ノーリミットアビリティ

ノベルバユーザー202613

第10話 能力の系統

 次の日の朝、未だ膨れるお腹を擦りながら、シークは目を覚ます。

(食べ過ぎた……)

 シークも見たことがない食べ物が多かったため、どれも食べようとして少し無理をした。
その結果、許容量を少し超えてしまい、帰り道、油断したら危うく口から出るところだった。
 今日から学校が始まる。制服に着替え、ダイニングへと出る。

「おはようございます!」
「ああ、おはよう」

 先に起きていた癒雲木に挨拶をする。

「アルトとレインは?」
「アルト君は先ほど起きました。今はレイン君を起こしに行っています。あっ、出てきました」

 アルトは昨日の夕飯を腹八分目に抑えていたので、すっきりした顔をしている。レインはシーク以上に食べていたのでこっそり吐いたんじゃないかと思うほど苦しそうな顔だった。

「おはよう」
「おはよう……気持ち悪い」

 案の定、レインは気持ちの悪そうな声を出している。

「朝飯、行くか?」
「絶対いらん」

レインが全力で嫌そうな顔をしている。

「僕も大丈夫です!」
「そうか、んじゃ行くか」

 四人とも必要ないようなので、少し早いが学校に出発することにした。

「そういえば、お前ら一時間目なんだ?」

 学校への道のりの最中で、大事なことを思い出す。レイン達の一時間目の授業を聞いていなかった。レイン達は四人お揃いの学校指定のバックから一枚の紙を取り出して確認する。

「ああ、俺は能力基礎学だな」
「僕もです!」
「二人は俺と一緒だな。アルトは?」

 レインと防蔓が一緒だったのを確認し、最後の一人、アルトへと顔を向ける。三人の視線を向けられたアルトは、残念そうに首を横に振る。

「んー、僕は違うね。残念」
「そうか……」

 セントラルは十組に組み分けをしても生徒数が多いため、授業の順番は生徒によって違う。そのため、受ける授業が違うと言うのはよく起こることだ。
 そんな時、背後から声が掛かる。

「やあ、おはよう」

 その声に振り向くと、女子用の制服に身を包み、学校指定のバックを持っている奈落山がいた。
長く細い素足を黒のニーソックスで包み込みスカートが跳ねるたびに見える何も覆いかぶさっていない健康的な色をした素肌がチラチラと見える。
控えめに言って凄いよく似合っていた。そういえば、と、昔のジンとヒツジのやり取りを思い出してそれを言ってみた。

「おう、奈落山。その制服、似合ってんな」
「えっ、あ……うん、ありがとう」
「ああ」

 突然褒められた奈落山は面食らって一瞬動きを止めるが、すぐに顔をほんのり赤くして感謝の言葉を述べている。
どうやら照れているようだ。
上手くいった、と内心で頷きながら奈落山の一時間目の授業について質問してみる。

「奈落山の一時間目の授業はなんだ?」
「あ、うん、君と同じ能力基礎学だよ」

 奈落山は少し髪を弄りながら答える。どうやら髪が少し気になるらしい。ここはもう一押しするべきなのではないか。

「へーそりゃよかった。それと髪もちゃんと決まってるから問題ないぞ」

 そう言うと、奈落山は驚いた顔をして、慌てて手を下ろす。

「え! あ、うん……君、そういうこと、いや、うん。でも君っぽいな、うん。いいんじゃないか、そのままで……」
「は?」
「いや、いい。何でもないんだ。忘れてくれ!」
「あ、ああ」

 奈落山の剣幕に圧され、素直に頷く。
 実のところ、今の言葉は完全にジンの受け売りだ。
ジンが偶にヒツジに褒め言葉を言うと、ヒツジは顔を赤らめて感謝していた。
それを真似て言ってみただけなのだが、喜んでいるようでなによりである。
因みに、シークがヒツジに同じことを言うと「は? 貴方に言われなくても知っていますが?」と返されて以来、二度とヒツジを褒めないと心に誓ったまである。
 顔を赤くしていた奈落山が何かを思い出したようにシークに質問をしてくる。

