異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと幼馴染の異世界生活~
2-3討伐!デュラハン
「よ~し、気合い入れて行こ~」
「本当にあの作戦で、倒せるんでしょうね?」
「とりあえず、やれるだけやりましょうよ~。えい、えい、お~」
「えっ、あっ、おー?」
あの作戦でなんとかなるかは置いといて、やるだけやるか。
ユウトは先ほど提案した、自分の作戦を思い出し、少し不安になりつつも、足掻くだけ足掻こうと決意した。
「よし、やるか」
『おや、こんなところに、なぜ人が』
「覚悟しとけ、デュラハン。ユウくんの完璧な作戦で、討伐してやる~」
俺の作戦は、完璧じゃないからな。それにそんな、宣言できる程立派な作戦でもないし。
ユウトは、少し足を震えさせながらも、デュラハンに討伐宣言をする、マイカを見て、微笑ましく思った。
『ふっ、その程度の人数で、我を倒せると思うのか。魔王軍幹部も舐められたものだな。身の程を知れ。人間風情が』
デュラハンがそう言うと、空中にはいくつものダークボールが浮いており、それらが一斉に3人に向かって飛ばされた。
3人はなんとか、ダークボールの攻撃を耐え、‘‘作戦’’を実行しようとする。
「ユウトくん、行きますよ」
「えぇ、やりましょうか。マイカ頼んだぞ」
「任せて~。ユウくんとエリさん、頑張ってね~。よ~し、同時展開リフレクト」
マイカは、恩恵を駆使し、リフレクトを同時に展開させると、デュラハンを包囲した。
『何をしてくるのかと思えば、リフレクトで我を包囲か。そんな事をしたところで、我のダークボールの前には無力同然、おとなしく消えてもらおうか』
「行きますよ、エリさん」
「えぇ、分かってるわ」
「水よ、球体と化し、その力を我が物に、敵を穿て、ウォーターボール」
「魔法発動、ウォーターボール」
エリさんは、ウォーターボールを詠唱し撃ったが、無詠唱で撃ったユウトの方が少しだけ威力が強かった。
ガハッ、っとダメージを受けたデュラハンが、口から空気を吐き出す。
「リフレクトッ」
ユウトは、デュラハンにダメージを与えたウォーターボールが、液体に戻る寸前、デュラハンを包囲しているリフレクトの壁、最後の1面をリフレクトで塞いだ。
『貴様ら何をしやがった』
デュラハンは、水によるダメージを受けながらも、必死に抵抗を試みるが、その抵抗も大した意をなさない。
「あなた達、魔法の詠唱破棄が出来るのね。あれだけのゴブリンを狩れたのも納得だわ」
この世界での魔法には、基本的に詠唱があるが、転移者である2人は、魔法の詠唱破棄が出来るのである。もっとも2人は、詠唱の存在も知らなかったが。
少しすると、デュラハンも弱ってきて、ほんの少し動いてるだけになってしまった。
まさか、考えてた作戦通りに行ってくれるとは思わなかった。作戦会議をした意味ががあったのか? って思ったりもするが。
*****
少し時を遡り、デュラハンの存在をユウトが確認し、知らせた後のことだ。ユウトはマイカに言った、勝率が0ではない理由である、1つの作戦を教えていた。
「リフレクトには、光、闇属性魔法以外の魔法、及び物体、液体を反射するものだ。そこで、正面以外の面をマイカの恩恵によって同時にリフレクトを張る。そこに、俺とエリさんがウォーターボールを撃ち込む」
「は~い、質問です~。なんで、ウォーターボールなの~?」
「そうね、それに魔法の同時展開なんてできるはずがないわ。」
マイカとエリは、それぞれに質問を口にする。ユウトはその質問について、あらかじめわかっていたかのように、スラスラと答える。
「いいや、違う。マイカは恩恵によって魔法の同時展開ができるようになっている。そしてウォーターボールを使うのは、デュラハンの弱点は水属性及び水で、ウォーターボールは、物体に当たった後は大量の水になるんだ。だから、ウォーターボールが当たると同時に、リフレクトで最後の1面に蓋をする」
「なるほど、しかし、なぜ蓋をする必要があるのよ?」
「わたし、分かっちゃったかも~」
多分、マイカの想像通りだ。
