BLOOD HERO'S
episode4 #6「フィリナ・ラビリンス」
 『あなた、思っていた程強くないわね』
 その言葉が炎美の心の中にズッシリと刺さっていた。
 ようやく自分の能力を使いこなせる様にまでなってきていた。しかし現実は残酷で少女相手に手も足も出なかった炎美。
 (確かに俺はまだまだ弱い!うかうかなんかしてられない!…もっと強くならないと!!)
 炎美は握りしめた拳を見ながら決意を新たにしたのだった。
 ---本部のオフィスに戻って来た炎美は志村の方に真っすぐ向かって行った。
 「戻りました」
 炎美は志村に一言言うと志村はそれに気づくとニコニコしだした。
 「戻ってきたみたいだね!柑菜から報告は受けたけど、災難だったみたいだね」
 「ええ、まあ…」
 志村の話に適当に相槌をうった。まだあの時のセリフが頭に残っていて半分上の空だった。
 「まあ君を呼んだのは改めて彼女を紹介しておかないとと思ったんだけど、ちょっと気まずいかな?」
 志村は炎美の顔色を見て聞いてきた。どうやら志村は気を使ってくれている様だ。
 「いえ、大丈夫ですよ」
 だが炎美はそれを悟ったのか逆に気を使わせまいと平然を装った。
 「本当にココの人間だったのね」
 すると炎美の背後に少女が立っていた。急に声をかけられ驚く炎美。
 「彼はうちの期待の新人、黒崎炎美君さ!君がちょうど遠征に行ったのとすれ違いにうちに来たのさ!」
 「ふーーん…」
 テンション高めで紹介する志村だが少女はあまり興味がなさそうだった。
 「そしてそしてー、炎美君の後ろにいるゴズロリ美少女はー!」
 「変な紹介するんじゃないわよ」
 志村の紹介にツッコミを入れる少女だが志村は気にすることなく続けた。
 「我がスフィアにおいて欠かせない存在、フィリナ・ラビリンスちゃんだーー!!」
 志村は一瞬でフィリナという少女の元まで近づき両手を彼女の方に伸ばしながら紹介した。
 「あんた、私を舐めてるのかしら!」
 「いやいやー、そんな恐れ多い事なんか出来ませんよー!」
 全く恐れている気はしないがフィリナは呆れた顔をしていた。
 (ん?フィリナ・ラビリンスってどっかで聞いたような…)
 炎美が思い出そうとしたのを見て志村が話を続けた。
 「彼女の名前は1度耳にしていると思うけど、思い出せるかな?」
 志村にそう言われた途端、炎美はパッと思い出した。
 (いや、でもそんな事ありえる訳…)
 「あり得ないって顔をしてるね。でも現に彼女は正真正銘の本物だよ!」
 「!?」
 志村は炎美の思っていた事を見破りそして否定した。だが炎美には信じられない事実だった。何故なら彼女は…
 「フィリナ・ラビリンス、彼女は間違いなく、---初代スフィアの1人だよ!」
 その言葉が炎美の心の中にズッシリと刺さっていた。
 ようやく自分の能力を使いこなせる様にまでなってきていた。しかし現実は残酷で少女相手に手も足も出なかった炎美。
 (確かに俺はまだまだ弱い!うかうかなんかしてられない!…もっと強くならないと!!)
 炎美は握りしめた拳を見ながら決意を新たにしたのだった。
 ---本部のオフィスに戻って来た炎美は志村の方に真っすぐ向かって行った。
 「戻りました」
 炎美は志村に一言言うと志村はそれに気づくとニコニコしだした。
 「戻ってきたみたいだね!柑菜から報告は受けたけど、災難だったみたいだね」
 「ええ、まあ…」
 志村の話に適当に相槌をうった。まだあの時のセリフが頭に残っていて半分上の空だった。
 「まあ君を呼んだのは改めて彼女を紹介しておかないとと思ったんだけど、ちょっと気まずいかな?」
 志村は炎美の顔色を見て聞いてきた。どうやら志村は気を使ってくれている様だ。
 「いえ、大丈夫ですよ」
 だが炎美はそれを悟ったのか逆に気を使わせまいと平然を装った。
 「本当にココの人間だったのね」
 すると炎美の背後に少女が立っていた。急に声をかけられ驚く炎美。
 「彼はうちの期待の新人、黒崎炎美君さ!君がちょうど遠征に行ったのとすれ違いにうちに来たのさ!」
 「ふーーん…」
 テンション高めで紹介する志村だが少女はあまり興味がなさそうだった。
 「そしてそしてー、炎美君の後ろにいるゴズロリ美少女はー!」
 「変な紹介するんじゃないわよ」
 志村の紹介にツッコミを入れる少女だが志村は気にすることなく続けた。
 「我がスフィアにおいて欠かせない存在、フィリナ・ラビリンスちゃんだーー!!」
 志村は一瞬でフィリナという少女の元まで近づき両手を彼女の方に伸ばしながら紹介した。
 「あんた、私を舐めてるのかしら!」
 「いやいやー、そんな恐れ多い事なんか出来ませんよー!」
 全く恐れている気はしないがフィリナは呆れた顔をしていた。
 (ん?フィリナ・ラビリンスってどっかで聞いたような…)
 炎美が思い出そうとしたのを見て志村が話を続けた。
 「彼女の名前は1度耳にしていると思うけど、思い出せるかな?」
 志村にそう言われた途端、炎美はパッと思い出した。
 (いや、でもそんな事ありえる訳…)
 「あり得ないって顔をしてるね。でも現に彼女は正真正銘の本物だよ!」
 「!?」
 志村は炎美の思っていた事を見破りそして否定した。だが炎美には信じられない事実だった。何故なら彼女は…
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