「そ、それでシーク、聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「別にいいぞ」

 先日の件だとしたらここまで堂々と聞いてはこないだろうとは思い、頷く。

「今日、能力模擬戦闘の授業ってある?」
「能力模擬戦闘? あるぞ、四時間目だ」

正直に答えると、奈落山はその顔を何か含みのある笑顔にして頷く。

「そうかー、やっぱりあったかー」
「……なんだよ」
「いや、こっちの話。四時間目……そうか、四時間目か。あっはっはっは」
「?」
(変な奴だな)

 突然笑い出した奈落山を訝しく思いながら、首を後ろのレイン達に向ける。

「お前ら、能力模擬戦闘は何時間目にある?」

 シークに質問されたレイン達は談笑を止め、紙を見る。

「俺は今日の二時間目だな」
「僕は四時間目です!」
「お、防蔓は俺と一緒か。よろしくな」
「はい!」

 防蔓が笑顔で頷いている横でアルトが頭を少し掻きながら答える。

「僕は、これからだね」

 少しだけ面倒くさそうな声だ。
事実面倒くさいのだろう。
能力模擬戦闘は単なる体や能力を使うだけの授業ではない。
激しい運動と切り傷程度の痛みはほぼ毎回伴う、しんどい授業だ。
そして動けばお腹も減る。
二時間目以降もあるのにそれを疲れたまま受けなければならない。憂鬱にもなるだろう。
アルトは少しだけ気落ちしたような顔をしたが、すぐに笑顔に戻る。

「まあ落ち込んでいても仕方がないからね。僕はこっちだからもう行くよ」
「おう、がんば」
「うん、じゃあまた後で!」

アルトは手を振りながら訓練場へと向かっていった。

「で、何でお前は一人なんだ?」

 シークはアルトに上げていた手を下げてから奈落山へと聞く。

「え、何でだい?」
「いや、シャーリーとかはどうした。まさかとは思うが、初日からはぶられたのか?」
「え! あっはっはっは、シーク、あっはっはっは!」

 一度だけ、昨日以上に驚いた顔をした奈落山は、大笑いをしながらシークの背中をバンバンと叩く。

「いてっ、いてーって」
「そんなわけないだろ。プクク……君、案外心配性だよね」

 そう言って、彼女は更に笑う。

「心配して損したよ」
「はー、笑った。……私に限ってそれは問題ないさ。ルームメイトとはちゃんとコミュニケーションはとっているさ。みんないいとこのお嬢様だからね。行くところがあるんだそうだよ」
「ふーん」
(ということはあのシャーリーもか……。まあ行った先はおおよそ見当が付くが)

 シャーリーのホロウ家は、ヴァリエール家に高い忠誠心を持っていることでも有名なので、さぞウキウキした表情で出て行ったに違いない。
それを思うと笑いがこみ上げてくる。

「なんで君が笑っているんだい?」
「いや、何でも」
「気になるなー」

 奈落山が横から見てくるがシークは笑いながら校舎へと向かった。
 校舎に入ると、一年生と思われる生徒達が紙を見ながら、廊下を右往左往している。
そんな中でもシーク達はあまり迷うことなく目的の教室の前に到着出来た。

「ここで間違いないよな?」
「うん、間違いないね」
「じゃ、入るか」

教室の前で横並びになったシーク達は、教室が間違っていなかったことを確認し、ドアを開け放つ。

「……」

 教室内の生徒はほとんどいない。もともとシーク達は朝食を抜いて来ているし、奈落山はもともと早起きだ。席は自由席であるため、今なら選び放題だ。

「席、どうする?」
「自由席だろ? 窓側の一番後ろ以外の選択肢なんてないだろ」

 レインが即答する。

「ぼ、僕も出来れば窓側が……」

 防蔓も控えめに懇願する。

「気持ちよくて寝ちゃわないか?」
「大丈夫です! たまにうとうとしちゃうくらいですから」
「うとうとはするんだな。奈落山は?」
「私は何処でも構わないよ」
「そうか、じゃあ一番後ろの窓側で」

