男子高校生5人が本気で彼女を作ろうと努力してみる!
12話 Bからの大事な話
合コンがあった日。
つまり一昨日以来のいつものメンバーがアジトに集まった。どうやらBから大事な話があるらしい。Bは真剣な面持ちで俺達4人を見ていき、最後に「お前らに話しておきたいことがある」と前置きして話し始めた。
「なぁ〜んだよ。じれったいぞ、B」
「何かな? B! 僕も早く聞きたいよ」
「ふっ、勿体振って何も無いですというオチは止めろよ。B。色々と問題が起こるからな」
「ん? 何が問題あんだよ? C」
「ふっ。別に気にするな。俺達には関係の無い話だ」
Cはお得意のメガネをクイッと上げた。
その仕草はやはり手慣れている。
こいつはメガネのプロか!?
「それで早く言えよ。B。気になるんだが……」
Bから大事な話がある。
そう言われ、アジトに来たのは良かった。
だが他の奴等も来ているとは知らなかった。
俺的にはBは俺だけに言うつもりだったのだろうと思っていたのに少し残念な気持ちもあるが。だがいいさ。
俺達の友情に裏切りは無いならな。
「では話をさせて頂く。あのな……実は俺……告られた」
「はぁ?」
「えっ!?」
「お、おい!」
「うぇ……?」
「だ、誰にだよ! B! 教えろ!」
Aがいつも以上に声を立てる。
その気持ちも分かるがA、落ち着くんだ。
「あ、あのさ。前にも言ったろ? 実は後輩に好かれてるって話」
確かにそんなことを聞いた気がする。
「そうなの? あったっけ?」
Dが頭を傾げる。
どうやらDは覚えてないようだ。
Cは「ふっ」と笑った。
「B。悪いな」
そう言って、Cが立ち上がる。
「ど、どこに行くんだよ! C!」
俺が声をかける。
するとCはアジトのドアノブを掴んだまま後ろを振り返って言った。
「わりぃーな。俺には生憎、年下には興味は無い。それに俺は用があんだよ」
そのままCは出ていった。
「ったく、Cの野郎。感じわりぃーな」
Aが呟く。
お前の今の格好の方が感じ悪いけどな。
部室でパンツ1丁ってのはどうかと思うぞ。
暑いけどさ。一応、冷房付けてるし。
「まぁ、そう言うなよ。あいつにもあいつの事情があんだよ。それでB。お前はそれをどうしたんだ?」
「えっ……? えぇーっとな。それが……」
「う、うん……」
「断ってきた」
「「「はぁ?」」」
皆、同時だった。
そして最後に1人遅れて、Bが「えっ?」と驚いた。
「お前さ、勿体無いだろ! 女だぜ? 女! それに相手からなんて羨ましいぜ。俺だったら、絶対に断らねぇーな」
Aが言い張った。
俺もAの意見に賛成だ。
「だけどさ、俺が女作ったら……お前らと遊ぶ時間無くなるじゃんかよ……」
確かにそうだ。
彼女が出来れば、今こんな風に楽しい時間を過ごすことができなくなる。
それは嫌だ。だけど彼女は欲しい。
それは傲慢なのか?
「遊ぶ時間は作れる。いや、作ってやる。だから付き合えよ。今からでも遅くないだろ? ほら、行ってこいよ。B。それでお前だけでも大人になるんだ!」
Aよ。お前はめちゃくちゃ良いことを言っている。だけどな、お前の言っていることは最後の最後で残念だ。
「僕もそう思う! 絶対に皆で時間作ろうよ! それで楽しい時間を一杯一杯作ろ! だからさ、B。君は行くべきだよ!」
D。お前良い奴だな。Aとは大違いだぜ。
前から思ってたけど最近は可愛さにも磨きがかかってるぞ。大学入ったら、お前についての卒論書くけどいいか?
