Creation World Online
第56話
『はははっ!なんだよ!どうしたんだよ!ほら!もっと抵抗してみせろよ!』
「うるせえ!舌噛んじまえ!」
四方八方から飛んでくる鎌の斬撃を剣や魔法で去なしながらそう叫ぶ。
しかし、めんどくさいな…なんで鎌をこんなに振り回せるんだよ。手から粘液でも出てんのかよ。
『ほら!ガラ空きだよ!』
鎌が俺の脳天をかち割ろうとしたその時、黒色の槍が鎌を弾き飛ばして、その直後無数の魔法がエルザスに降り注いだ。
『我を忘れるなよ、小僧』
「俺らとも遊んでくれよ」
いつの間にか足が回復したエンリベルと、いくつもの闇の弾を展開したキョウジや各々戦闘準備をしているプレイヤー達の姿がそこにはあった。
『クックック…いいよ。君達もまとめて遊んであげ_』
「総員攻撃!」
キョウラクの掛け声と共に無数の魔法などの遠距離攻撃がエルザスに炸裂する。
いや、話してる途中に攻撃するなよ…
すると、立ち込める煙幕が霧散して大鎌を横に薙いだ体勢で肩で息をしたエルザスが立っていた。
『人の話はちゃんと聞い_』
「第2派!」
『だから、話を_』
「まだまだいくぞ!」
『話を聞けっての!』
エルザスが大鎌を振り回すと、紫の斬撃が無数に飛ぶ。
咄嗟に俺は風魔法【風刃乱風】を放って向かってきた斬撃を相殺したが、一部プレイヤー達は動くことが出来ずに首と胴体が永遠の別れを告げている者や、死亡は避けた物の臓物を撒き散らして呻いているもの、身体の一部を欠損しているものなどがいた。
見たところ、ナクやエンリベルやその他2つ名を持ったプレイヤー達は怪我をした様子はなかった。
『はははっ!さあ、終わりだ!』
「そうだね、終わりだ」
エルザスは満足そうに笑うと、前に歩みだしたプレイヤーがいた。
眠そうな双眸、所々寝癖の様にハネた茶髪、ゆったりとしたローブに身を包み首からぶら下げた鏡を揺らすプレイヤー_サイカがそこには立っていた。
サイカが首からぶら下げていた鏡を掲げると、その鏡から無数の靄が飛び出してエルザスの身体に吸い込まれていった。
なんだ…?特に変化は無さそうなんだが…
『…何?』
エルザスも何が起こっているのかわかってない様子だった。
1人状況を理解しているサイカはニヤリと笑うと、土魔法【アースバレット】を放つ。
大した速度でもなく、エルザスなら簡単に躱せるような速度にもかかわらず、エルザスの腕が宙を舞った。
『グッ…!あっれえ…おっかしーな…』
「ステータスを確認して見てごらんよ」
サイカに言われてエルザスのステータスを確認した俺は言葉を失った。
うわっ!何だこの数値!