 四人の意見が合致したところで教室の一番端に移動し、着席する。
四人で談笑しながら時間が来るまで待つ。
段々と席が埋まっていき、とうとう空席はあと一つ、黒板のまん前、真ん中の列の一番前だけになったという時、最後の一人がやってくる。
 その少女は、気品溢れる黄金の髪に姫騎士のような一部の隙もない表情をしていた。
彼女は教室をちらりと見回し、教室の窓側の端のシークを発見すると、物凄い目つきで睨んでくる。
しかし、それも一瞬のことですぐに目を離し、席へと着いた。

「シーク、彼女に何かしたのかい?」

 その様子を奈落山も見ていたのだろう。
横から体をシークのほうに寄せてひそひそ声で聞いてきた。
近寄られるとやはり甘い匂いがして少し大きく息を吸い込んでしまう。

「いや、ない……はずだが」
「ふーん……」

 シークが息を大きく吸い込んだことに気付かなかった奈落山は、適当な相槌をして離れていく。
奈落山が戻っていくのと同じタイミングで、教師が入ってくる。

「なっ!」

 その教師の顔を見たシークは、驚愕の声を漏らす。教師は、優しい表情をその顔に浮かべた美しい女性だ。だが、その美しさよりも目立つものがその頭に巻いてある。真っ白な布地に黒い糸で大きな目が描かれたバンダナ。

「初めまして、新一年生の皆さん。この基礎能力学を担当させて戴くコスモス・ホロウと申します。これから一年よろしくお願いします」

 聞いている者を穏やかにさせるお淑やかでゆっくりした話し方。
ジンの護衛の一人、コスモスだった。
コスモスは、軽く一礼をして、教室内をぐるりと見回す。最後に教室の一番端にいたシークと目が合うと、唇に指を当て、静かに、という意思表示をする。
それは一見、ホロウ家という有名な一族の名前を名乗られ、騒ついていた生徒達を静めているように見える。
しかし、そのジェスチャーを本当の意味を理解したのはシークだけだろう。

(秘密で来ているから静かに、だと?)

 シークはそのジェスチャーを心の中で要約する。
ジンやヒツジはもちろん知っているのだろうが、それにしても今年から教師を受け持つとはどういうことなのか、問い詰めたい気分だ。

「では、今日は初回の授業ですので、簡単な授業の説明を致します。この授業の正式名称は超能力基礎科目学科と言います。これから貴方達が上級生になっていくうえで必要になってくる知識の基礎となる科目です」
 ここまでコスモスは真面目に授業を進めている。しかし、シークは知っている。
 彼女がそれだけでは終わらない事を……。
 突然、コスモスは右拳を握り締め、体全体を使って溜め始める。

「それじゃあ皆、張り切って授業を受けましょうー、おー!」

 そういいながら天高く拳を振り上げ得意げなドヤ顔という名の痴態を晒す。
生徒達は、突然のコスモスの豹変に誰もついていけず驚きの表情で固まる。
シークは、自分は何も見ていないと窓の外を見て無視する。
しかし、そんな状況の中、勇敢にも立ち上がった人物がいた。

「これ以上ホロウ家の恥を晒さないでください! コスモス姉さん!」

 シャーリーだ。ホロウという家名から分かる通り、シャーリーとコスモスは親縁、というか、血を分けた姉妹だった。

「え、姉妹?」
「じゃあ、彼女もホロウ家?」

 そう言った声が生徒のあちらこちらから聞こえる。しかし、当の本人はそんなことは一切気にせず、コスモスを睨んでいる。

「シャーリー、学校では先生と呼びなさい」
「しかし……」
「シャーリー」

 二度目のコスモスの呼びかけにしぶしぶ席につく。コスモスの方が家では強いようだ。

「さて、では授業の説明をします」
(あ、諦めた)

