Creation World Online
第10話
翌朝目を覚まし、宿屋に備え付けの食堂で朝食を済ませると軽く身だしなみを整えると食堂で働いているNPCに作ってもらったサンドイッチを持って、待ち合わせ場所の教会前の噴水に腰掛ける。
そしてそのまましばらく空を見上げてぼーっとしているとバタバタと誰かがかけてくるのでそちらに視線を移す。
そこには俺の待ち人であるアンリが起きてすぐ走ってきたのだろう髪の毛を爆裂させて肩で息をしていた。
「はぁ…はぁ…!お、おはようございますっ…」
「おう、おはよう。大丈夫か?」
「大丈夫ですよ…!すいません、寝坊しました」
「ああ、それはいいんだが…身だしなみくらい整えてこいよ、ほらこっちに来い」
そう言って俺は隣を手で叩く、アンリはなんの迷いもなくそこに座ると俺に体重をかけてくる。
なのでアイテムボックスから櫛を取り出すとアンリの髪を梳きながら言う。
「アンリさんや、重いんだが」
「失礼ですね、私は羽のように軽いはずです」
「胸ないもんな」
「貴様ァ!朝から!」
「はいはい、暴れるな。髪整えられないだろ」
「…整ったら覚えてろよ」
それだけ言うとアンリは大人しくなったので俺は髪を梳くのを続ける。
そして髪を梳き終わった後アンリにサンドイッチを差し出すと、大喜びでそれを頬張り出した。先程の事は忘れたのだろう。ちょろいやつだ。
それにしても美味そうに食べるな…
「美味いか?」
「美味しいですよ、シュウ君も食べますか?」
「お、マジで?いるいる」
「はい、どうぞ」
そう言ってアンリは今しがた食べていたサンドイッチを俺に差し出す。
…ん?これ間接キスというやつなのでは…?
「どうしたんですか?」
俺が少し固まっているとアンリが首を傾げてこちらを見ている。昨夜あんなことがあったのに俺のこと意識してないのか?俺はこんなに意識しているというのに…あ、違うこいつ気づいてないな。
これで断ったらアンリが気づいた時に傷ついてしまうかもしれないのでこれは食べるしかないだろ。
俺は意を決してサンドイッチにかぶりつく。
「どうですか?」
「ん、美味いよ」
サンドイッチは美味しかった。香辛料がしっかり効いておりハムとシャキシャキとした歯応えのレタスがとても美味しい。
俺が食べたのを見ると満足そうな顔でアンリが残りのサンドイッチを食べる。
すると、アンリが固まってしまった。どうしたんだ?
「どうしたんだ?」
「え!?いやいや!なんでもないよ!」
「いや、なんかあるだろ。顔赤いし」
「へ!?あ、いや!見ないで!」
「へぶっ!」
なぜか顔の赤いアンリにグーパンされる。地味に痛い。
そして、殴られた時になんとなく気づいた。あ、こいつ間接キスに気づきやがったな、と。
俺は殴られた箇所をさすりつつアンリに聞く。
「お前、間接キスに気づいたな?」
「知ってたんですか!?そうなんですね!?」
俺が尋ねるとアンリは顔を赤くして詰め寄ってくる。てか、近えよ!
「知ってたんですよね!?」
「ちょ、お前、近い!」
あまりの近さに俺はアンリの体を押す。すると__
「きゃあ!シュウ君!どこ触ってるんですか!」
「え?俺何か触った?」
「私の胸を触ったじゃないですか!」
「え?なにも感じなかったんだが?」
いや、でも思い出したら微妙にあったかもしれない、なるほどアンリの胸だったのか。てか、本当に貧乳だな。残念だ。
そんな俺の態度に涙目でアンリは手を振りかぶる。これは俺が悪い、甘んじて受け入れよう。
その日、パチン!という音が教会前に響き渡ったのであった。          
そしてそのまましばらく空を見上げてぼーっとしているとバタバタと誰かがかけてくるのでそちらに視線を移す。
そこには俺の待ち人であるアンリが起きてすぐ走ってきたのだろう髪の毛を爆裂させて肩で息をしていた。
「はぁ…はぁ…!お、おはようございますっ…」
「おう、おはよう。大丈夫か?」
「大丈夫ですよ…!すいません、寝坊しました」
「ああ、それはいいんだが…身だしなみくらい整えてこいよ、ほらこっちに来い」
そう言って俺は隣を手で叩く、アンリはなんの迷いもなくそこに座ると俺に体重をかけてくる。
なのでアイテムボックスから櫛を取り出すとアンリの髪を梳きながら言う。
「アンリさんや、重いんだが」
「失礼ですね、私は羽のように軽いはずです」
「胸ないもんな」
「貴様ァ!朝から!」
「はいはい、暴れるな。髪整えられないだろ」
「…整ったら覚えてろよ」
それだけ言うとアンリは大人しくなったので俺は髪を梳くのを続ける。
そして髪を梳き終わった後アンリにサンドイッチを差し出すと、大喜びでそれを頬張り出した。先程の事は忘れたのだろう。ちょろいやつだ。
それにしても美味そうに食べるな…
「美味いか?」
「美味しいですよ、シュウ君も食べますか?」
「お、マジで?いるいる」
「はい、どうぞ」
そう言ってアンリは今しがた食べていたサンドイッチを俺に差し出す。
…ん?これ間接キスというやつなのでは…?
「どうしたんですか?」
俺が少し固まっているとアンリが首を傾げてこちらを見ている。昨夜あんなことがあったのに俺のこと意識してないのか?俺はこんなに意識しているというのに…あ、違うこいつ気づいてないな。
これで断ったらアンリが気づいた時に傷ついてしまうかもしれないのでこれは食べるしかないだろ。
俺は意を決してサンドイッチにかぶりつく。
「どうですか?」
「ん、美味いよ」
サンドイッチは美味しかった。香辛料がしっかり効いておりハムとシャキシャキとした歯応えのレタスがとても美味しい。
俺が食べたのを見ると満足そうな顔でアンリが残りのサンドイッチを食べる。
すると、アンリが固まってしまった。どうしたんだ?
「どうしたんだ?」
「え!?いやいや!なんでもないよ!」
「いや、なんかあるだろ。顔赤いし」
「へ!?あ、いや!見ないで!」
「へぶっ!」
なぜか顔の赤いアンリにグーパンされる。地味に痛い。
そして、殴られた時になんとなく気づいた。あ、こいつ間接キスに気づきやがったな、と。
俺は殴られた箇所をさすりつつアンリに聞く。
「お前、間接キスに気づいたな?」
「知ってたんですか!?そうなんですね!?」
俺が尋ねるとアンリは顔を赤くして詰め寄ってくる。てか、近えよ!
「知ってたんですよね!?」
「ちょ、お前、近い!」
あまりの近さに俺はアンリの体を押す。すると__
「きゃあ!シュウ君!どこ触ってるんですか!」
「え?俺何か触った?」
「私の胸を触ったじゃないですか!」
「え?なにも感じなかったんだが?」
いや、でも思い出したら微妙にあったかもしれない、なるほどアンリの胸だったのか。てか、本当に貧乳だな。残念だ。
そんな俺の態度に涙目でアンリは手を振りかぶる。これは俺が悪い、甘んじて受け入れよう。
その日、パチン!という音が教会前に響き渡ったのであった。          
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