努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜

かひろ先生(ケダモノ)

番外編 ミアの弱点は

どうも元  神無 努ことエギル・ルーカスです。

俺は今ある不満を持っています。
それは…ミアが猫の人獣のくせしてニャと言ってくれないことです。

ですので今日はどうすればミアはニャアと言ってくれるのか、を調べて見たいと思います。

俺はまずミアの部屋に何かないか探し始める。(ミア不在)
部屋は普通の女子の部屋という雰囲気の部屋だ。
実際に女子の部屋なんか入ったことはないが…
コンさんがミアを模して作った人形がベットの上に置かれている。

俺が部屋を漁っていると机の上にある一冊のノートが置かれていた。
俺は思い出ノート(俺の連敗記録)かな?と思い燃やしてやろうと手に取るとそこには思い出ノートとは書かれておらずミアの日記と書かれていた。

ノートを開き最初のページを見る。


……


ある日家に生意気そうな子供がきた。
めんどくさそうだったので有名な王子ネタを使って突き放そうとしたらなんとその生意気そうな子供は私と同じ転生者だった。…本当にめんどくさいなー


……


…もしかしてこれ俺が家に来てからの日記か?
俺はページをどんどんめくっていく。


……


エギルが闘気をコントロールできないで頭を抱えていた…ププッ
目の前で見せびらかして見たら案の定さらに頭を抱えていた。ザマァザマァ


……


「殺してやろうか」

おっとつい声に出てしまった。
俺は心を落ち着かせるために次のページを開く。


……


私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない私はショタコンじゃない私は…


……


パタム

……何も見なかった。
さてここにはニャアと言わせる手がかりはなかったな。

ここ以外に調べられそうなとこともないしな〜
んー、コンさんに聞いてみるか…え?ウォンさんはって?あの人が知ってるわけないだろ。

俺はコンさんのところに話を聞きに行く。

「コンさん」

「どうしたんだいギル君。珍しいじゃないかい」

「実は聞きたいことがあって」

「言ってごらん。なんでも答えてあげるよ」

「ミアってニャアって言ったことある?」

「ニャア?んー…わからないねえ」

「ニャアじゃなくてもミャアとかニャとかでも」

「んー…言ったことはないんじゃないかい?」

「そうですが、わかりましたありがとうございますコンさん」

「いいんだよ。まだギル君は子供なんだから聞きたいことがあるならなんでも聞いてね」

「はい」

俺はコンさんにお礼をしてその場を離れる。

んー結局手がかりなしか…仕方ない最終手段だ。
ミアに直接聞きに行こう。

「なあミア」

俺は外で寝転んでいるミアに話しかける。

「ん〜?なーにー?」

「ミアってどうやったらニャアって言ってくれるんだ?」

「は?何言ってんの?言うわけないじゃない」

ミアは日にあたりとろんとしていた顔を真顔にし俺を睨みつける。

「だよなー」

……静寂が続く。

俺はミアの隣に座りミアを眺める。
耳がピクピク動いている。
日が気持ちいいのだろうか?
俺はつい手がミアの耳に近づいてしまう。
耳に触れると

「フニャア!?」

ミアはビクッ!となり立ち上がり威嚇する。

「ちょ、ちょちょちょ!何するのよ!びっくりしたじゃない!」

「わ、悪い。まさか飛び上がるほどびっくりするとは」

「もう、気おつけてよね」

ミアはそう言うとまた地面に寝転がる。

…フフフ…フハハハ!俺は聞き逃さなかったぞ!今ミアは確実にフニャア!?と言った!フニャア!?と
そうか耳だとフニャア!?か、なら尻尾だとどうだろう?

俺はこっそり尻尾を触る。

「にゃ!?ちょっとエギル!いい加減にしてよ!」

「悪い悪い」

「もうっ…」

ふむふむ尻尾はにゃ!?か
ちょっと他のも試したいな…耳を噛んだらどうなるだろうか?

俺はミアの猫耳を甘噛みしてみる。

「はにゃにゃ!?」

ミアは飛び上がり顔を赤くして臨戦態勢をとる。

ほうほう、噛むとはにゃにゃ!?か他はどうなんだろうか…
そう思ってると後ろから殺気が感じられた。
振り向くと鬼と化したミアが手に闘気を纏い立っていた。

「エーギールー」

「あ…その〜…わ、悪い」

「誰が許すかー!」

ミアは飛びかかってくる。

「うおっ!?ミ、ミア悪かったって!もうしないから!」

「許さないー!絶対絶対許さない!エギルのバカー!」

「ま、待ってくブフォッ!!!」

俺は吹き飛びながら今日学んだことをおさらいした。
ケモミミっ子の耳と尻尾は安易にいじらないほうがいいと…

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