 コスモスの口調が致しますから、しますになっていた。
初回授業だけでもちゃんとやろうと思っていたのだろうが、コスモスのキャラとはかけ離れているため、無理だと悟ったのだろう。
ジンの護衛をしていないときのコスモスそのものだ。

「とはいっても上半期の授業は初等部で習ったことのおさらいになりますが、その分学期末テストは難しいから油断しているとー、赤点取るわよー」

 怖いことをにっこりと笑って言う。コスモスはお淑やかに見えてどSだ。
この分だとテストはさぞマニアックなものが出てくるのだろう。

「では、次にここにいる生徒達の分類のお話しをします」
「は?」
(分類、だと?)

 コスモスは今までと変わらないのほほんとした様子であっさりと話の内容を変えるが、生徒達は当然ついていけない。
自分達が何かの分類分けをされてここにいるとは誰も聞かされていないからだ。

「分類、といってもそれほど難しい分け方をしたわけじゃないわよー。超能力者には、大きく分けて四つの分類があります。まず一般能力に分類される普種。そして、一般能力者の中でも過去同じ能力が見つかっていない能力者を異種。一般能力とは別の四系統の特殊な能力を持つものを希種。最後に希種の中でも過去同じ能力者が見つかっていない能力を持つものを秘種。以上四つが超能力者の分類になります。そして……」

 そこまで一気に喋ると、一度生徒達を見回す。

「ここにいる皆さんは全員、希種か秘種になりまーす。パチパチ、おめでとう!」
「「「なっ!」」」

 コスモスの呑気な声とは別に生徒達全員が声を出して驚く。
まさか、こんなところで大まかとはいえ自分の能力の種類がばらされるとは思わなかったのだろう。

「はーい静かにー」

 コスモスが教壇で、未だざわつく生徒達を少し大きな声を出して静かにさせている。
 その声で生徒達のざわめきは段々と静かになっていく。

「では、お話の続きをするわね。では、希種と秘種に分類される四つの系統。答えられる生徒は手を上げてー」

 最初にコスモスが説明していた通り、初等部に通っていた生徒達からすれば基礎中の基礎。
しかし、ショックの隠しきれない生徒達の中で手を上げられたのは、僅かだった。
 その僅かに上がった手も、おどおどとして五分ほどしかあげていない中、真ん中の列の一番前、シャーリーだけは天高く真っ直ぐに手を上げていた。シークの横、奈落山やその後ろの癒雲木も手を上げているが比較的控えめだ。

「じゃあ、シャーリーさん」
「はい!」

 シャーリーはシャキッとした返事をしながら、スッと立ち上がる。

「希種に分類される四つの系統。それは、生命系、時間系、空間系。そして、四つの中でも例外とされている運命系。この四つのうち先述した三つは三つ巴の関係ではなく、空間系は時間系、生命系に強く、時間系は空間系に弱く生命系に強い。結果的に三つの中で生命系が一番弱いとされています。しかし、生命系には癒しの力を持つ者が多いため……」
「ちょ、ストーップ、スト――ップ! シャーリーちゃん! 言いすぎ! 私が説明してるんだから言い過ぎちゃ駄目じゃなーい」
「私をちゃん付けで呼ぶのは止めてくださいと何度も言っているでしょう!」
「いいからいいから。とりあえずシャーリーちゃんは座って座って」
「だから……くっ」

家で散々注意したのだろう。
しかし、シャーリーの中でここで教師を身内ネタで注意するのと、姉が教師とはいえ授業を身内ネタで止めてしまう罪悪感が戦い、後者が勝ったようで、何か言いたそうにしながらも座る。

