絶対守護者の学園生活記
閑話 第6回女子会
「えーと、第6回? 女子会始めるわよ! あ、ゲストもいるわよ」
「ゲストその一のハンナだ!」
「ゲストその二のクラリリスじゃ!」
「ノリいいね……」
ミーナが苦笑しながら呟いてるけど、私も同感ね。ほとんど初対面のはずの二人なのにすぐに溶け込んでたし、これが王女様としては普通なのかしら?
それはともかく、もうすぐ自分の国へ帰ってしまう二人とちゃんと話をしておこうということで女子会に招待したわけなんだけど……正直言って接し方が分からない。だってどっちも王女なのよ?
シャルとアリス以外は少し委縮しているようにも見える。
「おー、可愛いなお前」
「ちょ、そこは駄目です!」
「これは美味いのぉ」
「それはよかったです」
ハンナ様はミーナに絡んでるし、クラリリス様はリーゼの出したお茶を飲んでくつろいでいる。……私の杞憂だったかしら。
その後も適当に何かをするわけでもなく時間は過ぎていった。けどクラリリス様のふとした発言が一気に緊張した空気へと持って行った。
「そういえば、レオンとの夜の営みはどうなんじゃ?」
皆が一斉に固まる。そして頼んだといった目を私に向けてくる。……はぁ。
「良好、といった感じです」
なんだこの答えは。でも実際に聞かれるとどう答えればいいのか分からないし、これで許してほしい。それでもクラリリス様の追及は止まらない。
「全員がしたのかえ? 感想とか色々聞きたいんじゃ」
そんなこと聞かれても……って感じだけど、無視するわけにもいかないし。ていうかよく見たらハンナ様は話の内容がよく分からなかったのかクーと遊び始めていた。
でもよく考えたら女の子しかいない状況なんだから男には聞かれたくないようなこんな話をしてこそ女子会と呼べるのかもしれない。それでもやっぱり恥ずかしいけど。
さてこの質問には誰が答えるか、するとシャルが口を開いた。
「リリィ以外は既に経験済みのはずです」
まあ同じ男の嫁同士、隠し事はしないようにと決めていたので誰がレオンとしたかってのは把握している。それにしてもリリィはどうするのかしら。レオンはリリィのことを妹としてしか見てないけど、リリィがレオンに対して抱いているのは確実に恋心だ。個人的にはくっついてほしいし、私達もリリィならと思っているけど……
もういっそのこと襲えとでもアドバイスしてあげようかしら?
「感想については……一番回数が多いであろうカレンに聞いていただければと」
「えっ」
急に矛先がこちらに向いて思わず声を上げてしまった。シャルはごめんねと申し訳なさそうにしている。別に怒りはしないけど、性体験を語るってのは色々とキツイ。でも王女様の頼みとあらば答えるしかない。
というわけで少しぼやかせつつも経験談を話していく。当然行為の事を思い出しながら話すから、自分の顔が熱を持っていくのが分かる。ほかの皆もなぜか真剣に聞いているけど、どんな羞恥プレイよ、これ。それにしても初めての時の私は大胆だったなと思う。愛されてる証が欲しいなんて、本当に同一人物なのか疑いたくなる。
どうにか私の経験を話し終えると、クラリリス様は視線をアリスへと向けた。
「アリスはどうなんじゃ?」
「―――!?」
てっきり私だけで終わると思ってたのだろうか、アリスは意表を突かれた。ほかの皆もこの後に自分も話さなければいけないのかと戦慄しているみたい。ふふふ、いい気味ね。
私は断ってこの場から離れてハンナ様とクーのところへ向かう。聞かれて嬉しい内容ではないだろうし私だけでも聞かないことにしようと思ったから。
ハンナ様のところへ来たけど、かなり仲良くなったのかクーと一緒にソファで寝ていた。すごく微笑ましい光景で、なんだか穏やかな気分になる。
まるで姉妹のようなハンナ様とクー。そしてなぜか盛り上がりを見せているクラリリス様達。こうやって集まって和気藹々?としていられるのは、あの馬鹿がいてくれたから。あの馬鹿がいなかったらこうやって集まることも出来ずに、笑顔もなかったのだろうなと、自分に似合わないようなことを考えてしまった。
中心にいるのはいつもあの馬鹿。
「ありがとう、レオン」
そんな馬鹿に、この場にいないのだから聞こえるはずもないのに、私は感謝の言葉を漏らした。
「ゲストその一のハンナだ!」
「ゲストその二のクラリリスじゃ!」
「ノリいいね……」
ミーナが苦笑しながら呟いてるけど、私も同感ね。ほとんど初対面のはずの二人なのにすぐに溶け込んでたし、これが王女様としては普通なのかしら?
