男子高校生5人が本気で彼女を作ろうと努力してみる!
1話 登場人物の説明的なアレと導入部分
夏休みがもう少しで始まる7月初旬。
俺達は使われていない教室を占拠して、自分達のアジトにした。そこで放課後、皆で集まって雑談やゲームなどをしたりするのが日課になっていた。
「あぁー彼女欲しいぜぇー」
「それわかるわかる」
「俺も欲しい……」
最初に誰がそんなことを言ったのかは分からない。でも高校二年生。ましてや青春真っ只中の俺達にとって『彼女』という存在は夢のまた夢だった。
「おいおい、A? お前には無理だって」
そう言ったのは、B。
容姿はイケメンだけど中身は変人。
しかし女子にはモテまくり。
勉強は下から数えた方が早いぐらい。バスケをしていたが先輩と喧嘩して退部したという経歴を持つ。
「無理とか言うなよ。ただの願望だろ? いいじゃんかよ」
Aはゲラゲラと笑いながら言う。
小麦色に焼けた身体はセクシーで筋肉馬鹿という言葉が似合う。髪型が特徴的でアフロ。地毛では無く、パーマをかけているらしい。
女子からは変態と罵倒されており、人気は無い。見た目はリア充なのに俺達とつるんでいるのは本当に謎だ。
「まぁーそうだけどよ。お前はどう思うんだ、C?」
Cに話を振られ、Cは読んでいた漫画を閉じ、黒眼鏡をクイッと上げて答える。
「まぁー俺も欲しいけどさ。色々と考えたらめんどくさいじゃん?」
Cの家は金持ちだ。ヒョロヒョロの眼鏡。
機械いじりが得意で色々と変な物を作る。
眼鏡を外したらイケメンなのだが、本人はそれに気づいてない。
そして美人のお姉さんがいる。
俺達は何回もCの家に上がり込んで、お姉さんの部屋で下着などを見たりしている。
「例えば、なんだよ?」
「交際費とか?」
「お前の家、金持ちじゃん!」
「そうか? 普通だと思うんだけど……って、それよりNはどうなんだよ?」
ちなみにNというのがこの物語の語り部である、俺なわけだ。
さっきから馬鹿なことを言っているこいつらを机に頬づえを付き、ぼっーとしていた人物でもある。
「あぁ……そうだな。俺も欲しいよ。彼女……」
「Nの場合は彼女じゃなくて、Yちゃんが欲しいだろ?」
顔が一気に熱くなる。
Yちゃんっていうのは俺等のクラスにいる正統派美少女だ。
「ちょっ……!? お前らなんだよ? 別に折れは……」
「お前、分かりすぎ」
「NはYちゃんが好きなんだな」
「お金貸してやるから今度デート誘えよ」
散々に言われちまった。
ちくしょー!?
「ご、ごめん!? お、遅れちゃった……」
そう言って、俺等のアジトに入ってきたDは空いていたソファーに座る。
Dは可愛い系の男子だ。
皆から愛されており、優しい。
白い肌が特徴的で料理が好きな男子だ。
何故、こんな俺達五人がつるみはじめたのかは分からない。でもどこかで俺達は引かれ合っていたんだと思う。青春を求めて。
残念系イケメン、アフロ筋肉、メガネ、男の娘、そしてこの俺、片想いボーイ。
本当に謎メンだ。
「あ、あのさ……俺思うんだけど……合コン行かないか?」
この言葉が俺等の人生を変えることになろうとはまだ知る由もなかった。
俺達は使われていない教室を占拠して、自分達のアジトにした。そこで放課後、皆で集まって雑談やゲームなどをしたりするのが日課になっていた。
「あぁー彼女欲しいぜぇー」
「それわかるわかる」
「俺も欲しい……」
最初に誰がそんなことを言ったのかは分からない。でも高校二年生。ましてや青春真っ只中の俺達にとって『彼女』という存在は夢のまた夢だった。
「おいおい、A? お前には無理だって」
そう言ったのは、B。
容姿はイケメンだけど中身は変人。
しかし女子にはモテまくり。
勉強は下から数えた方が早いぐらい。バスケをしていたが先輩と喧嘩して退部したという経歴を持つ。
「無理とか言うなよ。ただの願望だろ? いいじゃんかよ」
Aはゲラゲラと笑いながら言う。
小麦色に焼けた身体はセクシーで筋肉馬鹿という言葉が似合う。髪型が特徴的でアフロ。地毛では無く、パーマをかけているらしい。
女子からは変態と罵倒されており、人気は無い。見た目はリア充なのに俺達とつるんでいるのは本当に謎だ。
「まぁーそうだけどよ。お前はどう思うんだ、C?」
Cに話を振られ、Cは読んでいた漫画を閉じ、黒眼鏡をクイッと上げて答える。
「まぁー俺も欲しいけどさ。色々と考えたらめんどくさいじゃん?」
Cの家は金持ちだ。ヒョロヒョロの眼鏡。
機械いじりが得意で色々と変な物を作る。
眼鏡を外したらイケメンなのだが、本人はそれに気づいてない。
そして美人のお姉さんがいる。
俺達は何回もCの家に上がり込んで、お姉さんの部屋で下着などを見たりしている。
「例えば、なんだよ?」
「交際費とか?」
「お前の家、金持ちじゃん!」
「そうか? 普通だと思うんだけど……って、それよりNはどうなんだよ?」
ちなみにNというのがこの物語の語り部である、俺なわけだ。
さっきから馬鹿なことを言っているこいつらを机に頬づえを付き、ぼっーとしていた人物でもある。
「あぁ……そうだな。俺も欲しいよ。彼女……」
「Nの場合は彼女じゃなくて、Yちゃんが欲しいだろ?」
顔が一気に熱くなる。
Yちゃんっていうのは俺等のクラスにいる正統派美少女だ。
「ちょっ……!? お前らなんだよ? 別に折れは……」
「お前、分かりすぎ」
「NはYちゃんが好きなんだな」
「お金貸してやるから今度デート誘えよ」
散々に言われちまった。
ちくしょー!?
「ご、ごめん!? お、遅れちゃった……」
そう言って、俺等のアジトに入ってきたDは空いていたソファーに座る。
Dは可愛い系の男子だ。
皆から愛されており、優しい。
白い肌が特徴的で料理が好きな男子だ。
何故、こんな俺達五人がつるみはじめたのかは分からない。でもどこかで俺達は引かれ合っていたんだと思う。青春を求めて。
残念系イケメン、アフロ筋肉、メガネ、男の娘、そしてこの俺、片想いボーイ。
本当に謎メンだ。
「あ、あのさ……俺思うんだけど……合コン行かないか?」
この言葉が俺等の人生を変えることになろうとはまだ知る由もなかった。
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