7's War(セブンズ ウォー) 7つの物語
第1幕(8)「失態の結果」
イザークは馬を止めず全速力でビーストに向かって行った。それを見たビーストの隊長は弓兵に指示を出した。
「弓兵、撃てーーー!!」
弓兵は指示通りイザークに向かい弓を放った。
「うおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!」
イザークは雄叫びと共に剣を取り出した。すると弓兵の放った弓を剣で弾いていた。しかし全部は弾き切れず体に2、3箇所弓がかすったがかすり傷程度で済んだ。
(何とかかすり傷程度で済んだな。次を撃たれる前に突っ込む!!)
イザークは臆さず前進した。ビースト兵との距離まであと僅か!
「行ける!!」
だがそう思った時だった。突然、イザークの体がグラつき始めた。乗っていた馬もスピードが落ち脚がガクガクしていた。
そして馬が体制を崩しイザークは落馬してしまった。前進していた為、前に転がり落ちる様にして落ちた。
「うっ!」
イザークは体を一回転してうつ伏せ状態になった。馬は横倒れし泣き叫ぶかの様に鳴いた。馬の体はビクンビクンとしていた。
「くっ、くそ!!」
急いで起き上がろうとイザークは腕に力を入れようとした。
「うっ!」
しかし腕に力が入らない。それどころか体が痺れる様に動かない!必死に力を入れようとしてもビクともしない。
「なっ、何故…だ!深…手を…負う様…な…事は…無かっ…た…はず…だ!」
力が入らないせいで口もロクに動かせ無かった。
(2、3箇所かすり傷をくらっただけなのにどうして………)
「………!!ま…さか…」
イザークは弾き落とした弓を見てある事に気づいた。
「く…そ…、弓に…毒…を…塗って…いた…の…か…」
弓をよく見てみると先端の方が何かの液体を塗った形跡が見えた。どうやら弓に痺れ毒を塗っていたらしい。馬にも1、2箇所かすり傷が出来ていた。そのせいで馬が痙攣を起こしたのだろう。
「弓兵!構え!!」
すると、ビーストの隊長はまた弓兵に指示を出していた。
(マズイ!このままだと非常にマズイ!!)
急いで体を起こそうと試みるがやはりピクリともしない。まさに絶対絶滅の危機だった。
「く…そ…!…くそ!!」
イザークの戦意は失いかけていた。顔にも力が入らないからだろうか?涙が溢れてきた。
(すまない。兄上!)
しかし、弓兵はイザークの方に弓を向けず、上に向かって弓を構えた。
(何故だ!何故俺を狙わない!!)
イザークは困惑した。死にかけの人間にトドメを刺さず何処に向かって弓を構えているのか?
「放て-----!」
隊長が大声で弓兵に指示をだすと、弓兵は斜め上に構えた弓を放った。放たれた弓が目指す場所は…
「ま…まさ…か…!」
そのまさかだった。弓はブレイズ国内に向かって放たれていたのだった!
「や…やめろ-----!!」
イザークの振り絞って出した声は無情にも誰にも届く事は無かった。
「弓兵、撃てーーー!!」
弓兵は指示通りイザークに向かい弓を放った。
「うおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!」
イザークは雄叫びと共に剣を取り出した。すると弓兵の放った弓を剣で弾いていた。しかし全部は弾き切れず体に2、3箇所弓がかすったがかすり傷程度で済んだ。
(何とかかすり傷程度で済んだな。次を撃たれる前に突っ込む!!)
イザークは臆さず前進した。ビースト兵との距離まであと僅か!
「行ける!!」
だがそう思った時だった。突然、イザークの体がグラつき始めた。乗っていた馬もスピードが落ち脚がガクガクしていた。
そして馬が体制を崩しイザークは落馬してしまった。前進していた為、前に転がり落ちる様にして落ちた。
「うっ!」
イザークは体を一回転してうつ伏せ状態になった。馬は横倒れし泣き叫ぶかの様に鳴いた。馬の体はビクンビクンとしていた。
「くっ、くそ!!」
急いで起き上がろうとイザークは腕に力を入れようとした。
「うっ!」
しかし腕に力が入らない。それどころか体が痺れる様に動かない!必死に力を入れようとしてもビクともしない。
「なっ、何故…だ!深…手を…負う様…な…事は…無かっ…た…はず…だ!」
力が入らないせいで口もロクに動かせ無かった。
(2、3箇所かすり傷をくらっただけなのにどうして………)
「………!!ま…さか…」
イザークは弾き落とした弓を見てある事に気づいた。
「く…そ…、弓に…毒…を…塗って…いた…の…か…」
弓をよく見てみると先端の方が何かの液体を塗った形跡が見えた。どうやら弓に痺れ毒を塗っていたらしい。馬にも1、2箇所かすり傷が出来ていた。そのせいで馬が痙攣を起こしたのだろう。
「弓兵!構え!!」
すると、ビーストの隊長はまた弓兵に指示を出していた。
(マズイ!このままだと非常にマズイ!!)
急いで体を起こそうと試みるがやはりピクリともしない。まさに絶対絶滅の危機だった。
「く…そ…!…くそ!!」
イザークの戦意は失いかけていた。顔にも力が入らないからだろうか?涙が溢れてきた。
(すまない。兄上!)
しかし、弓兵はイザークの方に弓を向けず、上に向かって弓を構えた。
(何故だ!何故俺を狙わない!!)
イザークは困惑した。死にかけの人間にトドメを刺さず何処に向かって弓を構えているのか?
「放て-----!」
隊長が大声で弓兵に指示をだすと、弓兵は斜め上に構えた弓を放った。放たれた弓が目指す場所は…
「ま…まさ…か…!」
そのまさかだった。弓はブレイズ国内に向かって放たれていたのだった!
「や…やめろ-----!!」
イザークの振り絞って出した声は無情にも誰にも届く事は無かった。
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