努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜
貴様それでいいのか!?
学校も終わり俺はミアとランスとともにランス宅へと帰宅して行く。今回はアドラも久しぶりに外の世界で寝てみたいということでランスとともに行動している。
そろそろ家の修理も終わることだしあと数日で我が家に戻ることができるだろう。さすが侯爵家だけあって財力は中々あるようだ。
つまりもう少しでランスの家族との生活は終わりということだ。なかなか寂しいものなんだな。
途中バァンパイアビーストの奴が料理を出す屋台で勝手に肉を食い漁っていたときは本当に驚いた。お陰で小遣いが全部飛んでしまった。こいつゾンビのくせによく食うんだ。
今は満足そうに俺の頭の上で喉を鳴らして寝ているから今のうちに家に帰っておきたいところだ。
「エギル、その子気持ちよさそうに寝てるね」
「ホントじゃのう。性格は憎たらしいが可愛さは認めてしまうわ」
「寝てる間にさっさと帰ろう。今度なんかあっても金がないからどうしようもできないしな」
「それなら大丈夫だよ〜。もう着くしね〜」
家に帰るとジュンスとレイナが俺たちのもとに走って飛びついてくる。
腹部に痛みを感じるがニコニコと飛びついてくるので突進が痛くても我慢するしかない。
「エギル兄ちゃんミア姉ちゃんランス姉ちゃんあとアドラも!おかえり!」
「お帰りなさい」
「ああただいま」
「ただいま!ジュンス君レイナちゃん!」
「うむ」
「ジュンス君。いい加減お兄ちゃんって呼んでくれないのかな?」
「やだー!」
「この〜!」
ランスがジュンスとじゃれ合っているところをほのぼのと見ているとレイナが俺のズボンを軽く引っ張ってくる。
「どうしたレイナ?」
「…頭の子…何?」
「ん?ああこいつか。こいつはな…」
「キュアア!」
俺の頭の上で寝ていたバァンパイアビーストに興味を示したレイナはキラキラとした目で見つめてきたので説明しようと腰を低くした時バァンパイアビーストは起き上がりレイナに飛び込んでいった。
「な!レイナ!」
俺は咄嗟にレイナを庇おうとするが間に合わずバァンパイアビーストはレイナに飛びかかってしまう。
レイナは驚いて尻餅をつく。
俺はすぐにバァンパイアビーストをレイナから引き離そうと近づくが
「レイナだいじょ…ぶか…は?」
「ちょ…く、くすぐっ…きゃははは!ちょっとやめ」
「キュアキュア」
バァンパイアビーストのやつはレイナに抱かれレイナの顔をペロペロと舐めておりレイナは嫌がりませず珍しく大声をあげてはしゃいでいる。
こいつなんて羨まし…なんでもない。
俺はバァンパイアビーストの体を抱えレイナから引き離す。
「あ…」
「キュア?キュアア!」
バァンパイアビーストは俺の顔に抱きついて離れようとしない。
…爪が刺さって痛い。
「レイナ、こいつはな凶暴で危ないやつなんだ。だからあまり刺激しないほうがいいんだ…おい顔を舐めるな」
「キュアア♪」
「うそ…だってそんな可愛らしいもん」
「レイナ?」
レイナは涙目になり体を震えさせ俺をその可愛らしい顔で睨んでくる。
「うそ!だってキュウキュウマルはそんなに可愛らしいもん!お兄様のうそつき!」
「な…レ、レイナ?だからなこいつは…」
「うるさい!お兄様なんかきらい!」
「ぐはっ!」
「だいきらい!」
レイナはそう叫ぶと走り出し階段を駆け上がっていった。
俺はバァンパイアビーストを抱えながらorzポーズをとる。
「…なぜた?なぜ嫌われた?…そもそもキュウキュウマルって何?あの子そんなナンセンスなネーミングセンスを持ってるの?」
「ん〜…あ、もしかしてキュウキュウマルって救急丸ってことかな?」
「いやいやもしかしたら旧球丸という意味かもしれんぞマスター」
「いやきっと汲汲魔羅だよ!そうだよねエギル!」
「知らねえよ!その謎の論議に俺を無理やり参加させようとするな!」
俺はアホ3人を無視しレイナを追い二階に上がって行く。
二階に着くとレイナは廊下の端っこで体育座りをして顔を足に埋めてしゃくりあげるような声を出し泣いていた。
「レイナ…」
「…きらい」
レイナは俺を見るや否やそっぽを向き顔を見合わせようとしない。
「ぐふっ…そ、その…悪かった。俺が悪い」
俺は頭を下げる。
「キュアキュア」
クソこいつ…そうだと言わんばかりにうなづいてやがる。誰のせいだと思ってんだ!…俺のせいだ。
レイナはゆっくりとこちらに近づいてくる。
「…キュウキュウマルはかわいい?」
「え?」
レイナはジーとこちらを見つめてくる。
「…か、可愛いです」
「なら許します。キュウキュウマルはかわいいんです!」
「キュアキュア!」
「きゃははは!くすぐったいってば〜」
レイナはバァンパイアビーストに舐められて笑顔ではしゃいでいる。
…なんかうまく丸め込まれた感があるが…レイナが笑顔ならいいか。
………おい貴様!名前キュウキュウマルでいいのか ︎
「キュウキュウマル〜」
