黒剣の魔王

ニムル

用語紹介1 ※ネタバレ注意※

・黒剣
 龍神グランフェイタスの体が炭になった時に分かれた体の尾のパーツ。
 代々魔王に能力として引き継がれており、その効力は黒の遺物の中でも随一。体の一部を代償にすることもないため、その存在を誰もが渇望したが、能力だけを引き継いできた2代目魔王、3代目魔王、4代目魔王は使いこなすことが出来ず、最終的には次の代の魔王に負けてただ能力を引き継いだと言われる。
 実際には2代目魔王は自身の能力を隠匿し、後の代の魔王に能力の使い方を覚えさせないように自身の計画のために次代に能力を譲渡した。
 5代目魔王である優、結、文、恭花の4人は持ち前のセンスで最初から使えていたが、剣の本質までたどり着くことが出来たのは優ただ1人である。

・黒剣の魔王
 代々黒剣の能力を引き継ぎ、魔のものたちを使役してきた魔王。
 壁に様々な言語で文字を書いたのは初代魔王フォーマルハウト。彼は生粋の天才肌で、かつて異世界の大陸がこの世界に転移してきた時に謎の能力に覚醒。次々と異世界の言語を壁に書き連ねていったが、誰もその文字を解読することは出来なかったという。
 →2代目魔王 小鳥遊優(小鳥遊勇吾)
 転移してすぐに共に転移してきた結、文、恭花がやられてしまい、この世界に対して復讐を誓う。
 二ルズヴァーナーと共に2周目の地球に逃げ、2周目の優たちが異世界に転移したのを見計らって自身も異世界に転移。聖国の陰に隠れて暗躍をはじめる。
 →3代目魔王 アリヴェランツェ
 勇吾と二ルズヴァーナーの息子であり、黒剣を守るための器にされた少年。両親は彼のことを無知無能と罵ったがそれは大間違いで、彼の本当の目的は自分の死の輪廻から外れること。
 時には王国の王女。時にはスラムの少年となり、自身の親族や身内に殺されるという呪いから抜け出すためにあの手この手で色々なスキルを覚えてきた努力家。
 今作の輪廻では遂に死の輪廻から抜け出し、ラスタ・リンバーチェとして優たちと共に戦うことになる。
 →4代目魔王 イスカンジール
 歴代最弱で無知無能の魔王。特筆すべきことは特になく、自身の命を守るために洞窟の階層を7層だったのを10層に増やしたチキン。
 →5代目魔王 小鳥遊優、結、文、灰島恭花
 全員が黒剣の能力を使うことのできた特殊な例であるが、黒剣本来の能力を覚醒させられたのは優ただ1人。
 更にフォーマルハウトの残した壁の記述も解読し、地球の神を自身の体の中に降臨させることで力を得て、元の世界に帰るためにこの世界で情報を集めている。

・大罪
 二千年以上前に悪魔の名を使って暴虐の限りを尽くしたとされる一周目の地球の人間達。
 実際には、聖国に雇われて司教として暮らしていたが、髪を降ろすための器として実験に使われたことで国を怨み、力を使って聖王を引きずり下ろそうとしたというのが真実。
 【憤怒サタン】【色欲アスモデウス】【強欲マモン】【暴食ベルゼブブ】【虚飾グリフォン】【傲慢ルシファー】【憂鬱ベルフェゴール】【怠惰フェニックス】の8人が居たが【憂鬱ベルフェゴール】と【虚飾グリフォン】以外の大罪は聖国との戦いによって死亡し、生き残った二人も姿をくらましていた。
 彼らは同じく司教として雇われ実験台にされた者達によって丁重に埋葬されたが、死の間際に彼らが残した呪文によって大罪の悪魔の能力は後の大罪たちである新大罪の7人に別れ、生き残った2人の旧大罪も、自身の能力を完全に引き出して聖国に復讐するための器を育てていた。
 結局聖国に復讐するという当初の目的は、新大罪の7人、【傲慢アザトース】【暴食テュポン】【憤怒ロキ】【色欲カシオペヤ】【強欲ハスター】【嫉妬チャイコフスキー】【怠惰デュオニュソス】のみに受け継がれ、【虚飾ヘラクレス】【憂鬱ワルプルギス】の2人はそれぞれが我欲に走ってしまった。

・六皇
 炎、風、水、土、光、闇のそれぞれ六属性の魔法を極めた6人の魔導師のこと。
 六皇たちが本気で戦いあった後皆姿をくらましたが、炎皇シュルズヴァーナーは娘を守るために死んでおり、ほかの六皇は、二度と魔術による争いを起こさないという不戦の契を交わして5人で天の宮殿で暮らしていた。
 勇吾と二ルズヴァーナーが宮殿に攻め入ってきて甚大な被害を受けたため、優たちに何かと協力するようになる。

・黒腕
 龍神グランフェイタスの腕のパーツ。
 王国の三秘宝のうちの一つであり、他国では王国の二秘宝としてつたわっていた。
 王国に潜入したガゼル・リンバーチェによって持ち出され、そこで彼が命を狙われた時に黒腕を使用した。同時に命神アレミワとも同化し、黒腕の副作用である精神異常を完全に抑えている。

・魔力
 魔法、魔導などを使うための力。
 人によって、貯めておける量が異なる。

・魔法
 魔力で世界に現象を上書きする行為。
 どれだけ魔力が強いかによって上書きの規模が変わる。

・魔導
 自身の魔力消費を抑えたり、バフをかけたりするためにフィールドそのものに新たな事象を上書きする行為。

・現界
 神や悪魔を、魔力を媒介にしてこの世に呼び出す行為。
 かなりの量の魔力を消費する。

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