松岡はエニグマに対して虚勢を張っていた。彼の能力は少し特殊な能力の為使おうにも中々使えずにいた。
 (まだあいつを残しては死ねーしな!)
 そして松岡の頭の中には志村の事が頭をよぎった。
 「まあ、本気出させてーなら頑張るこったな!」
 「ココか」
 松岡はそう言うと早速館の中に入って行った。館の中は昼間だというのに真っ暗で殆ど周りが見えない。しかし時間が経つと目が慣れてきてうっすらと見えるようになってきた。だが歩いても一向に誰も出て来ない。
 「………」
 松岡の足音が館中に響いていた。
 「………!?」
 暫く歩いて行くとその先にドス黒いオーラを感じ取った松岡。
 「お前がエニグマか!?」
 松岡は腰に下げていた日本刀を抜き目の前に鋭い殺気を放った。
 『流石は杉村の倅といったところか。良い殺気だ!』
 松岡の前から割れたような声が聞こえてきた。松岡はスグに刀を構えた。松岡の視界の先にはガイコツの顔をし黒く大きなローブを被った全長5m程の大男が姿を現した。
 『いかにも、我が名はエニグマ!救済に導く者よ』
 「救済?」
 エニグマの挨拶に首を傾げる松岡。エニグマの言う『救済』という言葉に違和感を感じていたからだ。
 「…ところで気になることが1つあるんだが、他の連中はいねーのか?」
 返事を聞く前に松岡は他に気になっていた事をエニグマにぶつけた。確かに先程からエニグマ以外の人間を見えなかった。
 『その必要はない!むしろかえって邪魔な存在也!』
 「アンタ1人で充分ってか?あんだけの人間集めてよく言うぜ!お陰様でコッチは迷惑極まりないぜ!」
 『奴等は我が思想に勝手に乗っかってきただけよ!別に奴等がどうしようが我の知ることでは無い!』
 「随分と冷めた関係だな、アンタら!んで、その思想ってのを聞いておきてーんだが…」
 ジリジリと攻撃態勢に入る松岡。エニグマ本人から色々と情報を聞き出した後、殺す腹づもりでいた。
 『我が思想はこの世の光を根絶やしすることのみ!貴様のように希望の光を振りまく輩は特に…なー!!』
 エニグマは言い終わると同時に背後から大剣のようなものを手に取り松岡に向かって振り下ろした。
 「ちっ、不意打ちかよ!」
 しかし松岡は横に回避した。だがエニグマの振り下ろした大剣によりコンクリートの地面が割れコンクリートの破片が松岡のこめかみをかすめそこから血が流れてきた。
 「ふう、一撃喰らったらたまったモンじゃねーな!」
 そう言いながらこめかみを抑え止血する松岡。だが彼は余裕そうな表情を浮かべていた。
 『我が能力の名は砕剣・天変磨征!天変地異をも起こす災厄の剣也!』
 エニグマは手に持っている大剣を松岡に見せつけるように両手に抱えた。エニグマが持っている大剣・天辺磨斗。全長は10m程で大きな刃は見惚れてしまう程黒く染まっていた。一点の曇りもない黒がエニグマ自身を象徴しているようにだった。
 『どうした!貴様は能力を行使しないのか?』
 エニグマは松岡に問いかけてきた。
 「悪いが相手の実力を測れねーうちは使わねーようにしてるんでな!」
 (あと1回しか使えねーからな)
 松岡はエニグマに対して虚勢を張っていた。彼の能力は少し特殊な能力の為使おうにも中々使えずにいた。
 (まだあいつを残しては死ねーしな!)
 そして松岡の頭の中には志村の事が頭をよぎった。
 「まあ、本気出させてーなら頑張るこったな!」
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