目の前に映し出された数値はあまりにも酷いものだった。
全ての数値においてゲーム開始時の俺より低かった。
自身をステータスを確認したエルザスが目を見開いて驚いていた。誰だって驚く、俺でも驚いた。
『な、なんで…』
「いやー、流石ボスなだけあってデバフが通り難かったよ」
『そ、そうだ!俺の状態異常耐性はかなり高いはず!それなのになぜ!』
「わっからないかなー」
チッチッチ、と指を振るサイカは絶好調な様だった。
あいつ結構性格悪かったんだな…あっ、シラクモが珍しく頭を抑えてる。
サイカの姿を見たエルザスは怒りにその顔を歪めると、サイカ目掛けて駆け出しながらいくつかの魔法を展開し、サイカ目掛けて放つが圧倒的に手数が足りない。
結果、押し負けたエルザスはサイカの魔法によって手や胴に穴を開けて、脚を吹き飛ばされて地に伏せる。
「さ、もう諦めなよ」
『ガハッ…フッククッ…ハハッ!』
「何がおかしいんだい?」
『所詮君達も僕達もマザーの道具に過ぎない…』
そう言ってエルザスは光の粒子になって消え去った。
マザーの道具、その言葉が引っかかるが今はそんな事よりアンリの蘇生が先だろう。          
「うるせえ!舌噛んじまえ!」
四方八方から飛んでくる鎌の斬撃を剣や魔法で去なしながらそう叫ぶ。
しかし、めんどくさいな…なんで鎌をこんなに振り回せるんだよ。手から粘液でも出てんのかよ。
『ほら!ガラ空きだよ!』
鎌が俺の脳天をかち割ろうとしたその時、黒色の槍が鎌を弾き飛ばして、その直後無数の魔法がエルザスに降り注いだ。
『我を忘れるなよ、小僧』
「俺らとも遊んでくれよ」
いつの間にか足が回復したエンリベルと、いくつもの闇の弾を展開したキョウジや各々戦闘準備をしているプレイヤー達の姿がそこにはあった。
『クックック…いいよ。君達もまとめて遊んであげ_』
「総員攻撃!」
キョウラクの掛け声と共に無数の魔法などの遠距離攻撃がエルザスに炸裂する。
いや、話してる途中に攻撃するなよ…
すると、立ち込める煙幕が霧散して大鎌を横に薙いだ体勢で肩で息をしたエルザスが立っていた。
『人の話はちゃんと聞い_』
「第2派!」
『だから、話を_』
「まだまだいくぞ!」
『話を聞けっての!』
エルザスが大鎌を振り回すと、紫の斬撃が無数に飛ぶ。
咄嗟に俺は風魔法【風刃乱風】を放って向かってきた斬撃を相殺したが、一部プレイヤー達は動くことが出来ずに首と胴体が永遠の別れを告げている者や、死亡は避けた物の臓物を撒き散らして呻いているもの、身体の一部を欠損しているものなどがいた。
見たところ、ナクやエンリベルやその他2つ名を持ったプレイヤー達は怪我をした様子はなかった。
『はははっ!さあ、終わりだ!』
「そうだね、終わりだ」
エルザスは満足そうに笑うと、前に歩みだしたプレイヤーがいた。
眠そうな双眸、所々寝癖の様にハネた茶髪、ゆったりとしたローブに身を包み首からぶら下げた鏡を揺らすプレイヤー_サイカがそこには立っていた。
サイカが首からぶら下げていた鏡を掲げると、その鏡から無数の靄が飛び出してエルザスの身体に吸い込まれていった。
なんだ…?特に変化は無さそうなんだが…
『…何?』
エルザスも何が起こっているのかわかってない様子だった。
1人状況を理解しているサイカはニヤリと笑うと、土魔法【アースバレット】を放つ。
大した速度でもなく、エルザスなら簡単に躱せるような速度にもかかわらず、エルザスの腕が宙を舞った。
『グッ…!あっれえ…おっかしーな…』
「ステータスを確認して見てごらんよ」
サイカに言われてエルザスのステータスを確認した俺は言葉を失った。
うわっ!何だこの数値!
目の前に映し出された数値はあまりにも酷いものだった。
全ての数値においてゲーム開始時の俺より低かった。
自身をステータスを確認したエルザスが目を見開いて驚いていた。誰だって驚く、俺でも驚いた。
『な、なんで…』
「いやー、流石ボスなだけあってデバフが通り難かったよ」
『そ、そうだ!俺の状態異常耐性はかなり高いはず!それなのになぜ!』
「わっからないかなー」
チッチッチ、と指を振るサイカは絶好調な様だった。
あいつ結構性格悪かったんだな…あっ、シラクモが珍しく頭を抑えてる。
サイカの姿を見たエルザスは怒りにその顔を歪めると、サイカ目掛けて駆け出しながらいくつかの魔法を展開し、サイカ目掛けて放つが圧倒的に手数が足りない。
結果、押し負けたエルザスはサイカの魔法によって手や胴に穴を開けて、脚を吹き飛ばされて地に伏せる。
「さ、もう諦めなよ」
『ガハッ…フッククッ…ハハッ!』
「何がおかしいんだい?」
『所詮君達も僕達もマザーの道具に過ぎない…』
そう言ってエルザスは光の粒子になって消え去った。
マザーの道具、その言葉が引っかかるが今はそんな事よりアンリの蘇生が先だろう。          
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