「まぁ、当たったら大量の水になるだろ、でも、リフレクトによって作られた箱に水が溜まるだろ。そうすると、デュラハンには、弱点の水がダメージを与えるし、最後は溺死的な感じに」
「ユウくん、予想通りだったけど、さすがにないよ~」
「ユウトくん、それは最低だわ。たとえ勝つためでも、デュラハンに同情しちゃいそうだわ」
「仕方ないだろ、これくらいしか今の持ち札で、勝つ方法はないんだから」
こうしてユウトの考えた下衆過ぎる案が通り、魔王軍幹部デュラハン討伐は決議された。最後までエリはイマイチ納得がいかない様子ではあったが。
*****
思い出したらこれ、作戦会議とは言えないな。
「ユウくん、ユウくん」
「どうしたんだ、マイカ?」
「あれ、どうなった~?」
マイカは、ユウトをつつきながら、リフレクトに包囲され、水につけられている、デュラハンを指差す。
「あぁ、あれか。そうか、俺しか分からないからな」
ユウトはメニューを開くと、デュラハンの残りの体力が0になっていることを確認し、安堵の息を漏らした。
「あのデュラハンもう、倒せてるぞ」
「この世界において最も雑な、魔王軍幹部討伐に参加してしまった気がするわ」
エリは、安堵の息よりも前に、あまりに雑すぎる魔王軍幹部の討伐に呆れていた。
とりあえずリフレクト外して、死体だけ回収して、プチリザードマン討伐クエストを終わらるか。
「じゃあ、後片付けだけして、クエストに戻ろうぜ、マイカ。助けてもらったり、手伝ってもらったりして、ありがとうございますエリさん」
ユウトとマイカは、エリに頭を下げると、リフレクトの使用をやめて、デュラハンの死体を地面に倒しておく。
「分かった~、後片付けは任せて~」
「後でギルドに来てくださいよ。魔王軍幹部デュラハン討伐の報告してもらわないといけないので。じゃあお先に失礼します」
はぁ、疲れた。
ユウトは溜め息をつくと、デュラハンを無限倉庫に入れた。
「マイカ、少し休もうぜ。って寝てるし」
さすがに無理させすぎたかもな。
ユウトは、マイカの頭を撫でて、少しの間マイカを休ませていた。
「本当にあの作戦で、倒せるんでしょうね?」
「とりあえず、やれるだけやりましょうよ~。えい、えい、お~」
「えっ、あっ、おー?」
あの作戦でなんとかなるかは置いといて、やるだけやるか。
ユウトは先ほど提案した、自分の作戦を思い出し、少し不安になりつつも、足掻くだけ足掻こうと決意した。
「よし、やるか」
『おや、こんなところに、なぜ人が』
「覚悟しとけ、デュラハン。ユウくんの完璧な作戦で、討伐してやる~」
俺の作戦は、完璧じゃないからな。それにそんな、宣言できる程立派な作戦でもないし。
ユウトは、少し足を震えさせながらも、デュラハンに討伐宣言をする、マイカを見て、微笑ましく思った。
『ふっ、その程度の人数で、我を倒せると思うのか。魔王軍幹部も舐められたものだな。身の程を知れ。人間風情が』
デュラハンがそう言うと、空中にはいくつものダークボールが浮いており、それらが一斉に3人に向かって飛ばされた。
3人はなんとか、ダークボールの攻撃を耐え、‘‘作戦’’を実行しようとする。
「ユウトくん、行きますよ」
「えぇ、やりましょうか。マイカ頼んだぞ」
「任せて~。ユウくんとエリさん、頑張ってね~。よ~し、同時展開リフレクト」
マイカは、恩恵を駆使し、リフレクトを同時に展開させると、デュラハンを包囲した。
『何をしてくるのかと思えば、リフレクトで我を包囲か。そんな事をしたところで、我のダークボールの前には無力同然、おとなしく消えてもらおうか』
「行きますよ、エリさん」
「えぇ、分かってるわ」
「水よ、球体と化し、その力を我が物に、敵を穿て、ウォーターボール」
「魔法発動、ウォーターボール」
エリさんは、ウォーターボールを詠唱し撃ったが、無詠唱で撃ったユウトの方が少しだけ威力が強かった。
ガハッ、っとダメージを受けたデュラハンが、口から空気を吐き出す。
「リフレクトッ」
ユウトは、デュラハンにダメージを与えたウォーターボールが、液体に戻る寸前、デュラハンを包囲しているリフレクトの壁、最後の1面をリフレクトで塞いだ。
