BLOOD HERO'S

ノベルバユーザー177222

episode1 #4「河原の怪物」

 二手に分かれた炎美は真っ先にとある場所へ向かって行った。

 (確かターゲットはコッチに行ったよな)

 スマホを取り出すと何かを見ていた。

 ---実はあの時横を通った時、密かに発信機を男に付けていた。

 何故付けたのかは分からない。無意識の内に付けていた。

 ひょっとするとこういう状況に慣れていたのかもしれない。ますます自分のことが分からなくなってきた。

 取り敢えず発信機をつけた男の場所を確認すると1km離れた河原の方で動きが止まっていた。

 「よし、そこに行ってみるか」

 ---一方の柑菜は手当たり次第に捜し回っていた。

 「ったく、ドコよ、あいつ~」

 イライラしながら捜索をする柑菜。

 「それにしても色々と変なヤツ、黒崎 炎美。一体何者なの」

 柑菜は炎美に対して違和感を感じていた。

 「何か私達と同じ匂いがした。同じ力を持つ者の匂い。一体、あいつ何者なの?」

 柑菜はそんな疑問を抱えながら捜索を続けた。

 ---それから10分後、炎美は目的の河原まで来ていた。河原の近くには人影は1つも見当たらない。

 だがそこには1つだけ大きな緑茶色の物体が見えた。

 炎美は柑菜に連絡する為スマホを取り出した。

 『ガチャ!もしもし!柑菜さん、今目標を確認しました』

 『もしもし!今ドコ?直ぐに向かうわ!』

 柑菜は場所を聞こうとしたが炎美はこう言った。

 『今は河原の方にいます。でも大丈夫です!俺が何とかしてみます』

 『ちょっ、あんた何言って…プツッ!』

 炎美は柑菜の話を最後まで聞かず電話を切った。そして何事も無い様に大きな物体に向かって行った。

 すると大きな物体がゴソゴソ動いていた。そしてくるりと炎美の方に振り向いた。

 その物体には鋭い目に鋭い牙、おびただしい程の鱗をまとっていた怪物だった。

 「あーん!何だテメエ!!」

 怪物は威嚇いかくする様に炎美を睨みつけた。

 「やあ、さっきぶりですね」

 だが炎美は臆することなく小さく手を挙げ挨拶をした。

 「ああ、さっきぶり~?」

 怪物は眉間にシワを寄せて思い出そうとした。

 「…ああ、公園の方でボケっとしてた兄ちゃんか!つうか、よく俺の事が分かったなあ」

 怪物の正体は何と捜していた男だったのだ。

 「どうした?何か俺に用か?」

 すると炎美は男を指差しこう言った。

 「悪いけど、あなたを捕まえさせて貰います」

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