題名は『Dとは?』。
「あのな……俺も本当はそう思ってた。それに年下は良いと思う。だがな、皆……告ってきた奴は1週間前に彼氏と別れたらしい。それで1週間後、つまり今日、俺に告ってきたわけだ。どう思う?」
つまり一昨日以来のいつものメンバーがアジトに集まった。どうやらBから大事な話があるらしい。Bは真剣な面持ちで俺達4人を見ていき、最後に「お前らに話しておきたいことがある」と前置きして話し始めた。
「なぁ〜んだよ。じれったいぞ、B」
「何かな? B! 僕も早く聞きたいよ」
「ふっ、勿体振って何も無いですというオチは止めろよ。B。色々と問題が起こるからな」
「ん? 何が問題あんだよ? C」
「ふっ。別に気にするな。俺達には関係の無い話だ」
Cはお得意のメガネをクイッと上げた。
その仕草はやはり手慣れている。
こいつはメガネのプロか!?
「それで早く言えよ。B。気になるんだが……」
Bから大事な話がある。
そう言われ、アジトに来たのは良かった。
だが他の奴等も来ているとは知らなかった。
俺的にはBは俺だけに言うつもりだったのだろうと思っていたのに少し残念な気持ちもあるが。だがいいさ。
俺達の友情に裏切りは無いならな。
「では話をさせて頂く。あのな……実は俺……告られた」
「はぁ?」
「えっ!?」
「お、おい!」
「うぇ……?」
「だ、誰にだよ! B! 教えろ!」
Aがいつも以上に声を立てる。
その気持ちも分かるがA、落ち着くんだ。
「あ、あのさ。前にも言ったろ? 実は後輩に好かれてるって話」
確かにそんなことを聞いた気がする。
「そうなの? あったっけ?」
Dが頭を傾げる。
どうやらDは覚えてないようだ。
Cは「ふっ」と笑った。
「B。悪いな」
そう言って、Cが立ち上がる。
「ど、どこに行くんだよ! C!」
俺が声をかける。
するとCはアジトのドアノブを掴んだまま後ろを振り返って言った。
「わりぃーな。俺には生憎、年下には興味は無い。それに俺は用があんだよ」
そのままCは出ていった。
「ったく、Cの野郎。感じわりぃーな」
Aが呟く。
お前の今の格好の方が感じ悪いけどな。
部室でパンツ1丁ってのはどうかと思うぞ。
暑いけどさ。一応、冷房付けてるし。
「まぁ、そう言うなよ。あいつにもあいつの事情があんだよ。それでB。お前はそれをどうしたんだ?」
「えっ……? えぇーっとな。それが……」
「う、うん……」
「断ってきた」
「「「はぁ?」」」
皆、同時だった。
そして最後に1人遅れて、Bが「えっ?」と驚いた。
「お前さ、勿体無いだろ! 女だぜ? 女! それに相手からなんて羨ましいぜ。俺だったら、絶対に断らねぇーな」
Aが言い張った。
俺もAの意見に賛成だ。
「だけどさ、俺が女作ったら……お前らと遊ぶ時間無くなるじゃんかよ……」
確かにそうだ。
彼女が出来れば、今こんな風に楽しい時間を過ごすことができなくなる。
それは嫌だ。だけど彼女は欲しい。
それは傲慢なのか?
「遊ぶ時間は作れる。いや、作ってやる。だから付き合えよ。今からでも遅くないだろ? ほら、行ってこいよ。B。それでお前だけでも大人になるんだ!」
Aよ。お前はめちゃくちゃ良いことを言っている。だけどな、お前の言っていることは最後の最後で残念だ。
「僕もそう思う! 絶対に皆で時間作ろうよ! それで楽しい時間を一杯一杯作ろ! だからさ、B。君は行くべきだよ!」
D。お前良い奴だな。Aとは大違いだぜ。
前から思ってたけど最近は可愛さにも磨きがかかってるぞ。大学入ったら、お前についての卒論書くけどいいか?
題名は『Dとは?』。
「あのな……俺も本当はそう思ってた。それに年下は良いと思う。だがな、皆……告ってきた奴は1週間前に彼氏と別れたらしい。それで1週間後、つまり今日、俺に告ってきたわけだ。どう思う?」
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