異世界召喚された俺は、チャットアプリを求めた

山田 武

スレ06 取れた無魔法



自室(仮)


 俺って、魔法の才能が無いのかな?
 あの時間に色々な属性の魔法を試してみたが、結局属性魔法の習得はできなかった。

「……ま、目標は達成できたと思うから、別に良いんだけどさ」

 俺はアキに聞いた通り……(鑑定)を発動させて、自分のステータスを確認する。


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ステータス
名前:アサマサ・ワタリ (男) 
種族:異世界人Lv2 職業:【■■使い】Lv1

 HP:100/100
 MP:100/100 
 AP:100/100

 ATK:10
 DEF:10
 AGI:10
 DEX:10
 INT:10
 MIN:10
 LUC:0

通常スキル
(言語理解)(鑑定)(無魔法)

固有
【■■使い】

祝福
(地球神の加護)

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 そう、属性を持たない魔法――(無魔法)を習得……いや、入手・・できたのだ。

 先に言うが、俺はこの魔法を習得する為に何か努力をしたつもりはない。
 それなのに習得したのには、ワケがある。

「それもこれも、アキの教えてくれた称号機能のお蔭だな」

 前回、アキにスキル習得について相談をしている最中、こんな会話をしたのだ――


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アキ:……そうだ、朝政
(鑑定)スキルは使ったか?

アサマサ:いや? まだ使って無いが

アキ:そうか、なら一度、(鑑定)を発動させてみてくれ
多分ステータスが表示されるから

アサマサ:――表示されたぞ
いつの間にか種族Lvが上がってた……能力値に変動が無いのは割り振ってないからか?

アキ:それはお前だけだ
普通は今までの行動に合った能力値が増加する筈だ
……そこについては今は置いておくとして、次は『ステータス』の部分を(鑑定)してくれ

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 そして、俺は『ステータス』の部分を凝視して(鑑定)を使った――

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メニュー

ステータス ストレージ ………… 称号

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 ――ゲームみたいだが、そもそもステータスが出てくる時点でそこは気にしていない。


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アサマサ:メニューが表示されたぞ

アキ:色々と項目があると思うが、それについては後で確認してくれ
今はその中から、称号を選んで(鑑定)だな

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 そして、(鑑定)をしたワケだ――

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獲得称号

[■■]:未開放
[■■]:未開放

   ・
   ・
   ・
[■■]:未開放
[特殊]:確認する

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 すると、称号に関する項目が出現した。


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アサマサ:殆ど確認できないぞ
唯一[特殊]だけは見れるんだが

アキ:最初はみんなそうらしい
異世界に行った奴の特典が入っているぞ
詳しいことは見て考えてくれ

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 特典ってのはあの二つのスキルかな?
 ……実際、調べみたらそうだった。

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獲得称号:『召喚されし異界の魂』

入手条件:種族『異世界人』

スキル(言語理解)(鑑定)を習得する

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 ……うん、俺って実質何のスキルも持っていないんだよな。
 とある魔王様も錬成ができたのに、俺のはバグって使えない……なんでだろうな。


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アキ:多分そろそろ見たんだろうな
称号は、外部からソイツを強化する為のオプションだ
だから自分自身で成長できない朝政でも、強くなることは可能なんだ
最初は同じことを愚直に行っていけば良い
それだけで取れる称号もある

アサマサ:そうなのか?

アキ:あぁ、例えば『見習い魔法使い』
アレは魔力・・を使って魔物を倒すと取れる

アサマサ:魔力? 魔法じゃなくてか?

アキ:あぁ、魔力だ
魔力を直接相手に打ち込むって技術があるらしいくてな、それを試した奴がその称号を取れたらしいから、間違いないと思うぞ

アサマサ:それで、どんな効果なんだ?

アキ:火・水・土・風魔法の習得率が上がって、威力が微増する……だったっけ

アサマサ:へ~、便利な称号だな

アキ:……だが、あえて先に言っておこう
お前が、普通に属性魔法を習得する可能性は……無い!

アサマサ:な、なんだってー

アキ:属性魔法を操るのには才能がいるんだ
そして、その才能は選ばれた者のみにある
それがどういう意味を表すのか……もう理解してるだろう?

アサマサ:人並み以下の才能しか持ってない俺には、人以上の才能が必要な属性魔法は習得できない

アキ:そう、後天的に習得もできるが、それは才能が1はあるということだ
始めっから0の者が多い才能は、お前もまた0である可能性が大だ

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 アキとのチャットはまだまだ続くぞ。


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