「シャーリーちゃんが大体説明しちゃったのだけど、つまりはそう言うことよ。生命系には癒しの力を持つ者が多いの。病人や怪我人を治すのに生命系の能力は必須。空間系で人を癒せる能力は私の知る限り、ヒールゾーンくらいね。だから、単純な強さだけで能力の優劣を決めたりしちゃダメよ」

 コスモスはそう言いながら、もう一度生徒達を見回す。優しい声で言ってはいるが、目が笑っていないのがやけに怖い。生徒達もコスモスの迫力に圧されて刻々と頷いている。
コスモスは満足そうに頷くと、話を終わらせる。

「では、今日の授業はここまでとします。ご清聴ありがとう御座いました」

 コスモスが教室を出て行った後も生徒達は動けなかったが、シャーリーが構わず立ち上がり出て行ったのに後押しされて、それぞれが疎らに立ち上がって教室を出て行く。
 シークも後ろを向いて、レイン達に話しかける。

「お前ら希種だったんだな」
「はい!」

 三人の中で一番初めに返事をしたのは防蔓だった。

「防蔓はやっぱり生命系か?」
「そうです!」

 防蔓が何の葛藤もなく自身の能力の系統を話せるのは、癒雲木家という一族の特殊性ゆえだった。
癒雲木家は代々生命系能力者を輩出することでも有名な一族。事実、癒雲木一族のおよそ九割の能力者は生命系である。防蔓もその例に漏れなかった。

「で、お前らは何でそんな微妙な顔をしているんだ?」

 苦笑して頬を掻いている奈落山と、何故か不貞腐れているレインに質問する。

「いやー、私は出来れば四時間目の模擬戦まで隠しておきたかったんだけどね……」
「ふーん、で、レインは?」
「もう少し出し惜しみをしたかったんだよ! かー、こんなところでこんなあっさり系統がばれてしまうなんて……」

 レインが机に体ごと突っ伏して呻く。

「子どもか!」
「子どもだ!なんか文句あるか?」
「逆切れすんなよ……」

 思春期男子によくあるばれるギリギリまで相手を焦らすということをやりたかったレインは少し落ち込んでいる。
シークがこれは処置なしと首を振って立ち上がろうとした瞬間、レインの体が突然跳ね上がり、シークを見て叫ぶ。
「つうかお前だって希種じゃねぇか!」
「ああそうだぞ。だから?」

 シークは、全く驚くことなく同意する。

「だから、ってお前、そんなあっさり……」
「因みに生命系だ」
「おい! そんなあっさり話すなよ!」

 レインが怒鳴るが、シークからすれば超能力者の学校で超能力を隠す理由が分からない。

「あ? 別に後でどうせばれる事になんだからいいんだよ。な、防蔓?」
「え、あ、はい。僕は別に構わないと思います」
「何でだよ! 俺の常識が崩れていく……」

 また机に突っ伏しながら落ち込んでいるレイン。

「どんまい」

 その肩を叩きながら、いい笑顔で励ますシーク。

「で、レインは秘密にしたいとして、奈落山は何系だ?」

 落ち込んでいるレインから奈落山へと視線を変更する。しかし、奈落山は何か含むような笑いをしながら、その赤い唇に指を置く。

「秘密」
「お前もか……まあいいけど」

 別に無理をして聞くようなものでもないため、あっさりと引き下がる。それが奈落山には不満があったように見えたのだろう。

「そんなに不貞腐れないでよ。すぐ分かるから」

 シークの頬が沈むほど強く指を押し付けながらなだめてくる。

「ぐっ、やめろ。俺は不貞腐れてない」
「あっはっはっはっは、さて次の授業に遅れちゃうから移動しようか」
(すぐっていつだよ)

 笑いながら教室を出て行く奈落山を見送りながら、突っ伏しているレインに声を掛ける。

「レイン起きろ、移動するぞ」
「うぇーい」

 レインがしぶしぶ立ち上がり、次の教室へ向かう。

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