君に逢えるまで

ノベルバユーザー150902

前日 ~廃倉庫にて~

十月十四日金曜日 町郊外
 現在、町郊外には使われなくなった廃倉庫郡の前に一台の車が止まり二十代の若い男性が一人車から降りてくるとその男性はその中の一つに向かって真っ直ぐ歩き出して中に入った。
「親父いるか?いるなら返事してくれよ」
 男性が入った倉庫の床には書類が散乱していており足の歩き場もないほどだった。
「おぉやっぱり来てくれたか」
「何がやっぱり来てくれたかだよ、手伝いに来て欲しいって頼んできたのは親父だろ」
「すまんな本当に来るとは思わなかったのでな」
「それで何をすればいいんだ?」
「取り敢えずそこにある機械をわしのワゴン車に入れるのを手伝ってくれ」
 倉庫の端には無数の何かを計測したりする機械等様々な物が置いてあった。
「もしかしてこれって例の研究に必要な機械か?」
「まぁあそうじゃよ」
 その言葉を聞いた時の若い男性の顔がなにやら険しい表情になった。
「ところで約束忘れるなよ手伝う代わりに母さんと何で別れたのかを教えろよ」
「分かってる昌一郎」




 

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