「キュア〜!」
俺の心の叫びは届くことなくキュウキュウマルは喜んでその名前を受け入れた。
そろそろ家の修理も終わることだしあと数日で我が家に戻ることができるだろう。さすが侯爵家だけあって財力は中々あるようだ。
つまりもう少しでランスの家族との生活は終わりということだ。なかなか寂しいものなんだな。
途中バァンパイアビーストの奴が料理を出す屋台で勝手に肉を食い漁っていたときは本当に驚いた。お陰で小遣いが全部飛んでしまった。こいつゾンビのくせによく食うんだ。
今は満足そうに俺の頭の上で喉を鳴らして寝ているから今のうちに家に帰っておきたいところだ。
「エギル、その子気持ちよさそうに寝てるね」
「ホントじゃのう。性格は憎たらしいが可愛さは認めてしまうわ」
「寝てる間にさっさと帰ろう。今度なんかあっても金がないからどうしようもできないしな」
「それなら大丈夫だよ〜。もう着くしね〜」
家に帰るとジュンスとレイナが俺たちのもとに走って飛びついてくる。
腹部に痛みを感じるがニコニコと飛びついてくるので突進が痛くても我慢するしかない。
「エギル兄ちゃんミア姉ちゃんランス姉ちゃんあとアドラも!おかえり!」
「お帰りなさい」
「ああただいま」
「ただいま!ジュンス君レイナちゃん!」
「うむ」
「ジュンス君。いい加減お兄ちゃんって呼んでくれないのかな?」
「やだー!」
「この〜!」
ランスがジュンスとじゃれ合っているところをほのぼのと見ているとレイナが俺のズボンを軽く引っ張ってくる。
「どうしたレイナ?」
「…頭の子…何?」
「ん?ああこいつか。こいつはな…」
「キュアア!」
俺の頭の上で寝ていたバァンパイアビーストに興味を示したレイナはキラキラとした目で見つめてきたので説明しようと腰を低くした時バァンパイアビーストは起き上がりレイナに飛び込んでいった。
「な!レイナ!」
俺は咄嗟にレイナを庇おうとするが間に合わずバァンパイアビーストはレイナに飛びかかってしまう。
レイナは驚いて尻餅をつく。
俺はすぐにバァンパイアビーストをレイナから引き離そうと近づくが
「レイナだいじょ…ぶか…は?」
「ちょ…く、くすぐっ…きゃははは!ちょっとやめ」
「キュアキュア」
バァンパイアビーストのやつはレイナに抱かれレイナの顔をペロペロと舐めておりレイナは嫌がりませず珍しく大声をあげてはしゃいでいる。
こいつなんて羨まし…なんでもない。
俺はバァンパイアビーストの体を抱えレイナから引き離す。
「あ…」
「キュア?キュアア!」
バァンパイアビーストは俺の顔に抱きついて離れようとしない。
…爪が刺さって痛い。
「レイナ、こいつはな凶暴で危ないやつなんだ。だからあまり刺激しないほうがいいんだ…おい顔を舐めるな」
「キュアア♪」
「うそ…だってそんな可愛らしいもん」
「レイナ?」
レイナは涙目になり体を震えさせ俺をその可愛らしい顔で睨んでくる。
「うそ!だってキュウキュウマルはそんなに可愛らしいもん!お兄様のうそつき!」
「な…レ、レイナ?だからなこいつは…」
「うるさい!お兄様なんかきらい!」
「ぐはっ!」
「だいきらい!」
レイナはそう叫ぶと走り出し階段を駆け上がっていった。
俺はバァンパイアビーストを抱えながらorzポーズをとる。
「…なぜた?なぜ嫌われた?…そもそもキュウキュウマルって何?あの子そんなナンセンスなネーミングセンスを持ってるの?」
「ん〜…あ、もしかしてキュウキュウマルって救急丸ってことかな?」
「いやいやもしかしたら旧球丸という意味かもしれんぞマスター」
「いやきっと汲汲魔羅だよ!そうだよねエギル!」
「知らねえよ!その謎の論議に俺を無理やり参加させようとするな!」
俺はアホ3人を無視しレイナを追い二階に上がって行く。
二階に着くとレイナは廊下の端っこで体育座りをして顔を足に埋めてしゃくりあげるような声を出し泣いていた。
「レイナ…」
「…きらい」
レイナは俺を見るや否やそっぽを向き顔を見合わせようとしない。
「ぐふっ…そ、その…悪かった。俺が悪い」
俺は頭を下げる。
「キュアキュア」
クソこいつ…そうだと言わんばかりにうなづいてやがる。誰のせいだと思ってんだ!…俺のせいだ。
レイナはゆっくりとこちらに近づいてくる。
「…キュウキュウマルはかわいい?」
「え?」
レイナはジーとこちらを見つめてくる。
「…か、可愛いです」
「なら許します。キュウキュウマルはかわいいんです!」
「キュアキュア!」
「きゃははは!くすぐったいってば〜」
レイナはバァンパイアビーストに舐められて笑顔ではしゃいでいる。
…なんかうまく丸め込まれた感があるが…レイナが笑顔ならいいか。
………おい貴様!名前キュウキュウマルでいいのか ︎
「キュウキュウマル〜」
「キュア〜!」
俺の心の叫びは届くことなくキュウキュウマルは喜んでその名前を受け入れた。
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