7's War(セブンズ ウォー) 7つの物語
第1幕(9)「怒涛の反撃」
大量の矢の雨がブレイズに向かって放たれた。その時イザークは色んな人達の事を思い出した。
笑顔で手を振った少女とその母親、慕ってくれる兵士、そして兄のグザン。みんな国内で待っている。
(それなのに俺は何でこんな所で寝てるんだ!!)
イザークは歯をくいしばり過ぎて口の中を切ってしまった。自分の非力さに怒りを感じていた。
(立て!立て!!立て!!!)
「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
すると大きく雄叫びをあげたイザークは腕に力を入れ起き上がろうとしていた。腕が震えていたが雄叫びをあげながら少しずつ起き上がっていた。
「ば、馬鹿な!」
「おおおおおああああああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
イザークは最後の力を振り絞り立ち上がった!その光景にビースト達は唖然としていた。
もの凄い殺気を放ちながらビーストの方に立ち向かって行くイザークの姿はまるで鬼神の様だった。
「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
---それから数時間後、国内に戻ってきたイザーク。ゆっくり歩きながら周りを見渡した。崩れている建物、倒れている兵士達、あちこちに転がっている灯火。
つい数時間前までの賑わいを見せていたブレイズ国は跡形も無くなっていた。
「……………」
イザークは何も言わず指令室の方を目指した。その手には隊長の首を持っていた。
指令室に着いたがそこも見る影が無くなっていた。ボロボロの指令室にグザンが瀕死の状態で倒れていた。
「………兄上」
イザークの目には涙が浮かんでいた。グザンの元へ近づくとまだ微かに息をしていた。
「…似合わない顔をするな、イザーク」
腹部から出血多量になっているにも関わらず笑顔で話すグザン。
「俺のせいで貴方をこんな目にあわせてしまった。本当に済まない!」
イザークはグザンを抱き寄せ涙を流しながら謝罪した。
「…いいかイザーク。お前はこれからこの崩壊したブレイズを再建しなければいけない義務がある。だから、涙を流すのはここまでにしておけよ」
弱々しい声でイザークに喝を入れるグザン。そしてイザークの頬に手を当てこう言った。
「…ありがとう、イザーク。こんな私についてきてくれて!そして、これからの事は、…任せ…た…ぞ…イザー…ク…」
グザンから1滴の涙が頬を伝って流れた。そして、そのままゆっくりと目を閉じ---息を引き取った。
イザークはその場で何時間も泣き続けた。涙が枯れて目から血が流れる程に!
---それから数週間後、ブレイズは復活しつつあった。イザークは兄・グザンの意思を受け継ぎ団長になった。
この国をここの民をグザンが心から愛していたもの全てを守れる様に彼は日々を過ごして行くのだった。
笑顔で手を振った少女とその母親、慕ってくれる兵士、そして兄のグザン。みんな国内で待っている。
(それなのに俺は何でこんな所で寝てるんだ!!)
イザークは歯をくいしばり過ぎて口の中を切ってしまった。自分の非力さに怒りを感じていた。
(立て!立て!!立て!!!)
「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
すると大きく雄叫びをあげたイザークは腕に力を入れ起き上がろうとしていた。腕が震えていたが雄叫びをあげながら少しずつ起き上がっていた。
「ば、馬鹿な!」
「おおおおおああああああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
イザークは最後の力を振り絞り立ち上がった!その光景にビースト達は唖然としていた。
もの凄い殺気を放ちながらビーストの方に立ち向かって行くイザークの姿はまるで鬼神の様だった。
「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
---それから数時間後、国内に戻ってきたイザーク。ゆっくり歩きながら周りを見渡した。崩れている建物、倒れている兵士達、あちこちに転がっている灯火。
つい数時間前までの賑わいを見せていたブレイズ国は跡形も無くなっていた。
「……………」
イザークは何も言わず指令室の方を目指した。その手には隊長の首を持っていた。
指令室に着いたがそこも見る影が無くなっていた。ボロボロの指令室にグザンが瀕死の状態で倒れていた。
「………兄上」
イザークの目には涙が浮かんでいた。グザンの元へ近づくとまだ微かに息をしていた。
「…似合わない顔をするな、イザーク」
腹部から出血多量になっているにも関わらず笑顔で話すグザン。
「俺のせいで貴方をこんな目にあわせてしまった。本当に済まない!」
イザークはグザンを抱き寄せ涙を流しながら謝罪した。
「…いいかイザーク。お前はこれからこの崩壊したブレイズを再建しなければいけない義務がある。だから、涙を流すのはここまでにしておけよ」
弱々しい声でイザークに喝を入れるグザン。そしてイザークの頬に手を当てこう言った。
「…ありがとう、イザーク。こんな私についてきてくれて!そして、これからの事は、…任せ…た…ぞ…イザー…ク…」
グザンから1滴の涙が頬を伝って流れた。そして、そのままゆっくりと目を閉じ---息を引き取った。
イザークはその場で何時間も泣き続けた。涙が枯れて目から血が流れる程に!
---それから数週間後、ブレイズは復活しつつあった。イザークは兄・グザンの意思を受け継ぎ団長になった。
この国をここの民をグザンが心から愛していたもの全てを守れる様に彼は日々を過ごして行くのだった。
コメント