それはともかく、もうすぐ自分の国へ帰ってしまう二人とちゃんと話をしておこうということで女子会に招待したわけなんだけど……正直言って接し方が分からない。だってどっちも王女なのよ?
シャルとアリス以外は少し委縮しているようにも見える。
「おー、可愛いなお前」
「ちょ、そこは駄目です!」
「これは美味いのぉ」
「それはよかったです」
ハンナ様はミーナに絡んでるし、クラリリス様はリーゼの出したお茶を飲んでくつろいでいる。……私の杞憂だったかしら。
その後も適当に何かをするわけでもなく時間は過ぎていった。けどクラリリス様のふとした発言が一気に緊張した空気へと持って行った。
「そういえば、レオンとの夜の営みはどうなんじゃ?」
皆が一斉に固まる。そして頼んだといった目を私に向けてくる。……はぁ。
「良好、といった感じです」
なんだこの答えは。でも実際に聞かれるとどう答えればいいのか分からないし、これで許してほしい。それでもクラリリス様の追及は止まらない。
「全員がしたのかえ? 感想とか色々聞きたいんじゃ」
そんなこと聞かれても……って感じだけど、無視するわけにもいかないし。ていうかよく見たらハンナ様は話の内容がよく分からなかったのかクーと遊び始めていた。
でもよく考えたら女の子しかいない状況なんだから男には聞かれたくないようなこんな話をしてこそ女子会と呼べるのかもしれない。それでもやっぱり恥ずかしいけど。
さてこの質問には誰が答えるか、するとシャルが口を開いた。
「リリィ以外は既に経験済みのはずです」
まあ同じ男の嫁同士、隠し事はしないようにと決めていたので誰がレオンとしたかってのは把握している。それにしてもリリィはどうするのかしら。レオンはリリィのことを妹としてしか見てないけど、リリィがレオンに対して抱いているのは確実に恋心だ。個人的にはくっついてほしいし、私達もリリィならと思っているけど……
もういっそのこと襲えとでもアドバイスしてあげようかしら?
「感想については……一番回数が多いであろうカレンに聞いていただければと」
「えっ」
急に矛先がこちらに向いて思わず声を上げてしまった。シャルはごめんねと申し訳なさそうにしている。別に怒りはしないけど、性体験を語るってのは色々とキツイ。でも王女様の頼みとあらば答えるしかない。
というわけで少しぼやかせつつも経験談を話していく。当然行為の事を思い出しながら話すから、自分の顔が熱を持っていくのが分かる。ほかの皆もなぜか真剣に聞いているけど、どんな羞恥プレイよ、これ。それにしても初めての時の私は大胆だったなと思う。愛されてる証が欲しいなんて、本当に同一人物なのか疑いたくなる。
どうにか私の経験を話し終えると、クラリリス様は視線をアリスへと向けた。
「アリスはどうなんじゃ?」
「―――!?」
てっきり私だけで終わると思ってたのだろうか、アリスは意表を突かれた。ほかの皆もこの後に自分も話さなければいけないのかと戦慄しているみたい。ふふふ、いい気味ね。
私は断ってこの場から離れてハンナ様とクーのところへ向かう。聞かれて嬉しい内容ではないだろうし私だけでも聞かないことにしようと思ったから。
ハンナ様のところへ来たけど、かなり仲良くなったのかクーと一緒にソファで寝ていた。すごく微笑ましい光景で、なんだか穏やかな気分になる。
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