『貴様ら何をしやがった』
デュラハンは、水によるダメージを受けながらも、必死に抵抗を試みるが、その抵抗も大した意をなさない。
「あなた達、魔法の詠唱破棄が出来るのね。あれだけのゴブリンを狩れたのも納得だわ」
この世界での魔法には、基本的に詠唱があるが、転移者である2人は、魔法の詠唱破棄が出来るのである。もっとも2人は、詠唱の存在も知らなかったが。
少しすると、デュラハンも弱ってきて、ほんの少し動いてるだけになってしまった。
まさか、考えてた作戦通りに行ってくれるとは思わなかった。作戦会議をした意味ががあったのか? って思ったりもするが。
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少し時を遡り、デュラハンの存在をユウトが確認し、知らせた後のことだ。ユウトはマイカに言った、勝率が0ではない理由である、1つの作戦を教えていた。
「リフレクトには、光、闇属性魔法以外の魔法、及び物体、液体を反射するものだ。そこで、正面以外の面をマイカの恩恵によって同時にリフレクトを張る。そこに、俺とエリさんがウォーターボールを撃ち込む」
「は~い、質問です~。なんで、ウォーターボールなの~?」
「そうね、それに魔法の同時展開なんてできるはずがないわ。」
マイカとエリは、それぞれに質問を口にする。ユウトはその質問について、あらかじめわかっていたかのように、スラスラと答える。
「いいや、違う。マイカは恩恵によって魔法の同時展開ができるようになっている。そしてウォーターボールを使うのは、デュラハンの弱点は水属性及び水で、ウォーターボールは、物体に当たった後は大量の水になるんだ。だから、ウォーターボールが当たると同時に、リフレクトで最後の1面に蓋をする」
「なるほど、しかし、なぜ蓋をする必要があるのよ?」
「わたし、分かっちゃったかも~」
多分、マイカの想像通りだ。
「まぁ、当たったら大量の水になるだろ、でも、リフレクトによって作られた箱に水が溜まるだろ。そうすると、デュラハンには、弱点の水がダメージを与えるし、最後は溺死的な感じに」
「ユウくん、予想通りだったけど、さすがにないよ~」
「ユウトくん、それは最低だわ。たとえ勝つためでも、デュラハンに同情しちゃいそうだわ」
「仕方ないだろ、これくらいしか今の持ち札で、勝つ方法はないんだから」
こうしてユウトの考えた下衆過ぎる案が通り、魔王軍幹部デュラハン討伐は決議された。最後までエリはイマイチ納得がいかない様子ではあったが。
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思い出したらこれ、作戦会議とは言えないな。
「ユウくん、ユウくん」
「どうしたんだ、マイカ?」
「あれ、どうなった~?」
マイカは、ユウトをつつきながら、リフレクトに包囲され、水につけられている、デュラハンを指差す。
「あぁ、あれか。そうか、俺しか分からないからな」
ユウトはメニューを開くと、デュラハンの残りの体力が0になっていることを確認し、安堵の息を漏らした。
「あのデュラハンもう、倒せてるぞ」
「この世界において最も雑な、魔王軍幹部討伐に参加してしまった気がするわ」
エリは、安堵の息よりも前に、あまりに雑すぎる魔王軍幹部の討伐に呆れていた。
とりあえずリフレクト外して、死体だけ回収して、プチリザードマン討伐クエストを終わらるか。
「じゃあ、後片付けだけして、クエストに戻ろうぜ、マイカ。助けてもらったり、手伝ってもらったりして、ありがとうございますエリさん」
ユウトとマイカは、エリに頭を下げると、リフレクトの使用をやめて、デュラハンの死体を地面に倒しておく。
「分かった~、後片付けは任せて~」
「後でギルドに来てくださいよ。魔王軍幹部デュラハン討伐の報告してもらわないといけないので。じゃあお先に失礼します」
はぁ、疲れた。
ユウトは溜め息をつくと、デュラハンを無限倉庫に入れた。
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