BLOOD HERO'S
episode2 #8「ようこそ、スフィアへ!」
あまりの事に炎美は唖然としていた。
「ゴメンね~!こんな事言ったら本気を出せるかどうか試して見たかったんだ!でもどうやら大丈夫みたいだったね!良かった、良かった」
ペラペラ喋る志村の話は殆ど耳に入ってこなかった。
「じゃあ、俺は…」
そこまで言いかけた所で志村が割って入ってきた。
「実は、君に話ておきたかった事はそれだけじゃないんだ!」
「??」
突然の事で首を傾げる炎美。
「実は君を我がスフィアの一員として迎え入れたいと思ってるんだ!コレに関してはやるかやらないかは君の判断に任せるのよ」
(俺がスフィアのメンバーに?)
元々炎美は、スフィア探す為にここまで来たのだ。彼に断る理由は無かった。
「はい、よろしくお願いします!!」
「うん、いい返事だ!それじゃ、よろしく!」
志村はまた握手を求めてきた。炎美は迷わず握手に応じた。
「改めて、ようこそスフィアへ!!黒崎炎美君、君を心から歓迎しよう!」
---強く握手を交わした後、志村と細谷は部屋を後にした。
「…何故、嘘をついたんです?」
廊下を歩いてる途中、細谷が志村に問いかけてきた。
「何の話だい?」
志村はトボける様な返事を返した。
「トボけないでください。本来なら彼は監察署送りだったはず…なのに何故、嘘をついてまで彼を勧誘したんです?見た感じまだまだ力を使いこなせていない三下だ!」
細谷は言いたい事を正直に話した。すると志村はニコニコしながらこう返した。
「相変わらず厳し~ね、君は!でも言う通り彼はまだまだ力を使いこなせていない。まあ記憶喪失だっていう事もあるけど、でも彼はきっと成長する。そうすれば即戦力としても申し分ない。私はそれだけの可能性を秘めてると思うよ」
「………」
ただ黙って話を聞く細谷。
「…またあんな事になるとしてもですか?」
細谷は小さくぼそりと呟いた。
「………」
その後の2人は沈黙したままだった。
---2人が帰ってしばらくたった後、炎美は部屋を出て少し社内を歩いていた。
すると風呂上がりの柑菜とバッタリ出くわした。濡れた髪を下ろして少し大人の女性らしさを感じた。
「あっ」
暫し気まずい空気が流れた。さっきまで本気で闘っていたから何と言えばいいのか分からなかった。
「ど、どうだったの?」
すると柑菜はもじもじしながら聞いてきた。
「あ、ああ。テストは合格だったんだけど、志村さんから勧誘受けてコッチで働く事になった」
「えっ、そうなの?」
柑菜はビックリした顔をした。そして笑顔で手を差しだした。
「じゃあ、これから仲間みたいね。よろしく!」
「ああ、よろしく!」
2人は握手を交わした。
そしてこれから炎美はスフィアの一員となったのだった。
「ゴメンね~!こんな事言ったら本気を出せるかどうか試して見たかったんだ!でもどうやら大丈夫みたいだったね!良かった、良かった」
ペラペラ喋る志村の話は殆ど耳に入ってこなかった。
「じゃあ、俺は…」
そこまで言いかけた所で志村が割って入ってきた。
「実は、君に話ておきたかった事はそれだけじゃないんだ!」
「??」
突然の事で首を傾げる炎美。
「実は君を我がスフィアの一員として迎え入れたいと思ってるんだ!コレに関してはやるかやらないかは君の判断に任せるのよ」
(俺がスフィアのメンバーに?)
元々炎美は、スフィア探す為にここまで来たのだ。彼に断る理由は無かった。
「はい、よろしくお願いします!!」
「うん、いい返事だ!それじゃ、よろしく!」
志村はまた握手を求めてきた。炎美は迷わず握手に応じた。
「改めて、ようこそスフィアへ!!黒崎炎美君、君を心から歓迎しよう!」
---強く握手を交わした後、志村と細谷は部屋を後にした。
「…何故、嘘をついたんです?」
廊下を歩いてる途中、細谷が志村に問いかけてきた。
「何の話だい?」
志村はトボける様な返事を返した。
「トボけないでください。本来なら彼は監察署送りだったはず…なのに何故、嘘をついてまで彼を勧誘したんです?見た感じまだまだ力を使いこなせていない三下だ!」
細谷は言いたい事を正直に話した。すると志村はニコニコしながらこう返した。
「相変わらず厳し~ね、君は!でも言う通り彼はまだまだ力を使いこなせていない。まあ記憶喪失だっていう事もあるけど、でも彼はきっと成長する。そうすれば即戦力としても申し分ない。私はそれだけの可能性を秘めてると思うよ」
「………」
ただ黙って話を聞く細谷。
「…またあんな事になるとしてもですか?」
細谷は小さくぼそりと呟いた。
「………」
その後の2人は沈黙したままだった。
---2人が帰ってしばらくたった後、炎美は部屋を出て少し社内を歩いていた。
すると風呂上がりの柑菜とバッタリ出くわした。濡れた髪を下ろして少し大人の女性らしさを感じた。
「あっ」
暫し気まずい空気が流れた。さっきまで本気で闘っていたから何と言えばいいのか分からなかった。
「ど、どうだったの?」
すると柑菜はもじもじしながら聞いてきた。
「あ、ああ。テストは合格だったんだけど、志村さんから勧誘受けてコッチで働く事になった」
「えっ、そうなの?」
柑菜はビックリした顔をした。そして笑顔で手を差しだした。
「じゃあ、これから仲間みたいね。よろしく!」
「ああ、よろしく!」
2人は握手を交わした。
そしてこれから炎美はスフィアの一員となったのだった。
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