BLOOD HERO'S

ノベルバユーザー177222

episode2 #2「志村蔵之介」

 「さて、自己紹介も終わったし本題に入るけど、君はスフィア(ココ)を捜してたんだって?」

 志村は柑菜が持ってきた椅子に座り話を聞いてきた。

 「いや捜してたというか何というか…」

 「そうか、記憶がまだ戻って無いんだっけ?じゃあもう1つ聞くけど…」

 するとさっきまで笑顔で話していた志村が急に真顔になった。

 「君は能力を使える見たいだけど、それは本当かな?」

 「えっ?」

 炎美は一瞬志村の質問の意味が分からなかった。

 「言っただろう、色々柑菜から聞いてるって。君が能力を行使したのは知ってるけど、君がそれを覚えてるのか覚えてないのかを知りたいんだ」

 (能力を行使?)

 炎美はふと思い返してみる。河原で男(緑茶色の怪物)と会った所はハッキリと思い出したが、そこから先は不鮮明だった。

 「…よく覚えてないんですけど、右腕に何か黒くて大きなものを身につけていたのは覚えてます。でもそこから先は…」

 正直な事を志村に話した炎美。

 「んーそうか、途中からは記憶に無いと?」

 志村が聞き返してきたので炎美は黙って頷いた。

 「炎美君、私達の仕事は異能力を使える人間・動物を確保・捕獲し保護するのが役目なんだ」

 志村は自分達の事を話してくれた。

 「だが、性格や能力によっては殺さなければいけないんだ!」

 「!!それって…」

 イキナリの発言に炎美はつい驚いてしまった。

 「まあそういうケースはかなり稀だから可能性は低いと思うけど、君の状況は記憶が無いという事もあって今判断を下すには難しい所なんだ。だから君には今からテストをして貰いたいんだ!」

 「テスト?」

 志村の言葉に首を傾げる炎美。志村は付け加える様に言った。

 「コレは極めて重要な事だから拒否権は与えられない。取り敢えず今から1時間後に始めるからもう少し休んでおいてくれ」

 そう言い残すと志村は部屋を後にした。

 「テストって一体何するんだろう?」

 「さあね、あの人基本気まぐれで物事を決めるタイプだから」

 1人で呟いてはずが部屋に残っていた柑菜に聞かれてしまっていた。

 「まあせいぜい殺されない様に頑張る事ね!そんじゃ」

 そう言うと柑菜も部屋を後にした。

 1人になった炎美はまた横になり自分の右腕を見た。

 「俺の能力って何なんだ?」

 あの時何が起きたのか自分でもハッキリ覚えていなかった。ただ自分の右腕に違和感を覚えている事だけは感じた。

 ---そして1時間が経った。

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