【書籍化作品】無名の最強魔法師
エターナルフィーリング(前編)
するとリネラスは俺を見て、「ユウマ! 今度からは、きちんと考えてから話してね。」と、言ってきた。
俺は頷きながら「分かった」と答える。
「それじゃ、今日は皆で町に買い物に行きましょう! 今日は、花を買って贈ってくれるんだよね? せっかく着替えたんだし行こっ!」
リネラスの言葉に、「行きましょう!」とイノンが同意している。
セイレスは何度も頷きつつ、セイレスの妹のセレンは俺に近づいてくると――。
「お兄ちゃん、命拾いしたね! エルフにプロポーズした後に断ったら大変だったんだよ?」
――と、セレンは俺にだけ聞こえる音量で話しかけてきた。
そして、俺達は帆馬車に乗り、俺が馬を操り海の港町カレイドスコープに向かった。
海の港町カレイドスコープに到着すると入り口には義勇兵が居り、昨日は見たはずの解放軍の連中の姿がほとんど見られない。
俺が帆馬車を、町の入り口に止めなると門を守っていた義勇兵の連中が近づいてくる。
「ユウマさんじゃないですか? もう別の町に行ったのかと……」
「いや……」
そこで俺は言葉を止める。
余計な情報を与える必要はないな。
俺が冒険者ギルドに所属してる事は、この町の人間なら誰でもしってるからな。
余計な情報を与えて解放軍に情報が流れてたら面倒になりかねないし。
「今日は、解放軍の連中の姿が見当たらないな? どうかしたのか?」
「それが、ここ2週間ほど冒険者ギルドの関係者の人間が見当たらなかったらしいので、別の町に行ったのではと噂になっていて……他の町や村を調べるために兵を分散したらしいんですよ」
「ほほう……」
それは逆に朗報だな。
反乱軍がいないなら、今日は全員で行動しても何も言われる事はないだろうし。
俺は、情報提供の謝礼として金貨を1枚、義勇兵に渡す。
そして、いつものとおり帆馬車を積み荷が行われる帆馬車の停留所におくと、俺を筆頭にリネラス、セイレス、セレン、イノンの順で帆馬車を降りて町中に向かった。
市場で、イノンが購入したパン用の小麦を受け取ってイルカのリュックの中に入れる。
調味料をキロ単位で購入した物をセイレスから渡されてイルカのリュックの中に入れる。
セレスが購入してきた海産物をイルカのリュックの中に入れることを繰り返していると。
「ねえ?ユウマ、さっきから不思議に思ってたんだけど、それ何なの?」
リネラスが、俺のリュックを見た後に触りながら聞いてきた。
「これか? これは、海の迷宮リヴァルアを攻略してるときに手にいれた4次元リュックサックなんだが。かなりの量の物が入るんだ」
俺の言葉にリネラスだけではなく、イノンやセレン、セイレスまで俺の方を見てくる。
「そ、それって……ユウマ、それって! アイテムボックスの機能がついたアイテムじゃない!」
だから、そう言ったろうに……。
リネラスが、ものすごく物欲しそうに見てくる。
ただ、リネラスに上げると後々、女性陣で問題になりそうな気がする。
そう考えると……。
俺はイルカのリュックを下ろしてセレンに差し出す。
「え? お兄ちゃん!? こ、これって?」
「いつもセレンは頑張ってるからやるよ。それにセレンなら冒険者ギルドに殆どいるからな。セレンが持っていた方がいいだろう」
俺が差し出したリュックを抱きかかえると、セレンは嬉しそうな顔をして「ありがとう! お兄ちゃん!」とと言ってきた。
俺はセレンの頭をやさしく撫でていると「ロリコン!」と言う事が聞こえてきた。
俺は頷きながら「分かった」と答える。
「それじゃ、今日は皆で町に買い物に行きましょう! 今日は、花を買って贈ってくれるんだよね? せっかく着替えたんだし行こっ!」
リネラスの言葉に、「行きましょう!」とイノンが同意している。
セイレスは何度も頷きつつ、セイレスの妹のセレンは俺に近づいてくると――。
「お兄ちゃん、命拾いしたね! エルフにプロポーズした後に断ったら大変だったんだよ?」
――と、セレンは俺にだけ聞こえる音量で話しかけてきた。
そして、俺達は帆馬車に乗り、俺が馬を操り海の港町カレイドスコープに向かった。
海の港町カレイドスコープに到着すると入り口には義勇兵が居り、昨日は見たはずの解放軍の連中の姿がほとんど見られない。
俺が帆馬車を、町の入り口に止めなると門を守っていた義勇兵の連中が近づいてくる。
「ユウマさんじゃないですか? もう別の町に行ったのかと……」
「いや……」
そこで俺は言葉を止める。
余計な情報を与える必要はないな。
俺が冒険者ギルドに所属してる事は、この町の人間なら誰でもしってるからな。
余計な情報を与えて解放軍に情報が流れてたら面倒になりかねないし。
「今日は、解放軍の連中の姿が見当たらないな? どうかしたのか?」
「それが、ここ2週間ほど冒険者ギルドの関係者の人間が見当たらなかったらしいので、別の町に行ったのではと噂になっていて……他の町や村を調べるために兵を分散したらしいんですよ」
「ほほう……」
それは逆に朗報だな。
反乱軍がいないなら、今日は全員で行動しても何も言われる事はないだろうし。
俺は、情報提供の謝礼として金貨を1枚、義勇兵に渡す。
そして、いつものとおり帆馬車を積み荷が行われる帆馬車の停留所におくと、俺を筆頭にリネラス、セイレス、セレン、イノンの順で帆馬車を降りて町中に向かった。
市場で、イノンが購入したパン用の小麦を受け取ってイルカのリュックの中に入れる。
調味料をキロ単位で購入した物をセイレスから渡されてイルカのリュックの中に入れる。
セレスが購入してきた海産物をイルカのリュックの中に入れることを繰り返していると。
「ねえ?ユウマ、さっきから不思議に思ってたんだけど、それ何なの?」
リネラスが、俺のリュックを見た後に触りながら聞いてきた。
「これか? これは、海の迷宮リヴァルアを攻略してるときに手にいれた4次元リュックサックなんだが。かなりの量の物が入るんだ」
俺の言葉にリネラスだけではなく、イノンやセレン、セイレスまで俺の方を見てくる。
「そ、それって……ユウマ、それって! アイテムボックスの機能がついたアイテムじゃない!」
だから、そう言ったろうに……。
リネラスが、ものすごく物欲しそうに見てくる。
ただ、リネラスに上げると後々、女性陣で問題になりそうな気がする。
そう考えると……。
俺はイルカのリュックを下ろしてセレンに差し出す。
「え? お兄ちゃん!? こ、これって?」
「いつもセレンは頑張ってるからやるよ。それにセレンなら冒険者ギルドに殆どいるからな。セレンが持っていた方がいいだろう」
俺が差し出したリュックを抱きかかえると、セレンは嬉しそうな顔をして「ありがとう! お兄ちゃん!」とと言ってきた。
俺はセレンの頭をやさしく撫でていると「ロリコン!」と言う事が聞こえてきた。
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