異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと幼馴染の異世界生活~
6-8メイド2人にのせられて
ユウトは1時間とかからなかったソルバニア連合との同盟交渉について、王城でラピスに報告していた。
「お疲れさんと言いたいところだけど、脅してるようなもんじゃねえかよ」
「俺も思った。でも説明してたらそうなってたっていうか」
事の顛末を聞き怒鳴り上げるラピス。対して、まったくだなと苦笑いを浮かべるユウト。
「分かってんならやんなよ。大体何? 惚気の中で脅すとか怖いわ。お前外交関係むかなすぎだろ」
「そりゃ俺だって人間だからな。向き不向きくらいあるの決まってんだろ」
「開き直るなよ」
全力で開きなお負ったユウトに、ラピスは力なく答える。
「本当はカルドクルシュとも同盟結んでもらいに行ってほしかったけど、こっちでトモキ通してやっとくから」
「はあ。じゃあ俺休み?」
「もう書類関係も終わってるみたいだし、問題が起こるまで休みだな」
なにそれ、俺は問題ごとに首つっこむ係なの?
ユウトはラピスとの話を終えると、2、3日かけてのんびり屋敷へと戻った。
「おかえりなさい、ご主人」
「おかえりーご主人」
ユウトが屋敷に帰ると待ってましたと言わんばかりに、ニカとミーシャに迎えられる。
「たでーま。マイカとリーティスは?」
「2人には先に行ってもらってます。ご主人も早く行きましょ」
ユウトの質問には曖昧に答え、ニカとミーシャはユウトを馬車に無理やり乗せる。
「2人とも、どうしたの? っていうか、どこに向かってんの?」
「どこでしょうか?」
ニカも、ミーシャもユウトの質問に答える気は無いらしく、微笑むばかりである。ユウトが混乱に陥る中、3人を乗せた馬車はある場所へと向かっていく。
「どうやらついたみたいですね。早く降りましょうご主人」
馬車にのせられ揺られること数十分、目的地に着いたらしい。ニカにせかされるままにユウトは外に出る。
「ここって、教会?」
「そうです。ご主人はあっちの部屋で着替えてください」
全く状況を理解できていないユウトは、ニカに言われた部屋に入る。
「これに着替えるのか? なんだろスーツか?」
ユウトの入った部屋には、スーツ。ではなくタキシードがおいてあり、他には姿を確認するための鏡があった。ユウトは何がしたいんだと考えながら、言われた通りタキシードに着替える。
「おーい、これでいいのか?」
ユウトは廊下に顔を出し、ここに連れてきたニカとミーシャを探そうとする。すると隣の部屋の扉が開く。
「マイカ?」
ユウトが目にしたのは、純白のドレスに身を包み、うっすらと化粧をしたマイカの姿だった。
「あっちゃー、そこで会っちゃったか。あと少しだったのに」
ユウトの声を聞きつけ、一歩遅れてミーシャがやってくる。
「おい、ミーシャどういうことだ」
「いっ、いやーそれはニカさんが知ってるっていうか」
「なにさらっと私のせいにしようとしてるのよ。まあ、いいわ、早く着替えてきなさい」
「はいさー。ニカさん説明は任せた」
ニカはメイド服から、青色のシンプルなドレスを着て、ユウトの前に立った。
「ご主人の結婚式をサプライズでやろうとしてたんです。いっさい式を挙げる様子もないし、ならこっちで勝手に企画してやろうって」
ああ、なるほど。と言ったユウトは結婚式のことをすっかり忘れていたとも言えず、来ていた服がタキシードである事、マイカの着ている真っ白なドレスの意味を理解した。
「あー、なんだ。ありがとな色々。それとマイカ、すっげー似合ってる。最高にかわいい」
それから準備に数十分ほど使うと、ようやくユウトとマイカの結婚式が始まった。ちなみに元の世界での結婚式とこの世界で結婚式というのは、大した差があるわけではない。
ヴァージンロードをマイカが歩く姿は誰もを魅了しそうなものであった。ようやくユウトの隣に着いたマイカはユウトの手を握り、ユウトと共に教壇の前まで歩く。
「ママ、すっごくきれー。パパもかっこいー」
「そうね、とってもお似合いね」
誰が見ても美男美女のカップルな2人は、教壇の前で神父のお決まりの言葉に、誓いますと答える。そして指輪交換に入る。マイカは前もって二人の話を聞いていたので用意できていて当然なのだが、ついさっき結婚式を知ったユウトの分も用意されていた。
なんで用意されてるんだ? と思ったユウトは指輪交換の際にその指輪を少し眺める。それはプロポーズ用の指輪を探していた時に調子に乗って結婚式用にと買っておいたものだった。ユウトは指輪の交換をしながら席を見渡す。そこには見つけたので渡しておきましたと言いたげなニカがいたという。
「それでは誓いの口づけを」
ユウトはマイカのヴェールをそっと上げ、これからもよろしくな、マイカ。と耳元でささやいてから口づけをした。
その後のブーケトスは、1番泣いていたカンナがブーケを見事キャッチした。それから、屋敷に戻ると2次会だと言わんばかりに、ユウトとマイカを囲みいじりながら、ニカとミーシャ、ミアの作った料理をつまんだり、どでかいウェディングケーキに2人で入刀したりで、夜遅くまで屋敷の光は消えることがなかった。
「お疲れさんと言いたいところだけど、脅してるようなもんじゃねえかよ」
「俺も思った。でも説明してたらそうなってたっていうか」
事の顛末を聞き怒鳴り上げるラピス。対して、まったくだなと苦笑いを浮かべるユウト。
「分かってんならやんなよ。大体何? 惚気の中で脅すとか怖いわ。お前外交関係むかなすぎだろ」
「そりゃ俺だって人間だからな。向き不向きくらいあるの決まってんだろ」
「開き直るなよ」
全力で開きなお負ったユウトに、ラピスは力なく答える。
「本当はカルドクルシュとも同盟結んでもらいに行ってほしかったけど、こっちでトモキ通してやっとくから」
「はあ。じゃあ俺休み?」
「もう書類関係も終わってるみたいだし、問題が起こるまで休みだな」
なにそれ、俺は問題ごとに首つっこむ係なの?
