7's War(セブンズ ウォー) 7つの物語

ノベルバユーザー177222

第2幕(8)「過去の真実」

 「何訳の分かんねー事言ってんだ、テメエ!」

 男はフード男に向かって怒声を発した。だがフード男は気にせず話を続けた。

 「サラマンダーとはツクヅク愚かな種族だな」

 「何だと?」

 「オイ、気にせず殺しちまえ!」

 淡々と上から目線で話すフード男、上から目線で話されて苛立ちを覚えている男1人と体を体内ごと凍らされ身動きがとれず仲間に命令する男!

 「グザンもさぞや大変だったらろうよ!!まあ死んで清々(せいせい)してるだろうな」

 「んだと?何故ココでグザン団長の名を…」

 そう言われるとフード男はクスクスと笑いだした。

 「何がおかしい?」

 男はフード男に問いかけた。

 「まだ貴様らはアイツを『団長』と呼んでいるのだな。---自分の国を売ったアイツの事を!」

 「…何を言って…」

 男は明らかに疑心の顔をしていた。

 「言った通りだ!グザンは国を売った裏切り者だと!」

 「デタラメを言うなよ!我々はグザン団長の意思を受け継ぎイザーク団長の元鍛え抜いた兵士だ!グザン団長が裏切り者などあり得る訳が無い!」

 「オイ、耳貸すな!早くそいつを殺して俺の凍った体を元に戻してくれ!」

 体を凍らされた男は必死に自分の身を助ける様仲間に促した。だがその男は完全にフード男の話に耳を傾けていた。

 「グザンの意思はそんな下らない事をすることなのか?」

 「ゔっ!!」

 痛い所を突かれた男は何も言い返せなかった。しかし凍らされた男はフォローするかの様に話始めた。

 「コレはグザン団長の意思じゃなく俺達からの報復さ!テメエらのせいで俺達の国は滅茶苦茶にされた。大勢の兵士が死に国中は炎に焼かれまさに地獄の様だった。兵士の中には恋人や家族もいたのに…全て、全てテメエらが奪ったんだ!それに比べたら女を奪うぐらいまだ序の口の段階だろ!!」

 男は溜まってたものを吐き出すかの様に全てをぶちまけた。

 「だから愚かな種族だと言ったのだ!グザンもその1人だった!」

 「だから何でグザン団長の名が出て…」

 男が言い切る前にフード男は話始めた。

 「だから貴様らに冥土の土産を送ってやろうと言うのだ。全ての真実を」

 ---それは1年前、サラマンダーとビーストが激突する前の話だった。
 

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