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「コータロー！改めて、この子がティドです！是非可愛がってくださいね！」

「レト、テンション上がりすぎ。」

「レトはティドのことが大好きなんだな。」

愛するティドの帰還に嬉しそうなレトと、それを冷めた、しかし優しさが滲む目で眺めるテスラ。

コータローはそんな二人を羨ましく思っていた。

「くぁ？」

「しかし可愛いなお前!?レトがベタ惚れなのも分かるわな！」

ティドの天使さには勝てなかったが。

「ほい、それで、これからはコータローも一緒にこの『フリムン亭』で働いてもらうことになりました。えー、それに本物のヤマトンチュであることが分かったので、ついでにテスラ達と万が一のときの護衛もやってもらおうかの？」

キクが手を叩いてコータローに打診。

正直、初日に意味わからんこと起きたし万が一なんて確率じゃない気がするんだが？

言ったわけではなかったのだが、

「まあコータロー、いきなりあんなこともあったが、大丈夫じゃ。あんなのは月一しか起こらん。」

「月一なのかよ!?」

それは万が一ではないのでは？

とも言いたかったが、一応命の恩人だし我慢。

「それじゃ、客も来ないし、コータローの歓迎会でもやるかの？」

「よっしゃぁ！呑むぞお前ら！」

「全くテスラは1番酒に弱い癖にすぐ呑みたがるんですから……」

「客来ねぇの!?俺ら未成年なんだが!?え、テスラ酒弱いの!?」

ツッコミどころに律儀にツッコンでいたコータローは周りのペースに置いてかれるのだった。

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