ユウトはラピスとの話を終えると、2、3日かけてのんびり屋敷へと戻った。
「おかえりなさい、ご主人」
「おかえりーご主人」
ユウトが屋敷に帰ると待ってましたと言わんばかりに、ニカとミーシャに迎えられる。
「たでーま。マイカとリーティスは?」
「2人には先に行ってもらってます。ご主人も早く行きましょ」
ユウトの質問には曖昧に答え、ニカとミーシャはユウトを馬車に無理やり乗せる。
「2人とも、どうしたの? っていうか、どこに向かってんの?」
「どこでしょうか?」
ニカも、ミーシャもユウトの質問に答える気は無いらしく、微笑むばかりである。ユウトが混乱に陥る中、3人を乗せた馬車はある場所へと向かっていく。
「どうやらついたみたいですね。早く降りましょうご主人」
馬車にのせられ揺られること数十分、目的地に着いたらしい。ニカにせかされるままにユウトは外に出る。
「ここって、教会?」
「そうです。ご主人はあっちの部屋で着替えてください」
全く状況を理解できていないユウトは、ニカに言われた部屋に入る。
「これに着替えるのか? なんだろスーツか?」
ユウトの入った部屋には、スーツ。ではなくタキシードがおいてあり、他には姿を確認するための鏡があった。ユウトは何がしたいんだと考えながら、言われた通りタキシードに着替える。
「おーい、これでいいのか?」
ユウトは廊下に顔を出し、ここに連れてきたニカとミーシャを探そうとする。すると隣の部屋の扉が開く。
「マイカ?」
ユウトが目にしたのは、純白のドレスに身を包み、うっすらと化粧をしたマイカの姿だった。
「あっちゃー、そこで会っちゃったか。あと少しだったのに」
ユウトの声を聞きつけ、一歩遅れてミーシャがやってくる。
「おい、ミーシャどういうことだ」
「いっ、いやーそれはニカさんが知ってるっていうか」
「なにさらっと私のせいにしようとしてるのよ。まあ、いいわ、早く着替えてきなさい」
「はいさー。ニカさん説明は任せた」
ニカはメイド服から、青色のシンプルなドレスを着て、ユウトの前に立った。
「ご主人の結婚式をサプライズでやろうとしてたんです。いっさい式を挙げる様子もないし、ならこっちで勝手に企画してやろうって」
ああ、なるほど。と言ったユウトは結婚式のことをすっかり忘れていたとも言えず、来ていた服がタキシードである事、マイカの着ている真っ白なドレスの意味を理解した。
「あー、なんだ。ありがとな色々。それとマイカ、すっげー似合ってる。最高にかわいい」
それから準備に数十分ほど使うと、ようやくユウトとマイカの結婚式が始まった。ちなみに元の世界での結婚式とこの世界で結婚式というのは、大した差があるわけではない。
ヴァージンロードをマイカが歩く姿は誰もを魅了しそうなものであった。ようやくユウトの隣に着いたマイカはユウトの手を握り、ユウトと共に教壇の前まで歩く。
「ママ、すっごくきれー。パパもかっこいー」
「そうね、とってもお似合いね」
誰が見ても美男美女のカップルな2人は、教壇の前で神父のお決まりの言葉に、誓いますと答える。そして指輪交換に入る。マイカは前もって二人の話を聞いていたので用意できていて当然なのだが、ついさっき結婚式を知ったユウトの分も用意されていた。
なんで用意されてるんだ? と思ったユウトは指輪交換の際にその指輪を少し眺める。それはプロポーズ用の指輪を探していた時に調子に乗って結婚式用にと買っておいたものだった。ユウトは指輪の交換をしながら席を見渡す。そこには見つけたので渡しておきましたと言いたげなニカがいたという。
「それでは誓いの口づけを」
ユウトはマイカのヴェールをそっと上げ、これからもよろしくな、マイカ。と耳元でささやいてから口づけをした。
その後のブーケトスは、1番泣いていたカンナがブーケを見事キャッチした。それから、屋敷に戻ると2次会だと言わんばかりに、ユウトとマイカを囲みいじりながら、ニカとミーシャ、ミアの作った料理をつまんだり、どでかいウェディングケーキに2人で入刀したりで、夜遅くまで屋敷の光は消えることがなかった。
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